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解答速報・試験講評

2025年1月26日(日) 実施 2級FP技能検定の試験講評

2025/01/26

2025年1月26日(日)に、2級FP技能検定が実施されました。受検されたみなさま、お疲れ様でした。

今回は学科試験の一部科目で細かな知識が問われる問題も見られましたが、全体的には定番といえる基礎的なテーマが多く出題されていました。また、実技試験においても頻出テーマから多く出題されているため、全体的な難易度としては、「標準的」という印象でした。基礎的な問題を見極めて正解できれば、合格ラインである60%を十分クリアできる難易度だったといえます。

学科試験の分析

選択肢の作り方や知識の問われ方に変化が見られているものもありますが、解答に必要な知識に変わりはないため全体の出題傾向や難易度は大きく変わっていません。見慣れないものであっても、明らかに正誤が判断できるものから落ち着いて対処できていれば、全体としては合格基準である60%に到達することができる難易度だったといえます。

ライフプランニングと資金計画

FPの顧客に対する行為(関連法規)、全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)、雇用保険、老齢厚生年金の繰下げ支給、確定拠出年金の企業型年金を新たに導入する際の既存の退職金制度との関係、国民年金基金・小規模企業共済および中小企業退職金共済、企業年金等に拠出した掛金に係る法人税および所得税、日本学生支援機構の奨学金および日本政策金融公庫の教育一般貸付、リタイアメントプランニング、キャッシュレス決済の一般的な特徴に関する出題がなされました。
科目全体としては頻出テーマで構成されていましたが、確定拠出年金や国民年金基金、小規模企業共済、中小企業退職金共済の選択肢では細かな知識が問われていたため、「やや難化した」と感じた方が多かったのではないでしょうか。正誤判定に時間がかかる選択肢だったため、ここで問題を見極めることができたかどうかが試験全体の時間配分のポイントになったといえます。

リスク管理

少額短期保険、生命保険の一般的な商品性、個人年金保険の一般的な商品性、生命保険契約(新契約)の保険料に係る生命保険料控除、生命保険の税金、法人を契約者とする生命保険の保険料の経理処理、火災保険および地震保険の一般的な商品性、任意加入の自動車保険の一般的な商品性、第三分野の保険の一般的な商品性、損害保険を活用した事業活動のリスク管理関する出題がなされました。
過去問でも頻繁に問われている論点が多く出題されていましたので、過去問演習をしっかり行っていた方には得点しやすい内容だったといえます。なお、問題13で問われた「MVA機能を有する変額個人年金保険」については、知識が無い場合でも消去法で解答できる内容でした。

金融資産運用

内閣府が公表する景気動向指数、銀行等の金融機関で取り扱う預金の一般的な商品性、固定利付債券の利回り、債券のイールドカーブ、株式の信用取引、株式の投資指標、オプション取引の一般的な特徴、ポートフォリオ理論、上場株式等の譲渡および配当等にかかる税金、個人による金融商品取引に係るセーフティネット関する出題がなされました。
過去問でも頻繁に問われている論点が多く出題されていました。「固定利付債券の利回り」、「株式の投資指標」は定番問題であるため、いずれも時間をかけずに対応したい問題です。なお、「イールドカーブ」は細かな知識であり出題頻度も低いため、一般的には「捨て問」といえますが、過去問で丁寧に対策していれば正誤を判断できる内容でした。

タックスプランニング

所得税の基本的な仕組み、所得税における各種所得、損益通算、所得税における配偶者控除、住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)、所得税の申告、法人税の損金、消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)、会社と役員間の取引に係る所得税・法人税、決算書の一般的な特徴に関する出題がなされました。
「インボイス制度」は5月試験、9月試験と連続で出題されました。その他のテーマも典型的・基本的な論点であるため、得点源にしたい科目でした。

不動産

不動産の登記や調査、宅地建物取引業法、不動産の売買契約に係る民法の規定、借地借家法(借地権)、借地借家法(借家権)、都市計画区域および準都市計画区域内における建築基準法の規定、建物の区分所有等に関する法律、不動産の取得に係る税金、個人が土地を譲渡した場合の譲渡所得、不動産の有効活用の手法の一般的な特徴に関する出題がなされました。
これまでの出題傾向に変わりはなく、不動産に係る法律が中心に出題されていました。「宅地建物取引業法」も定番のテーマと言えます。科目全体をとおして過去問でも頻繁に問われている論点が多く出題されていましたので、過去問演習をしっかり行っていた方には得点しやすい内容だったといえます。

相続・事業承継

民法上の贈与、みなし贈与財産等、贈与税の計算、民法上の相続分、配偶者に対する相続税額の軽減(配偶者の税額軽減)、相続税における取引相場のない株式の評価、小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例、相続対策としての生命保険の活用等、会社法、改正不動産登記法における相続登記に関する出題がなされました。
細かな知識が問われている選択肢もあり、「やや難しい」という印象がありますが、「民法上の贈与」や「贈与税の計算」、「相続対策としての生命保険の活用等」は確実に正解したい問題です。なお、「改正不動産登記法における相続登記」は2級では出題されたことがなく対策が難しいテーマでしたが、問われた内容は基本的な知識であるため、改正情報をしっかり学習していた方は正答できる問題でした。

実技試験の分析

出題内容については、投資信託の収益分配金、株式の投資指標、延べ面積の最高限度の計算、生命保険の保障内容、損益通算、法定相続分と遺留分、キャッシュフロー表の穴埋め計算、6つの係数を使った計算、バランスシート(純資産額の計算)等の定番問題を中心に構成されていました。

頻出テーマから多く出題されているため、過去問演習を確実に行い、解法や計算手順をしっかり習得していれば得点できた内容と言えます。

【第1問】FP総論

FP関連業法等、消費者契約法

【第2問】金融資産運用

追加型株式投資信託を売却した場合の譲渡所得の金額、追加型株式投資信託の収益分配金、株式の投資指標、個人向け国債

【第3問】不動産

延べ面積の最高限度、投資用マンションの表面利回りと実質利回り、土地の価格、居住用マンションを譲渡した場合の譲渡所得

【第4問】リスク管理

生命保険の保障内容、個人年金保険、入院給付金の合計日数、火災保険および自動車保険の補償内容

【第5問】タックスプランニング

損益通算できる金額、配当控除の金額、配偶者控除または配偶者特別控除の金額、総所得金額に算入すべき一時所得の金額

【第6問】相続・事業承継

民法の規定に基づく法定相続分および遺留分、遺言書の一般的な特徴、相続税の課税価格の合計額、贈与税の配偶者控除

【第7問】【第8問】ライフプランニングと資金計画

キャッシュフロー表、住宅ローンの繰上げ返済、6つの係数

【第9問】総合問題①

外貨定期預金の特徴、固定資産税および不動産取得税、自動車損害賠償責任保険、日本学生支援機構の奨学金、雇用保険の基本手当、傷病手当金

【第10問】総合問題②

バランスシート、退職一時金から源泉徴収される所得税額、小規模宅地等の特例、債券の最終利回り、支給調整された老齢厚生年金の受給額、後期高齢者医療制度の概要

最後に

2級FP技能検定の学習経験を生かし、みなさまが、益々ステップアップされることをお祈り申し上げます。

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