社労士資格取得にかかる費用・受験料などを紹介

「社労士になるまでどれだけお金がかかるかわからない」「どこまで予算を見積もればいいの?」などと気になっていませんか。社労士になりたくても、お金が足りないと勉強でできることが限られます。事前に予算を想定し、経済的事情に合うかを確かめましょう。
社労士として仕事を始めるまでのコストを考えると、開業までを意識しなければなりません。勉強の準備から開業までかかるコストの内訳を知りましょう。
今回は社労士資格を手に入れ、仕事を始めるまでの費用をまとめました。この記事を読めば、社労士になるまでに必要な予算を考えられます。
受験料
社労士を目指すには、まず受験料を知りましょう。長期的に見れば、受験料は以前より高くなっています。他の士業試験との比べることも、資格選びに有用です。
受験料は1万5000円
2021年現在、社労士試験の受験料は1万5000円です。同年1月29日の官報で、従来の9000円から値上がりしました。お金を無駄にしないために、受験は慎重に考えましょう。
受験料には、払込手数料として203円も加わります。これは本人の別途負担ですが、少額なのでそこまで気にしなくてよさそうです。
1万5000円という受験料の背景として、運営側は価格の適正化を挙げています。試験実施のために運営側もコストをかけます。それを収益でおぎなう一環として受験料を引き上げたのでしょう。
従来より受験料が2倍近く上がったため、受験は慎重に考えたいところです。受ける以上は、何度も落ちるのは避けたいでしょう。
社労士試験は平成3年時、2950円だった
社労士試験は長期的に見ると、受験料が上がり続けています。たとえば平成3年には2950円しかありませんでした。しかし3年後の平成6年には3600円になっています。
そのあとは基本的に3年ごとの値上げが見られます。9000円になったのは2000年ですが、以後は全く変わりませんでした。1万5000円の値上げはおよそ20年ぶりです。
それでも安定した収入があれば、社労士試験の受験料は払えるでしょう。しかしこの値上がり傾向は、以前より気軽に受験ができなくなったことを意味します。時代を追うごとに受験に対する準備の重要性が増しました。
値上がり傾向にある資格試験は、真剣に取り組むことが重要です。
社労士の受験料を他の士業試験と比較
他の士業試験との比較で、社労士の受験料の位置づけがわかります。どの資格より安いか、または高いかを考えることも、受験先を選ぶポイントです。以下の表に受験料の違いをまとめました。
資格 | 受験料(2021年時点) |
---|---|
社労士 | 1万5000円 |
司法書士 | 8000円(同額分の収入印紙) |
行政書士 | 7000円 |
公認会計士 | 1万9500円 |
税理士 | 1科目3500円 2科目4500円 3科目5500円 4科目6500円 5科目7500円 |
通関士 | 3000円 |
宅建士 | 7000円 |
以上から社労士の受験料は公認会計士より安いといえますが、士業試験のなかでは高い方です。行政書士や司法書士でも1万円は超えません。社労士を目指す場合は、受験料を無駄にしないための試験対策が強く求められるでしょう。
独学の場合のコスト問題
独学を始める前に、お金の観点から生まれるメリットやデメリットを覚えておきましょう。メリットは節約しながら自分のペースで学習できることです。しかしモチベーションを保てないと、準備に使ったお金は結局無駄になります。それぞれの詳細をまとめました。
独学はお金を節約できる
独学によって受験の総費用を節約できます。参考書や過去問題集が揃えれば、勉強を始められるからです。
何より資格スクールに通わなくてよい点が大きいでしょう。通うための交通費も節約可能です。通信講座もありますが、こちらも受講費用を払わなければいけません。独学にはこうした要素がないので、出費を抑えながら合格を目指せるのです。
独学で一発合格できれば、トータルの受験費用を抑えられます。モチベーションさえ保たせられれば、お金に余裕がある状態で学習できるでしょう。
資格スクールや通信講座にお金を出す自信がなければ、独学が選択肢になります。
