行政書士試験合格のために必要な勉強時間はどれくらい?独学でも合格は可能?

行政書士試験合格のために必要な勉強時間はどれくらい?独学でも合格は可能?

行政書士試験合格のために必要な勉強時間はどれくらい?

行政書士試験は、年に1回実施されます。

行政書士試験に合格するために必要な勉強時間は、あくまでも目安ですが、約600〜800時間程度と言われています。

では、その根拠は一体どのようなものなのでしょうか。行政書士試験の試験科目や学習量の配分について、見ていきましょう。

目次

勉強時間の目安は、平均600〜800時間。では、その内訳は?

①試験科目は大きく分けると8つ

行政書士試験の試験科目と問題数(配点)は、次のようになっています。

  • 行政書士の業務に関し必要な法令等 ……出題数46問(244点)
    • 憲法 ……6問(28点)
    • 行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法など ……22問(112点)
    • 民法 ……11問(76点)
    • 商法 ……5問(20点)
    • 基礎法学 ……2問(8点)
  • 行政書士の業務に関連する一般知識等 ……出題数14問(56点)
    • 政治・経済・社会 ……7問(28点)
    • 情報通信、個人情報保護 ……4問(16点)
    • 文章理解 ……3問(12点)

このうち、学習していく上で中心となるのは、行政法と民法です。いずれも問題数が多く、記述式の出題があることが特徴です。そして、この二科目の合計点だけで、法令等科目の合格基準点(122点)を超えてしまいます。

つまり、民法と行政法が完璧に解けるようになれば、合格に大きく近づくということです。

②テキストで基本事項を押さえたら、過去問演習を行おう

勉強時間は、大きく、基本テキストを用いたインプットの時間と、過去問題集を用いたアウトプットの時間に分けられます。

最初の頃はインプットが中心になりますが、学習が進むにつれて、少しずつアウトプットの比率を増やしていきましょう。

記述式対策も重要です。完璧な解答をして満点を取る必要はありません。解説などを活用して、どういった項目を書けば部分点が取れるのか考えつつ、解答のコツを身につけていきましょう。

模範解答を書き写してみることも効果的です。

独学でも合格は可能?

独学では行政書士試験の合格は無理、と聞いたことはありませんか?

実際には、そんなことはありません。独学でも行政書士試験に合格している方は毎年多くいらっしゃいます。

「独学では無理」と言われる根拠として最も大きいのは、600~800時間もの勉強を続けるモチベーションが維持しにくいことが挙げられます。

ちなみに、800時間とは、例えば次のようなイメージです。

(例1)学習期間が1年間確保できる場合
  →平日は毎日2時間、土日のどちらかで6時間勉強する。

(例2)学習期間が半年間確保できる場合
  →平日は毎日4時間、土日はいずれも6時間勉強する。

勉強時間を少なくするための効率的な勉強法は?

①学習順序

民法と行政法から学習をスタートさせましょう。

憲法、商法、基礎法学は配点も低く、択一式のみの出題であるため、最低限の勉強時間で基本事項を押さえるのが理想的です。

合格するためには、満点を目指す必要はありません。学習を進める中で、範囲が広く、内容も難しいなと感じられた時は、基礎的事項を中心に、着実に知識を増やすことを心がけるようにしてください。

②こまめに理解度をチェックし、インプットとアウトプットを繰り返す

単元ごとに理解度をチェックし、記憶の定着を測りましょう。

問題を解いてみるのもよいですし、例えば、テキストの重要単語を付箋で隠して思い出すようにしてみたり、内容を人に説明するつもりで喋ってみたり、というのも効果的です。

いくら見たことがある知識であっても、試験の最中に「思い出す」ことができなければ意味がありません。「思い出し方」を鍛えるために、日頃からアウトプットの癖をつけておくことが非常に重要なのです。

③情報をテキストに一元化する

問題を解くと、理解できていなかった論点や、暗記できていなかった論点が明らかになります。

その都度テキストの該当箇所に書き込み、情報を充実させていきましょう。知らなかったもの、知っていたけど勘違いしていたもの、知っていたけど忘れていたもの、など、ルールを決めて色分けすると、傾向がつかみやすいです。

最終的には、試験の直前期に、テキストをめくれば自分の苦手な箇所や間違えやすい箇所が一目でわかるような状態であることが望ましいです。

勉強時間を確保するための工夫

仕事をしながら独学で受験する方は特に、次のような工夫をして、勉強時間を確保する仕組み作りを心がけてみてください。

例①

隙間時間を活用すること

…単語帳を作ったりスマートフォンにメモをしたり、音声データを持ち歩いておくなどして、通勤電車の中などでも復習ができるようにする。15〜20分の隙間時間で触れた内容は、意外と頭に残ります。活用しない手はありません。

例②

学習習慣をつけること

…朝1時間だけ早く起きて勉強時間を確保する、夕食の前に1時間だけ勉強時間を確保する、など、あらかじめ時間を決めておきましょう。最初は辛く感じられるかもしれませんが、習慣化してしまえば、だんだん苦なく続けられるようになります。習慣の力は想像以上に強いです。

例③

モチベーションの上げ方を決めておくこと

…常にやる気十分で試験勉強を続けられる人などいません。試験合格後に行政書士として業務を行なっている自分の姿をイメージしたり、勉強をお休みするご褒美日を設けたりするなど、メリハリをつけて、勉強が続けられるようにしましょう。

合格体験記を読んでみるのも効果的です。合格した受験生の熱意に触れて、学習意欲をあげやすいです。ただし、本当に疲れている時にはまずは休んで、疲れをとってから学習を再開させましょう。

まとめ

勉強時間を確保して、効率の良い学習を行えば、合格は可能です。

何よりも大切なことは、試験日まで勉強を継続することです。この点が、独学であれ、資格試験予備校を利用する場合であれ、最も難しいのです。

工夫を凝らして、行政書士試験合格に向けて学習を楽しみましょう。