行政書士試験の難易度は?簡単?難しい?合格率10%の難関試験に最適な勉強方法を紹介

行政書士試験の難易度は?簡単?難しい?合格率10%の難関試験に最適な勉強方法を紹介

資格を取得すれば独立開業ができる行政書士資格。それだけに人気のある資格ですが、取得はそう簡単ではありません。

行政書士試験は、ある人に聞けば「難しい」と答え、ほかの人に聞くと「簡単」と答えられる珍しい資格。

そこでこの記事では行政書士試験の難易度、合格率、他の資格と比較した場合の難易度などなど、冷静な視点で行政書士試験の難易度を紹介していこうと思います。

また、行政書士試験を目指す場合のおすすめの勉強方法も簡単に紹介していきたいと思います。

目次

行政書士試験の合格率

行政書士試験は毎年11月の第2日曜日に行われます。試験は学科試験のみで、二次試験もありませんので、この試験日の結果で資格を取得できるかどうかが決まります。

2022年度の行政書士試験の日程を簡単に紹介しておきましょう。

試験の公示 7月4日(月)
試験案内及び願書の配布 7月25日(月)~8月26日(金)
申し込み期間 インターネット申し込み 7月25日(月)~8月23日(火)の17時
郵送申し込み 7月25日(月)~8月26日(金)消印有効
試験日 11月13日(日)
合格発表日 2023年1月25日(水)

今回は行政書士試験の難易度や合格率に関して紹介していきます。まずは合格率を確認しておきましょう。

過去10年の合格率推移

過去10年間における受験者数と合格者数、さらに合格率の推移を確認しておきましょう。

実施年度 受験者数 合格者数 合格率
2012年度 59,948名 5,508名 9.19%
2013年度 55,436名 5,597名 10.10%
2014年度 48,869名 4,043名 8.27%
2015年度 44,366名 5,820名 13.12%
2016年度 41,053名 4,084名 9.95%
2017年度 40,449名 6,360名 15.72%
2018年度 39,105名 4,968名 12.70%
2019年度 39,821名 4,571名 11.48%
2020年度 41,681名 4,470名 10.72%
2021年度 47,870名 5,353名 11.18%
過去10年合計 458,598名 50,774名 11.07%

出典: :一般財団法人 行政書士試験研究センターHP



過去10年を見ると、合格率の低い年で8%ほど、高い年で13%程度となっており、過去10年の合計では11%程度の合格率となっています。

イメージとしては例年10%程度の合格率と考えておくのがいいでしょう。この数字を見てもわかる通り、決して簡単な試験ではありません。この行政書士試験の難易度に関して細かく確認していきましょう。

行政書士試験の難易度

行政書士試験は「簡単」という声と、「難しい」という声がある珍しい試験です。その理由を説明すべく、行政書士試験の難易度をイメージしやすい数値で紹介しましょう。

試験の難易度をイメージする数値としては、偏差値が最もイメージしやすいでしょう。

偏差値で表すと62前後

行政書士試験の難易度を、偏差値で表すと62前後。さらにイメージしやすいように、ほかの人気資格の難易度と比較してみましょう。

偏差値 資格試験
76 司法書士試験
67 中小企業診断士試験
65 社会保険労務士試験
62 マンション管理士試験
62 行政書士試験
58 日商簿記2級試験
57 宅地建物取引士試験

偏差値の比較は以上の通り。司法書士試験や社労士試験といった試験ほどの難易度ではないものの、日商簿記2級や宅地建物取引士試験と比較すれば難易度の高い試験といえます。

偏差値62というのは例えば高校入試や大学入試で考えても絶妙なライン。偏差値65あたりの方にとっては滑り止めのレベルであり、「簡単」と表現される難易度です。

一方偏差値が60あたりの方にとっては、「難しい」レベルであり、偏差値50という平均的な学力の方にとってはかなりの難関資格ということになります。

偏差値が65を超えるような資格は、無条件で難関資格に分類されますが、そこまでの難易度ではないため、評価が割れている試験といえるでしょう。

行政書士試験の難易度を他資格と比較

では、さらに分かりやすいように、他に人気資格の試験と難易度を細かく比較してみましょう。出題科目や受験資格、さらに合格率といった視点で比較検討していきたいと思います。