お金の節約だけでなく自分のペースで勉強できるのもメリット
独学は資格スクールに通わないだけでなく、自分のペースで勉強を進められる点もメリットです。スクールでは移動時間を取られますが、独学ではそのぶんも勉強に回せます。自身が決めたスケジュールで学習すればよいので、生活に合わせて無理なく進められるのです。
独学はスクールや通信講座と違い、自力でカリキュラムを設定しなければなりません。しかし仕事や育児などの事情に合わせて、勉強の時間帯を好きに決められます。独自の勉強方法で社労士の知識を仕入れられるでしょう。
朝や夜中のように、資格学校が営業していない時間でも学習できます。とくに朝は脳がリフレッシュされているので、勉強が進みやすくておすすめです。
自分なりのスケジュールでスムーズに勉強できれば、参考書のコストパフォーマンスを引き上げられます。スクールへの通学費用をカットしながら自由に学べることが、独学の利点です。
独学は正しい勉強を続けるのが難しい
独学のデメリットは、正しい勉強を続けることの難しさです。社労士試験で合格する人のうち、独学は3割程度とされます。専門知識が求められるぶん、独学には正しい勉強法が重要です。
独学はテキスト選びを間違える可能性もあります。自分に合っていないと無駄なお金になるでしょう。資格スクールや通信講座のように、用意してくれる人はいません。自身で良質なテキストを見極めなければいけないので、選び間違えないようにしましょう。
独学には通信講座のような質問対応のサポートも期待できません。オンラインのコミュニティに参加し、攻略情報を共有することは可能です。しかしプロから確実な情報をもらうには、資格スクールや通信講座の利用がベストでしょう。
このように独学は費用を抑えられるぶん、できることも限られる点に注意です。
独学はモチベーションの維持が難しい
独学はモチベーションの維持が課題になります。余分なお金を払わなくてよいぶん、勉強に対する責任感がおろそかになりがちです。モチベーションを守れずに時間を浪費してしまうと、社労士試験の合格が遠ざかります。
学習スケジュールを一度設定しても、体調や仕事の関係から崩れることもあります。面倒くさくなって勉強を先延ばしするくせがついても、スケジュールは崩壊し、本番まで満足な学習量を確保できません。
独学は孤独な環境なので、長期間やる気を守り続けるのは大変です。自己努力にモチベーションを向け続けることが重要ですが、それができなければ準備のお金が無駄になります。
独学を決めてもスケジュール管理がうまくいかないと、時間とお金の無駄になることに気をつけてください。
通信講座の場合のコスト問題
通信講座を使いたい人のため、コスト面のメリットやデメリットを解説します。通学より低予算で、スクールと同質の学習ができるのが利点です。一方でモチベーションの維持が課題なので、自身に合った講座を見極めましょう。
通学より低予算で勉強できる
通信講座の利点は、通学より低予算で勉強できることです。運営会社から見れば、通信講座はデジタルテキストのデータを公開するだけで、不特定多数がアクセスできます。動画を撮影できる環境さえあればよいので、運用コストが安いのです。だから受講者にもお得に提供できます。
通信講座はパソコンやスマートフォンがあればどこからでもアクセス可能です。資格スクールにありがちな移動時間や交通費の節約ができます。
通信講座と契約する以上、独学よりお金はかかるでしょう。それでも相場は資格スクールよりもお得になりやすいといえます。以上からプロのサポートを得たいと思ったら、通信講座がおすすめです。
通学と同様の良質なライブ授業
通信講座は資格スクールと変わらない良質な授業が受けられます。形式は動画によるライブ授業なので、時間を選ばずにスクールに参加している感覚を得られるのです。以上からコストパフォーマンスの高さを期待できます。
ライブ授業は教室で受けているような感覚なので、聴きごたえがあるでしょう。自宅完結でこれを体験できれば、社労士試験の勉強もはかどります。メッセージ機能で講師に相談できるなど、教室では取りづらいコミュニケーションも容易です。
