株式とは?|わかりやすくFP解説

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株式とは

株式とは、株式会社が資金調達のために発行する証券です。株式を買う(株式に投資する)ということは、その発行企業に対して出資をすることを意味します。よって、株式はその発行企業に対する出資者(これを株主という)の出資持ち分を示すものとなります。

株主の権利とは

株主には、以下の3つの権利があります。

  1. 経営参加権
    会社の経営に参加する権利をいいます。
  2. 利益配当請求権
    会社から利益の配当を受ける権利をいいます。
  3. 残余財産請求権
    会社が解散したとき、残った財産を分けてもらう権利をいいます。

株式公開とは

企業が、それまで会社設立時の出資者などの限られた株主だけが保有していた自社の株式を、広く不特定多数の一般投資家が購入できるようにすることを株式公開といいます。
株式の公開は、証券取引所に上場することによって行われます。上場とは、証券取引所における取引対象として認められることを意味します。株式を上場するためには、証券取引所の定めた上場基準を満たす必要があり、証券取引所に上場している株式を上場株式といいます。上場株式は、一般の個人投資家が証券会社を通じて自由に売買することができます。

単元株制度とは

証券取引所における売買の最低単位を単元(単元株)といいます。
単元の株式数は、銘柄ごとに決まっており、売買注文は1単元の整数倍で発注します。発行会社は1単元の株式数を一定数以下の範囲で自由に定めることができ、1単元ごとに1個の議決権を与えることができます。これを単元株制度といいます。

株式市場とは

株式等の売買が行われる金融商品取引所(以下、「証券取引所」)は、東京、名古屋、札幌、福岡などにあります。東京、名古屋の証券取引所には市場第一部、市場第二部がありますが、その他の証券取引所にはありません。また、それぞれの証券取引所には新興企業を対象に上場基準を緩やかにした新興市場が設けられています。
なお、平成25年7月に東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場(市場第一部、第二部および新興市場)は東京証券取引所に統合されました。
また、証券取引所とは別に未公開(非上場)の企業の株式を売買する市場(制度)として、日本証券業協会が運営するグリーンシート(気配公表銘柄制度)があります。

日本取引所グループ(JPX)とは

平成25年1月に東京証券取引所と大阪証券取引所が合併し、日本取引所グループ(JPX)となりました。平成25年7月には現物株式市場を東京証券取引所に統合し、平成26年3月には先物などのデリバティブ市場を大阪証券取引所に統合し、名称を大阪取引所に変更しました。この合併により、日本取引所グループが日本の株式取引の約9割を占めることになります。

  • 東京証券取引所(平成25年7月より、現物市場)
    プライム市場、スタンダード市場、グロース市場
  • 大阪取引所(平成26年3月より、デリバティブ市場)
    国債、株価指数(日経平均、TOPIX等)を対象としたデリバティブ商品

株式に関するよくある質問

単純平均株価を算出する際の、「株価の合計」の意味がわかりません。
単純平均株価を算出する際の、株価の合計とは、
該当の銘柄の株価×1単元の株式数/1,000の合計を言います。
東証株価指数を算出する際の「時価総額」とはどのような意味ですか?
また、株価の合計との違いを教えて下さい。
時価総額の合計とは、ある時点での発行済みの株価の合計を言います。
株価の合計との違いは、一部分を切り取って合計した額という点です。
株式と債券についての理解不足で行き詰っています。株式と債券の税金、課税についてですが、『株式だと配当所得・譲渡所得、債券だと利子所得・譲渡所得』になるのは何故ですか?

(1)株式も債券もどちらも金融商品です。そのため自分が投資したものに対してリターンを受け取ることができます。
このリターンが株式の場合には配当であり、債券の場合には、利子と呼ばれます。
また、これらは、所得になるため課税されますが、株式の配当に対する課税は配当所得であり、債券の利子に対する課税は利子所得になります。

(2)株式も債券もどちらも金融資産です。そのため自分が保有する必要がなくなれば、それを欲しいと思っている人に譲渡(売却)することができます。
この譲渡によって得た所得に対して課されるのが、譲渡所得です

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