司法書士試験と比較

比較的業務内容が似ているといわれるのが司法書士と行政書士。司法書士は登記や供託、訴訟に関する専門家であり、民事裁判の簡易裁判では代理人を務めることができる資格であり、行政書士は官公署へ提出する書類の作成及び提出の代理を行うことができる資格です。

2021年度試験の結果を参考に、この2つの資格試験を比較してみましょう。

2021年度試験結果より 司法書士試験 行政書士試験
出題科目 憲法・民法・刑法・商法(会社法その他の商法分野の法令を含む)・民事訴訟法・民事保全法・民事執行法・司法書士法・供託法・不動産登記法・商業登記法・不動産登記法・商業登記法 憲法・民法・行政法(行政法総論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法、損失補償)・商法・会社法・基礎法学・業務に関する一般知識等・政治・経済・社会・情報通信技術(ICT)・個人情報保護法・文章理解
受験資格 ナシ ナシ
合格率 5.1% 11.2%

司法書士試験も行政書士試験も出題科目の中心は法知識であり、出題傾向は似ているといえます。しかし司法書士試験の方がより深い法知識を問われる上、出題範囲も広くなりますので、対策は難しくなります。

受験資格はどちらもないため、受験に対するハードルはなく、この点では同等といえるでしょう。

合格率は司法書士試験の方がかなり難しくなっています。2021年度に限らず、例年10%を切る難易度であり、この点では行政書士試験よりも難易度は高いといえます。

トータルで考えると、司法書士試験の方が出題科目の範囲が広く、さらに出題レベルも高くなります。合格率も低く、試験難易度としては司法書士試験の方が高いといっていいでしょう。

社会保険労務士試験と比較

士業と呼ばれる資格の多くは、資格試験に合格後、それぞれの団体に登録し、独立開業することで業務を行うことになります。行政書士資格も試験合格後に「日本行政書士会連合会」に登録し、独立開業することではじめて行政書士としての業務を行うことができます。

そんな士業においては珍しく、企業に勤務しながら士業の業務も行えるのが社会保険労務士の資格。業務は所属している企業に関する業務のみとはなりますが、給与を受け取りながら資格を活かせることで非常に人気の高い資格となります。

それぞれの試験の概要を比較してみましょう。

2021年度試験結果より 社会保険労務士試験 行政書士試験
出題科目 労働法令・社会保障法令・労務管理その他の労働に関する一般常識 ・社会保険に関する一般常識 憲法・民法・行政法(行政法総論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法、損失補償)・商法・会社法・基礎法学・業務に関する一般知識等・政治・経済・社会・情報通信技術(ICT)・個人情報保護法・文章理解
受験資格 アリ(大学・短期大学卒業など) ナシ
合格率 7.9% 11.2%

社会保険労務士の試験は、法令を中心に一般常識と呼ばれる分野の問題が出題されます。法令知識に関してはある程度の出題範囲はありますが、基本的には労働に関すること、保険に関することが中心となり、法令の中では部分的な知識を問われる試験となります。

出題範囲に関しては行政書士試験の方が広く、対策は難しいといえるでしょう。

社会保険労務士試験と行政書士試験の大きな違いは受験資格の有無。大学卒業や他の資格を所有していることが受験条件となる社会保険労務士試験は、受験に挑戦するハードルが高く、誰でも気軽に目指せる資格ではありません。

また社会保険労務士試験の2021年度の合格率は7.9%。ある程度学歴や職歴などが限定されている受験生でも、10%を超えることはほとんどない試験となります。

出題範囲だけを考えれば行政書士試験の方が広く、対策が難しいと考えられますが、出題難易度の高さや合格率、さらに受験資格などを考えると社会保険労務士試験の方がより難しい試験と考えられます。

中小企業診断士試験と比較

企業へのコンサルティング業務などで活躍する中小企業診断士資格。自身の業務に直接関係のない方も、自身のスキルアップや将来のために受験をする方も多い資格です。それだけ中小企業診断士試験は合格が難しいと考えることも可能です。

