管理業務主任者試験の難易度はどれくらいなのか?

管理業務主任者試験の難易度はどれくらいなのか?

管理業務主任者試験の難易度はどれくらいなのか?

管理業務主任者は、管理会社で「独占業務」を行うために必要な資格です。そして、国家資格であるため「ちょっと敷居が高い」と思う人もいます。

管理業務主任者は、マンションなどの管理会社に勤めている人は取得したい資格です。けれども、それのみならず、宅建やマンション管理士の資格をトリプルで取得し、キャリアアップや将来の転職・独立に役立てたい人にとっても足がかりになる資格でしょう。

この記事では、そんな管理業務主任者の難易度を探ってみました。

➡管理業務主任者試験の合格率についてはこちら
目次

管理業務主任者試験の難易度

管理業務主任者の試験は、国家資格のわりには平均合格率が高めです。試験は、平成13年からスタートしたのですが、おおむね20〜30%ほどの合格率を保っています。偏差値に例えると「58」で難易度は「普通」のレベルです。そして、平均合格基準率は、試験問題全50問中33〜39点になっています。

管理業務主任者試験の難易度はなぜやさしいのか?

管理業務主任者の合格率が20〜30%と聞くと、なんとなく挑戦しやすいイメージがあります。

国家資格の中でも超難関レベルとされている司法書士の平均合格率は3〜4%なので、それと比較するととっつきやすい難易度です。なぜ難易度がやさしいのか、その理由を挙げてみましょう。

試験範囲の重複

管理業務主任者試験の出題範囲である、民法・区分所有法・借地借家法などは 宅建士の試験と重複している部分があります。そのため、管理業務主任者試験の受験者は、宅建士合格者も多く合格率がアップするのです。

逆に初学者にとっては「合格率20〜30%」と楽観視していると、勉強をスタートしてから「思ったよりも難しい!」と慌てることになるのでご注意ください。

合格者を一定数排出する必要がある

管理業務主任者は、マンション管理会社に必ず設置しなければならないと法律で決められています。そのため、管理業務主任者合格者の全体数が減ってしまうことがないよう、合格者を一定数排出しなければなりません。そのためある程度の知識を持っていれば合格できるといわれています。

しかしながら、出題内容は一夜漬けで答えられるレベルではないために、きちんと勉強を積み重ねないと簡単に合格はできません。

管理業務主任者試験・年度別難易度

管理業務主任者試験の、過去5年分の難易度(合格率)の推移を比べてみましょう。

年度 受験者数 合格者数 合格率 合格基準点
平成26年 17,444名 3,716名 22.5% 35点
平成27年 17,021名 4,053名 23.8% 34点
平成28年 16,952名 3,816名 22.5% 35点
平成29年 16,950名 3,679名 21.7% 36点
平成30年 16,249名 3,531名 21.7% 33点

ここ数年間は、大きな変化は見られません。しかしながら最近は都心を中心にマンションの着工数も増加していることから、それに伴い「マンション管理」の仕事も必要になると見込まれています。

この業界での就職や転職を考えている人にとって、管理業務主任者は必須の資格となっていくでしょう。

管理業務主任者とほかの資格の難易度比較

「不動産三冠王」「不動産のトリプルクラウン」などといわれているのが、管理業務主任者・マンション管理士・宅地建物取引士の資格です。それぞれの難易度の違いを比較してみましょう。

管理業務主任者とマンション管理士の比較

マンション管理士は、「不動産三冠王」の中でも一番難易度が高い資格です。 過去5年の合格率を見てみましょう。

年度 受験者数 合格者数 合格率 合格基準点
平成26年 14,937人 1,260人 8.4% 36点
平成27年 14,092人 1,158人 8.2% 38点
平成28年 13,737人 1,101人 8.0% 35点
平成29年 13,037人 1,168人 9.0% 36点
平成30年 12,389人 975人 7.9% 38点

マンション管理士の平均合格率は7〜9%。管理業務主任者と比較するとかなり難しくなります。マンション管理士試験の難易度を偏差値で例えると、「62」の「難関」レベルです。

管理業務主任者試験に合格している人が受験する場合は、50問中5問が免除される制度「5問免除制度(※)」があるため、先に難易度のやさしい管理業務主任者を受験して合格してから、マンション管理士試験に挑戦する人も多いのです。

※5問免除制度:マンション管理士試験の合格者が、管理業務主任者の受験をするときにも、同様に5問が免除されます。

管理業務主任者と宅建の比較

宅建の過去5年の合格率を見てみましょう。

年度 受験者数 合格者数 合格率 合格基準点
平成26年 192,029人 33,670人 17.53% 32点
平成27年 194,926人 30,028人 15.40% 31点
平成28年 198,463人 30,589人 15.41% 35点
平成29年 209,354人 32,644人 15.59% 37点
平成30年 213,993人 33,360人 15.59% 35点

マンション管理士や管理業務主任者と比較すると、受験者も合格者数も一桁違います。平均合格率は15〜17%です。宅建士試験の難易度を偏差値で例えると、「58」の「普通」レベルです。

管理業務主任者よりは難しいのですが、先に宅建を取得すれば管理業務主任者に合格しやすくなります。

管理業務主任者は難易度が低そうと軽く考えないように!

管理業務主任者は国家資格だけれども難易度は高くないので合格しやすい……と考えている人もいます。

けれども、民法・区分所有法・建築/維持管理ほか、手間のかかる難しい科目があるので、きちんと準備時間を設けて計画的に勉強してください。

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