FP試験の合格率・難易度は?1級・2級・3級の違いから合格に必要な勉強時間、勉強方法も解説
更新日:2024年11月28日
FP(ファイナンシャルプランナー)の試験は、受験する級によって難易度が異なり、合格率もそれぞれで違います。日本FP協会ときんざい(一般社団法人 金融財政事情研究会)発表のデータより、FP1級、FP2級、FP3級のそれぞれの合格率を、学科試験、実技試験ごとにご紹介します。
FP3級は合格率が高いですが、2級、1級と進むにつれて、合格率はぐっと下がり、それだけFP試験の難易度が上がります。
そこで本記事では、まずはFP試験の合格率から難易度を知り、FP試験の合格に必要な勉強時間と、合格率を上げるためにはどんなポイントをおさえるべきかご紹介します。FP試験の合格を目指してどう勉強の計画を立てていくべきか、考えていきましょう。
- 1級の合格率は10%前後、2級は20~60%、3級は40~80%ほどです。
- 3級が最も合格率が高く、2級、1級と進むにつれて、合格率は下がります。
- FP1級の学科試験の合格率は一桁台で、他の国家資格と比べても引けをとりません。
- FP3級なら80~150時間、FP2級なら150~300時間が目安の勉強時間と言われています。
- 自分のライフスタイルと目的にあった勉強方法で、試験までの計画を立てましょう。
FP1級・2級・3級の合格率
まず、FP試験の合格率がどのくらいか見てみましょう。FP1級の合格率は10%前後、FP2級は20~60%、FP3級は40~80%ほどです。3級が最も合格率が高く、2級、1級と進むにつれて、合格率は下がります。
国家資格の中には合格率が一桁台のものもありますが、それと比べるとFP試験はそこまで合格率が低いわけではないですが、FP1級については難易度が高めになります。
FP1級の合格率(日本FP協会・きんざい)
まずFP1級の合格率を細かく見てみましょう。FP試験は日本FP協会ときんざいの2つの団体で実施されており、合格率は若干ですが異なります。学科試験の合格率はだいたい10%前後で、実技試験は80~90%です。
実技試験の合格率が高いのは、学科試験に合格した人だけが進める試験であることや、実務経験があれば答えられるものが多いことが理由でしょう。
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | |
---|---|---|---|
2023年9月 | 1005 | 967 | 96.2% |
2022年9月 | 1198 | 1186 | 99.0% |
2021年9月 | 1201 | 1126 | 93.8% |
2020年9月 | 523 | 511 | 97.7% |
2019年9月 | 1009 | 938 | 93.0% |
2018年9月 | 762 | 543 | 71.3% |
2017年9月 | 751 | 662 | 88.1% |
2016年9月 | 716 | 623 | 87.0% |
2015年9月 | 736 | 710 | 96.5% |
2014年9月 | 733 | 716 | 97.7% |
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | |
---|---|---|---|
2024年5月 | 4340 | 736 | 16.95% |
2024年1月 | 5226 | 456 | 8.72% |
2023年9月 | 5023 | 653 | 13.00% |
2023年5月 | 4831 | 170 | 3.51% |
2023年1月 | 6146 | 638 | 10.38% |
2022年9月 | 5347 | 657 | 12.28% |
2022年5月 | 6192 | 582 | 9.39% |
2022年1月 | 7958 | 531 | 6.67% |
2022年9月 | 5347 | 657 | 12.28% |
2022年5月 | 6192 | 582 | 9.39% |
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | |
---|---|---|---|
2024年6月 | 698 | 614 | 87.96% |
2023年9月 | 196 | 157 | 80.10% |
2023年6月 | 737 | 625 | 84.80% |
2023年2月 | 754 | 649 | 86.07% |
2022年9月 | 474 | 401 | 84.59% |
2022年6月 | 742 | 638 | 85.98% |
2022年2月 | 1119 | 961 | 85.88% |
2021年9月 | 1341 | 1142 | 85.16% |
2021年6月 | 1066 | 909 | 85.27% |
FP2級の合格率(日本FP協会・きんざい)
FP2級の合格率は、日本FP協会の場合は学科が40~50%、実技が60%前後。ぎんざいの場合は学科が20~30%、実技が40%前後です。
学科試験 | 実技試験 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | |
2024年5月 | 26,959 | 15,984 | 59.29% | 22,506 | 12,349 | 54.87% |
2024年1月 | 25,563 | 10,360 | 39.00% | 24,632 | 15,055 | 61.12% |
2023年9月 | 23,917 | 12,804 | 53.54% | 20,892 | 10,867 | 52.02% |
2023年5月 | 24,727 | 12,072 | 48.82% | 22,167 | 12,991 | 58.61% |
2023年1月 | 24,466 | 16,537 | 56.12% | 23,994 | 14,283 | 59.53% |
2022年9月 | 26,265 | 11,074 | 42.16% | 21,516 | 12,167 | 56.55% |
2022年5月 | 27,678 | 13,617 | 49.20% | 23,237 | 14,432 | 62.11% |
2022年1月 | 27,889 | 11,576 | 41.51% | 23,186 | 13,061 | 56.33% |
2021年9月 | 26,352 | 13,324 | 50.56% | 21,294 | 12,832 | 60.26% |
2021年5月 | 26,799 | 14,902 | 55.61% | 26,608 | 13,739 | 66.67% |
学科試験 | 実技試験 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | |
2024年5月 | 23,269 | 6,911 | 29.70% | 13,802 | 6,235 | 45.17% |
2024年1月 | 29,226 | 3,881 | 13.27% | 19,377 | 8,047 | 41.52% |
2023年9月 | 28,094 | 6,393 | 22.75% | 18,690 | 7,627 | 40.80% |
2023年5月 | 27,239 | 4,772 | 17.51% | 18,939 | 7,480 | 39.49% |