2021年度試験結果より 中小企業診断士試験 行政書士試験
出題科目 経済学/経済政策・財務/会計・企業経営理論・運営管理・経営法務・経営情報システム・中小企業経営/中小企業政策 憲法・民法・行政法(行政法総論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法、損失補償)・商法・会社法・基礎法学・業務に関する一般知識等・政治・経済・社会・情報通信技術(ICT)・個人情報保護法・文章理解
受験資格 ナシ ナシ
合格率 一次試験 36.4% 11.2%
二次試験 18.3%

中小企業診断士試験の出題科目は、法知識というよりも経営に関する知識、運営管理などの知識が問われる試験となります。単純に勉強をする範囲と考えると行政書士試験の方が範囲が広く対策は難しいといえます。

ただし中小企業診断士試験は一次試験と二次試験に分かれており、両方の試験に合格する必要があり、この点で対策が難しくなります。出題範囲こそそこそこですが、その範囲内の知識をより深く理解し、実例で活用できる応用力も必要となります。

受験資格は双方ともになく、誰でも挑戦できる資格となっています。

中小企業診断士試験は一次試験と二次試験があるため、単純に合格率を比較するのは難しいところですが、1度の試験で一次試験と二次試験の両方に合格する確率は7%程度。

トータルで考えると、中小企業診断士試験の方が若干難易度は高いと考えられます。

日商簿記2級試験と比較

受験者数の多い人気の資格として知られる日商簿記2級の試験。日商簿記2級を取得できると、商業簿記、工業簿記ともに精通している証左となり、就職や転職に有利となったり、現状よりも待遇が良くなったりすることもあります。

特に事務系の社会人の方に人気の資格ですが、その難易度を行政書士試験と比較してみましょう。

2021年度試験結果より 日商簿記2級試験 行政書士試験
出題科目 商業簿記・工業簿記 憲法・民法・行政法(行政法総論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法、損失補償)・商法・会社法・基礎法学・業務に関する一般知識等・政治・経済・社会・情報通信技術(ICT)・個人情報保護法・文章理解
受験資格 ナシ ナシ
合格率 17.5%(2022年2月度試験) 11.2%

日商簿記2級では商業簿記の問題と工業簿記の問題が出題されます。専門性の高い出題が多くなるものの、出題される範囲としては非常に限られており、この点においては行政書士試験の方が難易度は高いといえます。

ただし、日商簿記試験の出題は、簿記に関する計算問題が多く、算数や数学など数字が苦手という方にとってはより難しいと感じる試験ではあります。計算問題よりも単純に暗記するほうが得意という方にとっては、行政書士試験の方が簡単かもしれません。

日商簿記2級の試験は年に3度実施されますので、2021年度の3回目の試験である2022年2月に実施された試験の合格率は17.5%。行政書士試験と比較すればやや易しいと考えられます。

受験資格は双方ともになく、トータルで考えると、やはり行政書士試験の方が難易度は高いといえるでしょう。

宅地建物取引士試験と比較

日商簿記2級と並んで受験者数が多いのが宅地建物取引士試験です。比較的試験難易度は低いものの、不動産取引の現場で必須となる独占業務を持つため、取得を目指す方が多い資格です。

2021年度試験結果より 宅地建物取引士試験 行政書士試験
出題科目 土地や建物について不動産に関わる者としての常識的な知識・民法/不動産登記法/借地借家法/区分所有法・都市計画/国土利用計画法/都市計画法/建築基準法/宅地造成等規制法/土地区画整理法/農地法・登録免許税/印紙税/所得税/固定資産税/不動産取得税・住宅金融支援機構法/不当景品類及び不当表示防止法/統計・不動産鑑定評価基準/地価公示法・宅地建物取引業法/同施行令・施行規則 憲法・民法・行政法(行政法総論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法、損失補償)・商法・会社法・基礎法学・業務に関する一般知識等・政治・経済・社会・情報通信技術(ICT)・個人情報保護法・文章理解
受験資格 ナシ ナシ
合格率 15.6%(2022年2月度試験) 11.2%

出題科目だけを見ると宅地建物取引士試験の方が幅広く複雑に見えるかもしれませんが、出題されるのは不動産取引に必要な知識が中心であり、対策はそこまで難しくないと言われています。出題範囲に広さという点では行政書士試験の方が幅広いといえます。

合格率にはそこまで差がないように見えますが、宅地建物取引士の試験は必要に駆られて受験する方も少なくありません。つまり準備不足ながら受験はするという方も多い中での15%台といえます。

