マンション管理士の資格は、就職・転職に有利!?

就職・転職に有利!?マンション管理士の資格を取ろう

マンション管理士の資格を持っていれば、不動産業界へ就職や転職する際に有利だといわれています。また、資格取得を推奨している会社や、昇進や昇給の条件としている会社もあります。

中には、試験内容に共通する部分が多く難易度もやさしい「管理業務主任者」の資格を先に取得してからマンション管理士を受験する人も少なくありません。資格を取得することで、どんな現場でそのスキルを活かせるのか探ってみましょう。

目次

不動産関連業界には必須!就職に有利なマンション管理士

マンション管理士の勤務先で最も多いのが、マンション管理を専門に行っている事業者「マンション管理会社」です。マンション管理士は、同じ系統の資格である「宅地建物取引士」や「管理業務主任者」のように、「業務独占資格(※)」ではありません。

しかし、マンション管理士は、宅地建物取引士や管理業務主任者よりも難易度が高いため、取得していると高い評価を受けることもあります。そのため、マンション管理会社への就職や転職を考えているのであれば、取得しておくと有利になる資格と言えるでしょう。

※業務独占資格:資格を所有している人しかできない業務(弁護士・医師・薬剤師ほか)

マンション管理士の需要は?求人を募集している会社・職場とは

マンション管理士の資格保有者に対して需要があるのは、以下のような会社や職場です。

マンション管理会社

マンション管理会社は、分譲マンションの購入者(区分所有者)全員で構成する「マンション管理組合」より委託された管理業務を行う会社です。日本では、国内の90%のマンション管理組合が、管理会社に業務を委託しているといわれています。

マンション管理士は、総会などの運営・管理規約の見直しや改正・修繕工事に関する諸手続き・住民トラブルの解決や、居住空間を快適に保つと共にマンションの価値が下がることを防ぐのも仕事です。

不動産会社やデベロッパー

最近、街の不動産会社などによるマンション管理業への参入が始まっています。もともと、賃貸物件の管理は不動産会社でも行っていたものの、分譲マンション管理にも範囲を広げています。

新築の分譲マンションの場合、デベロッパー指定の大手マンション管理会社が管理を行いますが、年月の経過と共にマンション管理組合が管理会社を変更するケースも増えています。大手の管理会社よりも、親切丁寧な「街の不動産屋さん」のスタッフのほうが何かと頼みやすく親しみやすいという理由もあるようです。

マンション管理士と管理業務主任者は両方取得したほうが得!?

マンション管理組合のコンサルタントとしてサポートするマンション管理士と、マンション管理会社の社員としてマンションの管理業務を行う管理業務主任者は、マンションの保全や修繕に関わる仕事ですが立ち位置は異なります。

しかしながら、管理業務主任者は「管理会社に設置することが義務付けられている」ので、資格保持者へのニーズは安定しています。また、両方の資格を取得すると、管理組合サイドと管理会社サイドの両面から業務を考えることができるでしょう。

さらに、試験範囲も共通する部分があるため、ダブルライセンスに挑戦する人も少なくありません。

マンション管理士資格を就職や転職に活かそう!

マンション管理士の資格を取得しても、果たして就職や転職に役立つのだろうかと、心配する方もいるでしょう。しかし、これからのマンション事情を考えると、マンションの維持・修繕・運営のプロであるマンション管理士のニーズの増加は必須とも言われています。

また、中高年層の求人も多く、知識だけではなく経験や実績が必要な仕事なので長く続けられるのも魅力です。さらに、他の資格も併せて取得すれば、独立開業のための力強い武器になるでしょう。

➡マンション管理士の仕事について詳しくはこちら
➡マンション管理士の試験・合格基準はこちら
この記事の監修者は
北川えり子(きたがわ えりこ)

学びの楽しさをシェアしたい
【出身】東京都
【経歴】拓殖大学外国語学部卒。マンション管理士・管理業務主任者、行政書士、海事代理士、宅建等の資格を保有。
【趣味】旅行、ドライブ
【座右の銘】未来とは、今である。

マン管・管理コラム一覧へ戻る