公的年金の併給調整とは？

公的年金は、「1人1年金」が原則です。したがって、2つ以上の年金を受け取ることができるようになった場合は、いずれか1つの年金を本人が選択して受けることになり、他方の年金は支給停止となります。これを「併給調整」といいます。ただし、国民年金制度からの年金給付と被用者年金（厚生年金等）からの年金給付を同時に給付する場合、両方の年金の支給事由（老齢、障害、遺族）が以下のように同じであれば、併せて受給できます。<ul><li>老齢基礎年金+老齢厚生年金</li><li>障害基礎年金+障害厚生年金</li><li>遺族基礎年金+遺族厚生年金 &nbsp;</li></ul>※上のうち1つを選択することができますこのように、2つ以上の年金の受給権が生じた場合は、年金の発生した理由によって、併せて受給することができるか、いずれか一方を選択すると定められています。<figure class="image"><img style="aspect-ratio:696/478;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/co-payment-adjustment-for-public-pension/main2-1739019542992-534354566.jpg" alt="main2.jpg" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/thumbnail_main2-1739019542984-260616853.jpg 227w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/small_main2-1739019542984-723552887.jpg 500w," sizes="100vw" width="696" height="478"></figure>

公的年金の併給調整とは

例外：遺族年金

遺族厚生年金の受給権者が65歳以上の場合は、老齢基礎年金と遺族厚生年金を併せて受給することができます。このとき、平成19年4月1日からは遺族厚生年金と老齢厚生年金の受給権があるときは、老齢厚生年金は全額支給となり、遺族厚生年金は老齢厚生年金に相当する額の支給が停止となります。<figure class="image"><img style="aspect-ratio:701/303;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/co-payment-adjustment-for-public-pension/main3-1739019542888-288182795.jpg" alt="main3.jpg" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/thumbnail_main3-1739019542881-33585974.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/small_main3-1739019542882-732332148.jpg 500w," sizes="100vw" width="701" height="303"></figure>平成19年4月1日においてすでに65歳以上で遺族厚生年金を受給していた場合、かつ、同日においてすでに65歳以上の者は、次のパターン1からパターン3のうち、いずれかの組み合わせを選択することになります。（下図参照）ただし、パターン3は、遺族厚生年金の受給権者が、死亡した者の配偶者である場合に限ります。なお、選択の方法は、まずパターン1を受給し、その額がパターン2またはパターン3のいずれか多い方と比べて少ない場合には、差額が遺族厚生年金として受給されます。妻本人の老齢年金の給付が優先され、「A－C」または「B－C」のいずれか多い金額が遺族厚生年金の残額「D」として支給されます。<figure class="image"><img style="aspect-ratio:700/400;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/co-payment-adjustment-for-public-pension/main4-1739019543134-743196588.jpg" alt="main4.jpg" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/thumbnail_main4-1739019543123-49421502.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/small_main4-1739019543123-792093944.jpg 500w," sizes="100vw" width="700" height="400"></figure>遺族厚生年金の受給権者が65歳以上の場合は、障害基礎年金と遺族厚生年金を併せて受給することができます。なお、遺族厚生年金の受給権者が65歳未満の場合は自身の障害基礎年金か遺族厚生年金のどちらか一方しか受給することができません。

例外：障害年金

「障害基礎年金+老齢厚生年金」または「障害基礎年金+遺族厚生年金」という組み合わせでの受給も選択することができます。

支給事由が異なる2つ以上の年金は、いずれか1つの年金を本人が選択します。&lt;graybox&gt;例1） 遺族厚生年金、遺族基礎年金、障害厚生年金を受け取れる場合遺族厚生年金+遺族基礎年金 もしくは 障害厚生年金 が選択できます。&lt;/graybox&gt; &lt;graybox&gt;例2） 遺族厚生年金、遺族基礎年金、特別支給の老齢厚生年金を受け取れる場合遺族厚生年金+遺族基礎年金 もしくは 特別支給の老齢厚生年金 が選択できます。遺族給付と老齢給付は併せて受けることはできません。&lt;/graybox&gt;

支給事由が異なる場合

65歳以上の受給権者の場合、以下のようになります。<figure class="table"><table><tbody><tr><td>&nbsp;</td><td>老齢厚生年金</td><td>障害厚生年金</td><td>遺族厚生年金</td></tr><tr><td>老齢基礎年金</td><td>〇</td><td>×</td><td>〇</td></tr><tr><td>障害基礎年金</td><td>〇</td><td>〇</td><td>〇</td></tr><tr><td>遺族基礎年金</td><td>×</td><td>×</td><td>〇</td></tr></tbody></table></figure>

併給調整のまとめ

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金山浩晃（かなやま ひろあき）

合格の先をイメージして！ 【出身】埼玉県 【趣味】NFL（アメフト）観戦、カフェ巡り 【座右の銘】雲外蒼天

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