一方行政書士資格は、必要に駆られて受験するというより、合格できるだけの準備をした方の受験が中心となります。その中での11%台ですので、見た目の数字以上に差があると考えていいでしょう。

トータルで考えると行政書士試験の方が難易度は高いと考えられます。

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行政書士試験が難しいと言われるポイント

行政書士試験はその難易度も高すぎず低すぎずという試験であり、その難易度評価が難しい試験でもあります。

そこでまずは「行政書士試験は難しい」と言われる理由をいくつか紹介していきましょう。

試験範囲が広い

行政書士の業務は官公署に提出する書類の作成がメインです。一口に官公署といっても業務は非常に幅広く、そんな業務に対応するために、試験の出題範囲も非常に幅広くなります。

試験で出題される科目は法令問題が中心となり、さらにその範囲が幅広いということになると試験対策は難しいと言わざるを得ません。

法令知識の基礎がある方はそこまで勉強自体も難しくないかもしれませんが、特に法知識のない方にとってはかなり大変な対策となります。この点が行政書士試験の難しさの大きなポイントとなります。

法律の専門知識を求められる

上でも触れたとおり、出題される問題はほぼ法知識に関するものです。法律の知識といってもひとうひとつ単純に暗記すればいいというものではありません。ひとつの物事に関する法律は複数あり、それらの関係性も理解しておく必要があります。

そんな法律の条文には、普段の会話ではあまり使われないような独特な表現や言い回しがあります。法律の中には古くに成立し、それが今も継続されている物があります。こうした法律の条文は、古い言い回しを使っているケースもあります。

こうした部分も法律の勉強に慣れていない方にとっては難しい点といえるでしょう。

科目別合格の制度がない

資格試験、特に難関と呼ばれるような試験では科目別合格という制度を導入しています。これは試験科目の中で1科目でも合格点に達していれば、資格試験で不合格になってもその科目は合格とし、翌年以降の受験の際に受験することを免除されるという制度です。

科目別合格制度があれば、自身の得意分野だけでも1年目で合格し、2年目は苦手分野のみ集中的に勉強できるため合格率は上がります。

行政書士試験は出題範囲が幅広いものの、この科目別合格の制度がありません。試験に合格するには1度の試験で全ての科目で合格ラインをクリアする必要があります。

つまり苦手分野があると合格できず、翌年再挑戦といってもまた全教科に挑戦するということになります。

全ての教科を平均的に学ぶのも難しいと感じるポイントとなります。

行政書士試験が易しいと言われるポイント

行政書士試験は受験した方によっては「簡単」・「易しい」という感想を持つこともあります。ひとつの理由として、出題範囲が広いため、広く浅く知識を持てばいいということが考えられます。ただしこれが易しい試験であるという理由となるかというとそうとも言い切れません。

では、行政書士試験の難易度が低いとする理由をいくつか紹介していきましょう。

ほかの「八士業」の試験と比較すると易しい

行政書士は「八士業(弁護士・弁理士・税理士・司法書士・社会保険労務士・土地家屋調査士・海事代理士・行政書士)」と呼ばれる士業のひとつです。この八士業は、業務上必要であれば、戸籍謄本や住民票の写しを請求できる資格のこと。

いわゆる特別な士業のひとつということになりますが、この八士業の中では資格試験の難易度が低いのが行政書士となります。

つまり「行政書士試験は易しい」とする意見の中には、「行政書士試験は、特別な業務が許されている士業資格の試験としては易しい部類に入る」という意味合いの意見があるということ。

序盤のたとえ話をもう一度書く形になりますが、偏差値65以上の有名高校の中では、偏差値62の行政書士試験は易しいという意見があるということになります。

受験資格がない

行政書士の試験には受験資格がありません。学歴や職歴はもちろん他の資格の取得や、認定講習の受講などの条件は一切ありません。

受験に対し条件が付く資格は、そもそも受験をするために準備をする必要があります。学歴などの条件が付く場合、すでに社会人の場合はそもそもの受験自体が不可能であるというケースも。

