金融派生商品（デリバティブ）とは？｜わかりやすくFP解説

通貨、債券、株式、商品などの本来の金融商品（原資産）のリスク回避を目的として派生した取引のことで以下のものが対象となります。<ol><li>先物取引</li><li>オプション取引</li><li>スワップ取引</li></ol>などがあります。通常の現物取引と異なり、いずれも契約時点で受渡しを行わず、差金決済が中心となることに特徴があります。

金融派生商品とは

ヘッジとは

保有している原資産の価格変動リスクを回避（ヘッジ）することを目的とする取引をいいます。

アービトラージとは

原資産と派生商品など、異なる市場間の価格差（価格の歪み）を利用して売買を行い、利ザヤを稼ぐ取引で、裁定取引ともいいます。

スペキュレーションとは

レバレッジ効果を活用し、少ない資金で多額の売買を行ってハイリターンを狙う取引で、投機取引ともいいます。レバレッジは「梃子」という意味で、レバレッジ効果とは、「てこ」の原理により、少額の自己資金で大きな投資を行うことをいいます。

デリバティブの利用法は独特の使用法があります。あまり馴染みのない言葉だと思いますが、試験対策としては押さえておくべき単語です。以下順に説明していきます。

デリバティブの利用法とは

オフバランスとは

デリバティブは、「将来のある時点」でお金を交換する予約の取引をいいます。したがって取引時点では取引に資産価値はありません。スタート時点のデリバティブの価格はゼロとなるように設定されます。これは、買い手にとっても売り手にとっても損得の生じない価格です。もし、デリバティブに価値があるとなれば、ただで儲かってしまうことになります。デリバティブで派生商品の契約を交わした時点での派生商品の価値はゼロなので、貸借対照表には載りません。これをオフバランスと呼んでいます。<figure class="image"><img style="aspect-ratio:660/396;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/financial-derivatives/main2-1739020938175-244837798.jpg" alt="金融派生商品（デリバティブ）とは？" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/thumbnail_main2-1739020938170-46440855.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/small_main2-1739020938170-625707682.jpg 500w," sizes="100vw" width="660" height="396"></figure>

デリバティブの元の商品である株式を原資産と呼びます。デリバティブとはある原資産の相場（為替、LIBOR、株価指数等）を指標にして将来の損益を交換する取引です。派生商品の価格は、原資産の価格に応じて決まります。原資産の価格の変動とは、市場リスクを意味します。つまり、デリバティブは市場リスクを売買する取引と言えます。デリバティブの特徴は以下の3つに大別されます。

デリバティブの特色とは

small_banner_koshi_2.png

thumbnail_banner_koshi_2.png

banner_koshi_2.png

金山浩晃（かなやま ひろあき）

合格の先をイメージして！ 【出身】埼玉県 【趣味】NFL（アメフト）観戦、カフェ巡り 【座右の銘】雲外蒼天

累計受講者数40万人、圧倒的な合格実績のフォーサイトは、考え抜かれた豊富な教材をリーズナブルに提供し、効率よく合格をサポートします。