行政書士試験の試験概要と受験資格を知ろう!

行政書士試験の試験概要と受験資格を知ろう!

このページでは、行政書士試験の試験日と試験日までの流れ、試験会場、受験資格、合格基準点、合格発表、受験料など、行政書士試験の基本的な情報についてご紹介していきます。
なお、試験についての最新・詳細情報は、
一般社団法人 行政書士試験研究センターのホームページ
に掲載されていますので、そちらも併せてご覧下さい。

目次

行政書士試験の受験申込~試験日までの流れ


行政書士試験は、都道府県知事の委託を受け、総務大臣の指定試験機関である「一般社団法人行政書士試験研究センター」が実施している試験です。
試験は1年に1回。例年11月の第2日曜日、午後1時~午後4時に行われています。 試験当日までのスケジュールは、次のようになっています。

・公示:毎年7月第2週

7月になると、その年の試験の受験案内が発表され、行政書士試験研究センターのホームページから見られるようになります。
試験勉強で忙しい毎日だと思いますが、忘れずにチェックしましょう。

・申込期間:毎年7月下旬~8月下旬

インターネット、または郵送での申込ができます。
インターネットでの申込は、行政書士試験研究センターのホームページから行います。
「受験申込画面」で、必要事項の入力と、顔写真画像の登録を行います。受験手数料の支払が完了すると、登録完了メールが届き、申込完了です。

郵送での申込は、紙の受験願書を入手して必要事項を記入し、顔写真と受験手数料の払込証明書を貼り付けて郵送すれば完了です。受験願書の配布場所は、行政書士試験研究センターのホームページで公開されます。また、センターに受験願書を請求して郵送してもらうこともできます。
インターネット申込の方が数日早く締め切られるため、日程が発表されたら気を付けてチェックして下さい。

・受験票の発送:毎年10月中旬~下旬

期間内に受験申込が完了すると、はがきサイズの受験票が送られてきます。
受験票には受験生の氏名、試験日時や試験会場、受験番号などが記載されていますので、届いたらすぐに、間違いがないことを確認しましょう。
試験当日、受験票は一番大事な持ち物になりますので、試験まで大切に保管し、当日も忘れないようにしましょう。

余談ですが、受験票は当日忘れてしまっても試験会場で再発行できます。忘れないのが一番ですが、慌てて取りに帰ったり、諦めてしまう必要はありません。

・試験当日:11月の第2日曜日 午後1時~午後4時

当日の集合時刻は、午後0時20分です。30分前の午前11時50分から試験室へ入れるようになります。午後0時30分になると、試験の説明のアナウンスや問題用紙・解答用紙の配布が始まりますので、それまでに着席するようにしましょう。

入室時刻よりも早くから来て、外やロビーで勉強している人や、集合時刻ギリギリにやってくる人、様々な受験生がいますが、周りの受験生たちに惑わされず、なるべく平常心で、自分のペースで試験前の時間を過ごしましょう。

試験時間は180分。長時間にわたって休みなしの試験のため、集中力をキープする工夫や、長時間座っていても疲れにくい工夫などの当日対策もしておくとよいと思います。
試験が始まってから最初の1時間半と、試験終了直前の10分間は退室禁止ですが、その間の時間は、試験を終了して途中退室することもできます。
長丁場ではありますが、実際始まってみるとあっという間かもしれません。これまで勉強した成果が出るように、全力を出し切って下さい。

試験会場

行政書士試験は、全国47都道府県全てに試験会場がありますので、申込の時に希望する会場を選択します。住所のある都道府県でなくても、全国どこでも好きな場所で受験できますが、申込の時に記入した試験会場の変更は原則としてできませんので、ご注意下さい。

試験会場としては、大学や各種学校のキャンパスが多いですが、それ以外の施設が使用される都道府県もあります。また、年によって会場変更がある時もありますので、行政書士試験研究センターのホームページでその年の最新情報を確認するようにして下さい。

受験資格

行政書士試験は、受験資格がないのが大きな特徴です。
年齢・学歴・国籍を問わず、やる気さえあれば誰でも受験することができます。令和3年の最年少受験者は11歳、最年長受験者は97歳の方です。

合格基準点

行政書士試験は、決められた基準点以上の得点を取れれば必ず合格できる、絶対評価の試験です。
合格するためには、次の3つを全てクリアすることが必要です。

  1. 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上
    (244点満点中、122点以上)
  2. 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント
    (56点満点中、24点以上)
  3. 試験全体の得点が、満点の60パーセント以上
    (300点満点中、180点以上)

このうち、1の法令等科目については、3をクリアすれば自動的にクリアすることになりますので、実質的には、合格基準点は2と3の「全体の6割&一般知識24点」、と考えていただいてよいと思います。
また、近年はあまり行われていませんが、問題の難易度によっては、補正措置が取られることもまれにあります。

合格発表

合格発表は、毎年1月末頃に、行政書士試験研究センター事務所の掲示板に掲示することで行われます。同センターのホームページにも、都道府県別に合格者の受験番号一覧が掲載されますので、全国どこからでも合格発表日の当日には結果が分かります。

また、合格発表後、受験者全員に合否通知書が送付されます。合否通知書には、合否結果だけでなく、自分の得点の内訳も記載されています。
さらに合格者には、2月中旬に合格証が送られてきます。この合格証は、合格後、行政書士登録をする際に必要になります。再発行できないため、大切に保管しましょう。

受験料

受験手数料は7,000円です。申し込み時に払込み、原則として返還はされません。
郵送で受験申込をする場合は、試験案内にとじ込まれている専用の振替払込用紙を使用して、郵便局・ゆうちょ銀行の窓口で払い込みます。ATMからの払い込みは禁止されていますのでご注意下さい。

インターネットで受験申込をする場合は、クレジットカードかコンビニ払いで受験手数料を支払います。

行政書士試験は年1回の一発勝負の試験です。せっかく試験勉強を頑張ったのに、出願を忘れてしまったり、受験会場や開始時刻を間違えてしまったりすると、1年間の勉強が水の泡。そうならないためにも、これから行政書士を目指すあなたは、試験科目や出題形式についてはもちろんですが、それと併せて、このコラムもしっかり読んで確認しておいて下さいね!!