そういう資格と比較すると受験資格のない行政書士資格は、挑戦しやすい資格といえるでしょう。

絶対評価の試験なので対策しやすい

行政書士試験の難易度が低いという理由の中に、「絶対評価」の試験であるということもあるでしょう。

資格試験には「絶対評価」と「相対評価」があります。

「相対評価」とは、受験者の試験解答率から合格ラインを決める方法。事前に決められているのは合格者数で、合格ラインは試験実施後に決まるため、実施年によって変動します。

相対評価の試験はどの程度学力があれば合格できるかが事前に予想しにくいというポイントがあります。分かりやすく言えば、受験者数の上位数%に入らなければ合格できないため、どれだけ勉強をしても確実に合格できるとは断言できないタイプの試験です。

一方「全体評価」の試験は、事前に合格ラインが決められており、そのラインを越えれば何人でも合格者が出る試験のことを指します。行政書士試験はこちらのタイプの試験となります。

行政書士試験の合格ラインを確認しておきましょう。

★行政書士試験合格基準(全てを満たす必要あり)

・「法令等科目」の得点が122点以上(244点満点)

・「一般知識等科目」の得点が24点以上(56点満点)

・試験全体の得点が180点以上(300点満点)

この条件をクリアできれば、必ず合格できますので、事前の対策でも明確な目標を持って勉強することができます。これは勉強をする側にとっては大きなメリット。

対策のしやすい試験だけに、難易度を高く感じないということが考えられます。

行政書士試験は独学でも合格できるか?

受験する方にとって易しい試験になったり、難関試験になったりとイメージが変わる行政書士試験ですが、この試験に独学で挑戦することはできるのでしょうか?

もちろん十分すぎる時間をかければ、どの資格試験でも独学で目指すことは可能です。しかし資格試験は、短期間で合格すべきものですので、勉強期間を伸ばしてまで独学で目指すことはおすすめできません。

資格試験に挑戦するということは、その資格を活かして以降のライフスタイルを決めることになるでしょう。特に行政書士資格のように、資格を活かすには独立開業をする必要がある資格の場合、資格を取得してからが本当の勝負となります。

入学試験や入社試験は入学・入社することが目的であり、ある意味ゴールですが、資格試験は合格した時点がスタート地点。合格した後からが本番です。そう考えると、資格取得に長期間かけるのはおすすめできません。短期間での合格を目指すのがベストといえます。

そこでここでは独学で、かつ短期間で合格できるかどうかを検証していきたいと思います。

不可能ではないがハードルは高い

行政書士試験に合格するために必要な勉強時間はおよそ1,000時間と言われています。一般的な社会人の方が、1,000時間の勉強時間を確保するのはかなり成約した日々を送る必要があります。

実際に現状社会人であるという方は、毎日の生活を振り返ってみましょう。毎日必ず行うべきこと、会社への通勤もそうですし、食事、入浴なども含まれます。家庭を持っている方は家族との時間も必要でしょう。一人暮らしの方は家事の時間もあるかと思います。

こうした毎日の生活の中で、どれだけ勉強時間を確保できるかを計算すると、1日2時間の勉強時間が確保できれば上々といったところかと思います。

さらにここに会社が休みの日に1日5時間の勉強をすると考えて、これで1年間で約1,000時間の勉強時間確保となります。では平日1日2時間、週末は1日5時間の勉強を、1日も休むことなく1年間続けることができるでしょうか?

多くの方は難しいと感じるのではないでしょうか?

独学で行政書士試験合格を目指すことは不可能ではありません。実際に独学で行政書士試験に挑戦し、合格したという方も少なくありません。不可能ではないもののかなりハードル自体は高いのが独学での挑戦ということになります。

資格試験未経験者や初学者には超難関

必要な勉強時間を確保すること自体もかなり難しいのですが、同じく難しいのが「効率のいい勉強方法」を行うことです。

上で紹介した必要な勉強時間1,000時間というのは、効率よく勉強した場合に必要な勉強時間です。非効率的な勉強をしているようですと、1,000時間の勉強時間を確保できても、合格するのは難しくなります。

どのような勉強方法が効率的かには個人差がありますので、この方法というのは難しいもの。自分の実力や勉強スタンスに合わせて、最適な勉強方法を選択する必要があります。

こうした効率的な勉強方法は、ほかの資格試験の勉強をした経験がある方であればある程度慣れているかもしれません。

行政書士試験は法令関係の出題が多く、勉強も法律に関することが中心となります。そのため大学などで法学などの勉強をしたことがある方であれば、比較的スムーズに勉強が進むかもしれません。

