年金アドバイザーの合格率・難易度は?合格するための勉強法!

年金アドバイザーの合格率・難易度は?合格するための勉強法!

年金アドバイザー試験の各級の難易度はどの程度でしょうか。難易度の指標として合格率が考えられますが、各級の合格率はどの程度でしょうか。

年金アドバイザー試験の2級・3級・4級の合格率を紹介し、各級の合格に必要な勉強法についてご説明します。

目次

年金アドバイザーとはどのような資格か

銀行などの金融機関において、窓口業務や渉外業務に従事する方を、メインの受験者層として想定した試験です。金融機関にお勤めでない方であっても、年金についての知識を問われる場面が増えてきています。

年金アドバイザー資格の取得を通して、年金についての知識や実践力を鍛えることができます。難易度の高い順に、2~4級までの設定があります。なお、1級は存在しません。

年金アドバイザーとは?どんな資格?2級・3級・4級の違いは?

年金アドバイザー2級・3級・4級の合格率は?

「年金はとっつきにくいもの」というイメージから、年金アドバイザー試験は難しそうであるというイメージを持つ人が多くいらっしゃいます。
しかし、実際の合格率はそれほど低くありません。2級・3級・4級の合格率は、以下のようになっています。

受験者数 合格者数 合格率
2級 1,638名 432名 26.37%
3級 7,425名 2,644名 35.61%
4級 1,540名 907名 60.07%

※2・4級は2018年3月、3級は2018年10月の試験結果

最も難易度の高い2級でも、合格率は25%を超えています。これは、他のいわゆる「難関資格」よりも合格率が高いと言えます。たとえば、宅建や簿記2級の合格率は15%前後となっています。

しかし、合格率だけで試験の難易度を測ることはできません。なぜなら、各資格試験では、受験者層のレベルがバラバラだからです。年金アドバイザー試験の受験者の約75%は金融機関にお勤めの方です。つまり、業務上の必要性から受験している方々です。昇進や昇給にも関わるため、当然、高いモチベーションで受験をされています。

したがって、合格率が低くないというだけでは、難しくない試験と言い切ることはできません。

級別にみる年金アドバイザーの合格率と難易度

試験実施団体である銀行業務検定協会の発表をもとに、年金アドバイザー試験の受験者数数、合格者数、合格率を紹介します。

受験者数 合格者数 合格率
2級 1,638名 432名 26.37%
3級 7,425名 2,644名 35.61%
4級 1,540名 907名 60.07%

※2・4級は2018年3月、3級は2018年10月の試験結果

最も受験者数が多いのは3級です。3級のみ、3月と10月の年2回、試験日程が設定されています。受験者数が多い理由は、金融機関において、3級の取得が義務付けられることが多いからです。また、社労士試験受験予定者が、社労士試験へのステップとして受験するうえで、3級の問題レベルが最適であることも、受験者数の多さの一因です。

2級と4級は受験者数がおおむね同じですが、受験者層は全く異なります。基礎的な知識を問う4級は、年金の初学者がメインですが、実践的知識を問う2級は、3級を既に取得し、学習がかなり進んだ方がメインの受験者層となっています。

年金アドバイザー4級の合格率

2018年3月実施の試験では、受験者数1,540名に対し、合格者数は907名で、合格率は60.07%でした。

4級は、年金に関する最も基礎的な知識について、その習得程度を測定することを目的としているため、出題レベルが低く設定されています。試験形式も3答択一式となっており、5答択一式の3級と比べると、試験形式の面でも簡単な試験だと言えます。

金融機関においては、最低でも3級合格相当の知識を持っていることが要求されます。そのため、4級を飛ばしていきなり3級から受験される方が多く、3級と比較すると、年間の受験者数は約10分の1となっています。

受験者数 1,540名
合格率 60.07%
出題レベル 低い
試験形式 3答択一式

年金アドバイザー3級の合格率

2018年10月実施の試験では、受験者数7,425名に対し、合格者数は2,644名で、合格率は35.61%でした。4級の合格率60.07%と比較すると、合格率が大きく下がっています。

3級では、顧客からの年金相談に応じるための基本的知識と実践的応用力について、その習得程度を測定することを目的としています。そのため、4級では出題のない事例問題の出題が全体の4割に上り、全体の出題レベルも4級に比較すると格段に高くなっています。
また、出題形式も5答択一式となっており、3答択一式の4級と比べると、試験形式の面でも難易度が上がっています。

