ライフプラン・ライフデザインとは?

ライフプラン・ライフデザインとは?
目次

ライフプラン・ライフデザインとは

ライフプランとは、自分自身の人生を設計すること・生涯の生活設計をすることを指します。ライフデザインとは、各人の価値観に基づいた個人の生き方を指します。

ライフプランニングは、「ライフプラン」と「ライフデザイン」で構成されています。

次の項では、この2つについてみていきたいと思います。

ライフプランとライフデザインの関係

まず、2つの用語の確認を行います。

ライフプランとは、「人生設計」や「生涯生活設計」を意味します。

これは資金計画だけでなく、家族に関する計画やキャリアプラン、健康に関する計画など具体的な「暮らし方」の計画です。

一方ライフデザインとは、「各人の価値観に基づいた個人の生き方」ですので、その人の夢や人生観がそのまま映し出されます。

いわばライフデザインは、ライフプランの前提となり、ライフプランを方向付けるものと言えるでしょう。

ライフプランの必要性

終身雇用制や年功序列賃金制の崩壊、少子高齢化など昨今の経済・社会環境は急激に変化しています。

もはや、国や企業が守ってくれるとは限りません。

自己責任・自助努力が求められる時代になってきています。

自立して生きていくためには、家計の現状を把握し、目標・計画を立て準備をしなければなりません。

これがファイナンシャル・プランニングです。

そのために、自分自身のライフプランを描くことが必要となります。

プランニングにおけるFP業務

FPは、顧客のプランニングに必要な法律、金融商品や税金などに関する知識を深め、情報を収集し、必要に応じて知識を最新の情報に更新する必要があり、FPとして常に自己研鑽に努める必要があります。

FP業務においては、

  • 顧客の同意
  • 守秘義務の遵守
  • アカウンタビリティ(顧客に対する説明義務)
  • インフォームド・コンセント(顧客の理解と納得)

が求められます。

顧客の同意(承諾)を前提に、弁護士や税理士など専門家の協力を得ながら、目標達成のための計画を立案することが必要です。

職業上の倫理観が必要であり、顧客の満足度を高めるためであっても、少しでもコンプライアンス(法令遵守)に抵触してはいけません。

プランニングにおけるFP業務

ファイナンシャル・プランニングは、ライフプランの経済的側面をサポートします。

ライフプランの目的とライフスタイル

ライフプランの目的は、具体的なライフプランを作成・実行すること、個人のライフデザインが実現されることになります。

年代別ライフスタイル

婚姻率の低下・離婚率の増大、晩婚化・シングル・ディンクスの増大、両親との同居期間の長期化など現在のライフスタイルは多様化しています。ファイナンシャル・プランの作成では、顧客それぞれのライフスタイルを重視してプランニングすることが大切です。

おおまかな目安となる、年代ごとに必要な準備については以下の通りです。

20代
  • キャリアのスタート
  • 結婚資金準備  
  • 貯蓄運用開始(=ファイナンシャル・プランのスタート時期)
30代
  • キャリアアップを図る
  • 住宅購入の自己資金準備
  • 出産、教育資金の準備
  • 金融資産運用
40代
  • 住宅ローンの返済
  • 教育資金の確保
  • リスク管理
  • 老後資金のための準備
  • 親の介護問題など
50代
  • 退職後の生活設計(=リタイアメントプランニング)
  • 老後資金確保のための最終段階
60代~
  • 仕事を続けるかどうかの選択
  • 退職金の運用
  • 寝たきりになったときの備え
  • 相続設計

ライフプランニングに関するよくある質問

FPの資格だけで、顧客にどこまでアドバイスができるのでしょうか。

FPの資格を取得すれば、キャッシュフロー表の作成や今後の結婚資金・教育資金・老後資金の見通しなどのアドバイスが行えます。税金や法律に抵触する部分につきましては、各有資格者と連携して進めていくことが求められます。

FPにおいて考慮される「三大資金」とは何のことですか?

三大資金とは「住宅取得資金」「教育資金」「老後資金」を言います。

フォーサイトのテキストでは、住宅購入準備が30代となっていましたが、平均的な住宅取得は何歳頃なのでしょうか。

住宅購入の平均は、30代後半と言われています。しかし、多様化が進む中で、購入の時期も分散してきている傾向があります。個々の顧客に応じた住宅購入を含むプランニングが必要不可欠となります。

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