2023年1月 | 36,713 | 10,676 | 29.07% | 23,913 | 8,404 | 35.14% |
2022年9月 | 34,872 | 5,495 | 15.75% | 23,392 | 8,901 | 38.05% |
2022年5月 | 36,863 | 8,152 | 22.11% | 23,272 | 7,634 | 32.80% |
2022年1月 | 41,803 | 8,154 | 19.50% | 31,106 | 14,105 | 45.34% |
2021年9月 | 43,499 | 11,076 | 25.46% | 32,094 | 12,848 | 40.03% |
2021年5月 | 44,736 | 15,133 | 33.82% | 30,634 | 13,714 | 44.76% |
FP3級の合格率(日本FP協会・きんざい)
FP3級の合格率は、日本FP協会の場合は学科が80%、実技も80%前後。ぎんざいの場合は学科と実技とも50%前後です。
学科試験 | 実技試験 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | |
2024年1月 | 39,370 | 32,732 | 83.14% | 38,531 | 33,351 | 86.56% |
2023年9月 | 31,431 | 23,505 | 74.78% | 31,130 | 24,180 | 77.67% |
2023年5月 | 35,568 | 31,388 | 88.25% | 34,759 | 30,182 | 86.83% |
2023年1月 | 39,839 | 33,961 | 85.25% | 38,633 | 34,127 | 88.34% |
2022年9月 | 34,616 | 27,963 | 80.78% | 33,246 | 28,072 | 84.44% |
2022年5月 | 39,231 | 32,707 | 83.37% | 38,810 | 35,058 | 90.33% |
2022年1月 | 39,495 | 34,364 | 87.01% | 40,324 | 36,595 | 90.75% |
2021年9月 | 36,368 | 30,801 | 84.69% | 37,414 | 30,119 | 80.50% |
2021年5月 | 36,378 | 30,284 | 83.25% | 36,691 | 28,122 | 76.65% |
2021年1月 | 31,272 | 27,494 | 87.92% | 31,607 | 27,348 | 86.53% |
学科試験 | 実技試験 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | |
2024年5月 | 137 | 72 | 52.55% | 111 | 53 | 47.74% |
2024年1月 | 17,185 | 7,974 | 46.40% | 14,466 | 7,032 | 48.61% |
2022年1月 | 23,175 | 14,490 | 62.52% | 25,051 | 11,520 | 45.98% |
2021年9月 | 27,607 | 14,718 | 53.31% | 28,415 | 13,154 | 46.29% |
2021年5月 | 23,248 | 11,117 | 47.81% | 26,841 | 14,270 | 53.16% |
FP試験の難易度
直近の合格率を見ると、FP試験の難易度がどれくらいか見えてきます。FP試験として最初にチャレンジする方が多いFP3級は合格率が高く、難易度は高くはありません。しかしFP2級は難易度が上がり、FP1級の難易度は2級以上にさらに上がります。
FP1級の学科試験の合格率は一桁台で、他の国家資格と比べても引けをとりません。例えば、簿記1級、社労士の試験は合格率が同じく一桁台。行政書士、宅建士でも10%ほどと、FP1級はそれらと肩を並べるくらい難易度が高いといえます。
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FP試験合格に必要な勉強時間
FP試験を受けて合格するには、どのくらいの勉強時間が必要でしょうか?FP3級なら80~150時間、FP2級なら150~300時間くらいが目安の勉強時間と言われています。1日2時間勉強すると仮定すると、FP3級なら2~3ヶ月、FP2級なら3~5か月くらいの準備期間が必要な計算になります。
もちろん、ファイナンシャル関連の基礎知識の有無によっても勉強時間は異なりますし、短期集中型で試験に望むのか、それともコツコツと勉強して試験を受けるか、人によってタイプもそれぞれです。自分のライフスタイルと目的にあった勉強のスタイルで、試験までの計画を立てるといいでしょう。
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FPの合格率を上げるためのポイント
せっかく試験を受けるなら、絶対に合格を目指したいもの。そこで合格率を上げられるヒントをご紹介しましょう。 ひとつは、テキストと過去問で暗記を徹底すること。まずテキストを使って勉強したら、覚えるべき重要項目を暗記します。
そして過去問を解いていくことで、暗記しなければならない部分をしっかり覚えられているか確認できます。過去問を繰り返し解くことで、試験問題の傾向をつかんで、暗記を強化できます。 そして、FP3級から、2級、1級と進むにつれて難易度は上がりますが、学科試験で大切なのは基礎。基本的な部分をしっかり理解できるようにすることがとても大切です。
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FP(ファイナンシャルプランナー)最短合格なら通信講座がベスト
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通信講座は受講費用が比較的割安に設定されているうえ、スクールに通学する場合に必要になる交通費もかかりません。それに、市販のテキストでの独学では、疑問点やわからないところが出ると自分で調べなければなりませんが、通信講座なら正しい回答をもらえて学習アドバイスもしてもらえます。バックアップがあるから、高いモチベーションのまま計画的に勉強できるんです。
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合格率からFP試験の難易度を知ろう
FP3級の合格率は比較的高いですが、FP2級になると合格率は下がり、FP1級はさらに下がっていきます。FP1級の合格率を見ると、他の国家資格と同じくらい。それだけ難易度も高い試験と言えます。
FP試験を受けようと考えている方は、まずはこんな合格率を見て、試験の難易度がどのくらいなのか知り、そのうえで勉強の計画を立てていきませんか?
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金山浩晃(かなやま ひろあき)
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【趣味】NFL(アメフト)観戦、カフェ巡り
【座右の銘】雲外蒼天