金融機関において、3級の取得が昇進や昇給の条件となっていることが多く、年間の受験者数が4級の10倍程度となっています。

受験者数 7,425名
合格率 35.61%
出題レベル 中程度
試験形式 5答択一式
備考 事例問題あり

年金アドバイザー2級の合格率

2018年3月実施の試験では、受験者数1,638名に対し、合格者数は432名で、合格率は26.37%でした。

2級は、年金専担者等を対象に、年金・公的保険に関する顧客相談や内部研修・指導に応じるための実践的・専門的知識について、その習得程度を測定することを目的としています。したがって、年金制度について、ただ理解しているだけではなく、同僚や部下を含めて、他人にうまく説明できる力があるかどうかが問われます。

出題レベルとしては、3級を80点以上の高得点で合格できるレベルの知識があれば、対応が可能です。しかし、出題形式は、全て記述式となっています。したがって、専門用語や細かな値を正確に記憶している必要があります。

3級資格保持者が受験者の大変を占めることを考えると、合格率26.37%は、決して高いとは言えない数値です。

受験者数 1,638名
合格率 26.37%
出題レベル 中程度(3級と同等か少し上)
試験形式 全て記述式
備考 用語や数値の正確な暗記が必要

年金アドバイザーの勉強方法のポイント!

年金アドバイザー試験に合格するためには、学習の際に押さえておくべきポイントがいくつかあります。
最初に知識を頭に入れる段階と、頭に入れた知識を使って実際に問題演習を行う段階に分けて、学習上のポイントを見ていきましょう。

まずは基本事項の理解に努める

出題される問題の95%が過去問に類似している年金アドバイザー試験において、過去問演習を繰り返すことが合格への近道です。だからといって、基本事項を頭に入れないで、いきなり過去問演習に着手することだけは、絶対にしてはいけません。

過去問演習を効果的に行うためには、基本事項をしっかりと頭の中に入れておく必要があります。基本事項を頭の中に入れるために、参考書を読み進める必要がありますが、その際の最重要ポイントは、「分からないところがあっても、とりあえずテキストを1周すること」です。

年金は制度設計が複雑なため、分からないところがあっても、飛ばして読み進める中で、「こういうことだったのか」と後になって分かるケースが多いです。逆に、1周目の段階で、分からないところがある度に立ち止まっていては、いつまで経っても過去問演習を行うことができません。

過去問は間をあけずに一気にやりこむ

基本事項の1周目のインプットが終わってから、すぐに過去問演習に着手するのが理想です。インプットが終わるとついつい安心して、過去問演習に着手するまでに時間が空いてしまいがちですが、そうなると、せっかく頭の中に入れた知識を忘れてしまいます。

過去問演習に着手したら、間違えた問題と、正解はしたが根拠があいまいな問題を大切にしてください。解説を読むのはもちろんのこと、知識を頭に入れるのに使った参考書の記載にも戻ってください。この「再インプット」作業が、最も効率の高い学習です。「再インプット」を効果的に行うためにも、最初のインプットをおろそかにしてはいけないのです。

年金アドバイザー3級に合格するなら「過去問」が必須!その理由とは?

初学者なら独学ではなく通信講座で勉強する方法がオススメ

出題される問題の95%が過去問に類似している年金アドバイザー試験において、過去問演習を繰り返すことが合格への近道ではあるものの、知識を最初に頭に入れる段階でつまずいてしまうと、効果的な過去問演習をすることができません。

年金は、初学者が勉強するのは難しいと言われています。国民年金と厚生年金を1冊で体系的にまとめた参考書が少なく、適切な参考書を見つけるのに時間がかかるからです。さらにそこから、試験に関係のない情報を切り捨てたり、試験に出る項目の重要度を判別したりするのに、多くの時間がかかります。
その点、通信講座を利用することで、それらの時間を短縮し、学習に集中することができます。

まとめ

年金アドバイザー試験は級によって難易度が異なりますが、どの級においても、最初の基本事項のインプットが、学習の質を決め、合否を分けます。

合格に向けての理想の流れは、

  1. 最初に知識を頭に入れる際に、適切なインプットを行い
  2. 頭に入れた知識を使って、過去問演習を行い
  3. 過去問演習の際に気づいた知識の穴を、「再インプット」によって埋める

というものです。

初学者が学習するうえで、様々なハードルがあります。通信講座を利用すれば、それらのハードルを一つずつ乗り越えることができるので、無理なく学習を進めることができます。