つまり、ほかの資格試験に挑戦したことがなく、また法律に関る勉強の経験もない、した知識もないという方にとっては、何をどのように勉強すればいいのかという点から分からないことが多く、独学で目指すのは超難関といえるでしょう。

通信講座を利用するのがおすすめ

独学での挑戦は、それなりに条件が揃っていないとかなり難しいというのが結論です。条件が揃っていないという方は、独学にこだわらず、通信講座の受講がおすすめとなります。

行政書士試験に挑戦するということは、合格することが最大目標。独学で目指すというのは手段にすぎません。手段にこだわり目標を見失うことがないようにしましょう。

通信講座をおすすめする理由はこの後にも紹介しますが、特に独学で目指すことを考えている方にはよりおすすめとなります。

例えば最初は独学で目指したものの、途中で難しいと感じた時も、通信講座であれば切り替えやすいというメリットがあります。予備校の場合年間を通したカリキュラムが組まれているので、途中から通うのは難しくなります。

その点通信講座であれば、勉強の途中からでも受講しやすいのがおすすめのポイント。また勉強する環境も基本的には独学と同じく、自宅で一人で勉強する形になるので、勉強方法を変更するデメリットはほとんどありません。

そのほかにも通信講座をおすすめするポイントを次で紹介していきます。

通信講座をおすすめする3つの理由

行政書士試験を目指すには、3つの勉強方法があります。ひとつは自力で頑張る独学、この独学に加え、通信講座の受講と、予備校への通学という方法があります。

この3つの方法の中で通信講座をおすすめするポイントはいくつかありますが、その中から3つ厳選して紹介しましょう。

理由① 使いやすいテキストと勉強カリキュラムが手に入る

予備校への通学や通信講座の利用で大きなメリットとなるのが、専用のテキストとそのテキストに即した勉強カリキュラムが手に入ることです。

上でも少し触れましたが、行政書士試験は簡単な試験ではありません。効率的に勉強しても1,000時間程度の勉強時間が必要になる試験です。予備校や通信講座で手に入る勉強カリキュラムは、行政書士試験に短期間で合格するために考え抜かれたカリキュラムです。

このカリキュラムに沿って勉強すれば、効率的な勉強が実現し、短期合格に大きく近づくでしょう。

理由② 効率的な勉強ができる

勉強カリキュラムだけではなく予備校や通信講座を受講すると専門講師の授業を受けることができます。自分一人でははかどらない勉強も、分かりやすく解説してくれる専門家がいれば状況は変わります。

特に苦手としている分野があっても、苦にせず勉強が進められるので、この点でも勉強の効率化が叶います。

また、予備校と通信講座の大きな違いが、通学が必要かどうかという点です。通学が必要な予備校のメリットは、専門講師の授業をライブで聞けることや、教室内に同じ目標を持つ仲間がいる環境で、勉強せざるを得ない環境になるという点です。

反対にデメリットは通学時間が必要なこと。通学時間が片道30分なら、予備校に歌謡碑は無条件で勉強時間が1時間削られることになります。また、授業に知事が決められているのもデメリットの一つ。特に社会人の方は、予備校に通う日に急な残業が入ったり、接待で食事に行かなければいけなくなったりと、授業に必ず出席できるかどうかが微妙な可能性があります。

この点通信講座には大きなデメリットはありません。授業時間が決まっていることはありませんので、マイペースで勉強を進められます。休前日などでモチベーションが高ければ、普段より長めに勉強する、体調が悪かったり残業続きであれば、少し勉強時間を短くするなど、自身の都合で勉強を効率的に進めることができます。

理由③ 日本全国どこでも受講できる

予備校通学も効率的に学ぶという点ではおすすめですが、そもそも予備校通学が難しい方もいらっしゃるかと思います。

仕事に夜勤があり、夕方以降の授業時間に出席できない方や、そもそも近所に行政書士試験対策講座を開講している予備校がないという方もいらっしゃるでしょう。

資格試験対策の予備校は、基本的に人口の多い都市部に多くあります。こういった地域の方は予備校も選択肢に入りますが、そうではない地方部在住の方は、そもそも予備校通学という選択肢がありません。

