金利とは?|わかりやすくFP解説

金利とは?
目次

金利とは

金利には、単利と複利があります。それぞれ利息の計算式や特徴が異なります。以下の章で具体的にみていきましょう。

単利とは

単利は当初預け入れた元本に対してのみ利息が計算されます。

単利とは

複利とは

複利は一定期間ごとの利息を元本に足して、これを新しい元本とみなして利息が計算されます。複利商品は利息が利息を生むので、元利合計額が大きくなります。

複利とは

利息の計算式とは

それぞれの計算式は以下の通りとなります。

なお、それぞれの式で乗じている「0.8」という数字は、20%課税後の元利合計額を計算する場合を想定したもので、復興特別所得税は考慮していません。

単利の満期時の元利合計

元本×{1+年利率×預入月数/12カ月(×0.8)}

1年複利の満期時の元利合計

元本×{1+年利率(×0.8)}^年数

半年複利の満期時の元利合計

元本×{1+半年利率(×0.8)}^年数×2

1カ月複利の満期時の元利合計

元本×{1+月利率(×0.8)}^月数

平均利回り

満期時の利息合計/元本÷預入年数×100=満期時の利息合計/預入年数/元本×100

満期時一括課税の場合の税引後の利息

(課税前の当該年数元利合計―元本)×0.8

利払い型と満期一括受取型商品とは

主な利払い型商品には、金融信託・大口定期・利付金融債などがあります。

預入期間中に定期的に利息が支払われる商品で、利払いのたびに、20%の源泉徴収課税がなされます。

主な満期一括受取商品には、ワイド・定期貯金・スーパー定期(3年以上)などがあります。利息が満期時または解約時に元本と一緒に支払われる商品で、確定した利息に対して満期時や解約時に一度だけ20%の源泉徴収課税がなされます。満期一括受取型商品の場合、平均利回りで表示することが一般的です。

複利商品の場合、年利率によって得られる利息に対してさらに利息がついていきます。つまり、最終的には表示されている年利率によって得られた利息にさらに年利率による利息がつくことになります。そのため、年利率よりも平均利回りの方が高い数値を示すことになります。

平均利回りとは

平均利回りとは、ある一定期間で得られる利息や収益が1年あたりではいくらになるかを計算し、これを預け入れ当初の元本で割ったものです。

固定金利型と変動金利型とは

固定金利型は、市場金利が変動しても、受け取る利息が固定されている金利の型です。そのため、金利低下局面で有効な金融商品です。

一方変動金利型は、市場金利が変動するに従って受け取る利息が変動する金利の型です。そのため、金利上昇局面で有効な金融商品です。

金利に関するよくある質問

外貨預金の金利は、固定金利ですか?

外貨預金は、普通預金は変動金利、定期預金は固定金利です。

金利の上昇で円高になるとはどのようなことですか。説明をお願いします。

まず、金利の上昇と円高の関係を説明します。

金利が上昇すれば、他国が円で預けようとするので、円が強くなります。よって円の価値が上昇し、円高となります。

次に、為替と金利の関係をご説明いたします。

円高ドル安が予想される場合、円で預金や資産運用をする人が増加します。一方でドル建ての預金の解約や金融商品の売却が増加すれば、ドルの資金供給は減少するので、ドル金利は上昇します。

このように金利の上昇が円高につながります。

預金保険制度(=預金者保護法)に該当する「元本補填契約のある金銭信託、保護預り専用の金融債」には具体的にどのような商品があるのでしょうか?いまいち想像ができず、理解が進みません。

保護預り専用の金融債とは、発行時から満期まで金利が変わらない固定金利商品を言います。

現在取扱がないようですが、「ワイド」という金融商品が以前ありました。

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