その点通信講座であれば、日本全国どこにいても受講可能。自宅にPCとネット環境があれば、自宅で専門講師の授業を受講することができます。

通信講座ならフォーサイトがおすすめ

行政書士試験は受験資格がないため、受験希望者の多い人気資格です。そのため行政書士試験対策講座を開講している通信講座は数多く、どの講座を選ぶか悩むという方もいるかと思います。

そんな方におすすめしたいのがフォーサイトの行政書士試験講座です。なぜフォーサイトがおすすめなのか、そのポイントを紹介していきましょう。

高い合格率と合格実績

フォーサイトは長年行政書士講座を開講しており、その結果多くの受講生が行政書士試験に合格しています。

ここで2021年度試験の合格率を確認しておきましょう。

2021年度(令和3年度) 行政書士試験合格率
全国平均 11.2%
フォーサイト受講生 38.0%

全国平均の合格率が11%に対し、フォーサイトの受講生の合格率は38%。3倍以上の合格率をマークしており、受講生の3人に1人以上が合格している実績があります。

これはそれだけフォーサイトの対策講座を利用すれば効率的な勉強ができるという具体的な証拠といえるでしょう。

受講生から好評のフルカラーテキスト

フォーサイトでは受講生専用のフルカラーテキストを用意しており、受講生全員に提供されます。出題範囲の幅広い行政書士試験のテキストは、ものによっては非常に分厚く、それだけで勉強する意欲が失せてしまうというケースもあるようです。

フォーサイトのテキストは、その年の行政書士試験を予想し、必要最低限の勉強内容を厳選して掲載しているため、市販のテキストよりもページ数は少ないものの内容の濃いテキストになっています。

またフルカラー印刷で制作しているため、ページを開いたときに重要な部分が一目でわかるという特徴も。効率的な勉強を支える大切なアイテムとなるはずです。

短期合格を意識した効率的なカリキュラム

テキストが優秀な場合、その好影響は勉強カリキュラムにも反映されます。勉強カリキュラムは基本的にテキストに沿って作成されます。フォーサイトの勉強カリキュラムも、フォーサイトのテキストに沿って作成されます。

また、短期間の勉強で合格できるように考えられている点もおすすめのポイント。効率的な勉強を支えるのは、この考え抜かれたカリキュラムのおかげとも言えるでしょう。

スキマ時間を無駄にしないeラーニング教材

さらにフォーサイトをおすすめするポイントとしては、充実したeラーニング教材が挙げられます。eラーニングとは、スマホやタブレットを利用し、外出先など場所を選ばずに行う勉強方法のこと。フォーサイトはこのeラーニングで勉強するための教材が充実しています。

繰り返しになりますが社会人の方や主婦(主夫)の方にとって、毎日の勉強時間を確保するのは非常に大変なもの。そこで毎日のスキマ時間を勉強時間に変えることで、より多くの勉強時間を確保することが可能になります。

例えば毎日の通勤電車の中。片道15分でも車内の移動時間を勉強時間にできれば1日で30分、1ヶ月で10時間ほどの勉強時間の確保ができます。

社会人の方にとって頭の痛い問題である勉強時間の確保を、効率的に叶えることができるのがeラーニング教材となります。

まとめ

行政書士試験の難易度は、受験した方の感覚により簡単であったり、難しくなったりする珍しい試験です。

その理由は、超難関というほど難しくもなく、誰でも取得できるほど簡単でもないという、微妙な難易度だからこそと考えられます。

とはいえ例年の合格率は10%前後ですから、決して簡単な試験ではありません。目指す以上はしっかりと準備し、勉強時間を確保する必要があります。

行政書士試験は独学でも目指すことはできますが、独学だけではかなり難しい挑戦になります。何らかの理由があり独学にこだわる場合は、事前にしっかりと準備をする、勉強時間をできるだけ確保するなど事前準備を大切にしましょう。

独学にこだわらないというのであれば、通信講座の受講がおすすめ。マイペースで勉強できるうえに、効率的な勉強もできる理想的な勉強方法となります。

数多い通信講座の中ではフォーサイトの通信講座がおすすめ。見やすいテキスト、効率的なカリキュラム、そして便利なeラーニング教材を駆使して、短期間での合格を目指しましょう。