低価格と聞くとサービスの質が落ちるイメージでしょう。しかし少なくとも大手が提供する資格試験の通信講座では、資格スクールと同等かそれ以上のやりがいを期待できます。合格できれば想定より低い予算で済ませられるでしょう。
モチベーションを維持できないとお金が無駄になる
信講座のデメリットは、いつでも授業を聴けるために、先延ばしするくせが出る可能性です。モチベーション維持できず勉強時間が不足すると、不合格の可能性が高まります。勉強不足で社労士試験に落ちてしまうと、受講料や受験料が無駄です。
通信講座を受けている間も、自力でスケジュールを工夫してください。資格スクールで最初からカリキュラムが決まっているように、通信講座ならではの視聴日程を自力で組まなければなりません。毎日聴く時間帯を固定し、そこに到達したら何があっても通信講座にアクセスしましょう。
社労士試験に前向きでないと、ライブ授業を聞いていても身が入りません。社労士になる目的や動機を強く意識したうえで、通信講座に取り組みましょう。
通信講座が合わないと無駄なお金になる
通信講座のサービス内容が合わないと、お金の無駄になります。自身の勉強スタイルとミスマッチが起きると、モチベーションの低下や学力不振につながるでしょう。
通信講座の費用は提供会社によって「5万円」「20万円」などさまざまです。しかし決して安くないため、講座内容の見極めが重要です。合わないとお金の無駄になります。途中で講座を切り替えなければいけないと、最初から学習をやり直す可能性もあるでしょう。
講座選びを間違えないポイントは、サービス内容の慎重なチェックです。これに口コミを合わせてください。情報を集めて自身が受講したらどうなるかをイメージすることです。評価やサービス内容、価格などから総合的に、理想の通信講座を判断しましょう。
理想の通信講座の選び方
社労士試験に向けた通信講座の選び方を紹介します。講座と契約する以上お金がかかるので、無駄にしないためにポイントを覚えましょう。ここで紹介するのはライブ授業の内容とサポート体制の充実です。
ライブ授業のわかりやすさ
通信講座の要はライブ授業です。講師がわかりやすく解説してくれれば、社労士の勉強で悩む機会も少なくなります。講師の授業が気に入れば、次の日からも積極的に学びたくなるでしょう。
ここでの判断基準は、講師の実績や、コンテンツ利用者に限った合格率です。たとえば指導実績が数万人に達していれば、多くの人が信頼を寄せている可能性があります。またコンテンツ利用者の合格率が、社労士試験全体の数字より高ければ、興味を引かれるところです。
このように通信講座の運営会社が公表している実績は見逃せません。真偽を裏づける口コミなども合わせて確かめましょう。
サポート体制の充実
通信講座はサポート体制もカギになります。こちらが充実していれば、授業以外でもわからないことを解決できるなど、モチベーションが上がるきっかけをもらえます。勉強の仕方や難問の攻略法などをすぐに手に入れられる体制を確かめてください。
他にも不合格なら受講料を返金してもらえる制度も要チェックです。返金制度には大抵条件があるので、そこも事前に見ておきましょう。
スマートフォンから時間や場所を問わずに学べるeラーニングシステムにも注目です。たとえばフォーサイトの「ManaBun」は、15分一区切りという授業コンテンツを採用しています。集中力を切らさずに最後まで聞きやすいでしょう。
便利なサポートや機能の有無も、損をしない通信講座選びで重要です。
受験中でも生活に余裕を持たせる方法
社労士に限らず資格試験では、受験費用に配慮しなければなりません。以上からコストを抑え、生活に余裕が出る方法を4つ紹介します。支出の見直しやコストパフォーマンスの高いコンテンツ選びなどに注目してください。
支出を見直してみる
まずは普段の生活における支出を見直してください。生活費をなるべく抑え、試験勉強に回せるお金を検証するのです。これによって生活のバランスを崩さずして社労士の勉強ができるでしょう。
たとえば旅行やレジャー、外食などによる出費があれば、試験勉強期間中は控えてください。これらによる出費は教材や通信講座などに回せます。
以上のように余分な費用が抑えられれば、試験に向けた投資がしやすくなります。社労士の勉強をしている間は、それに向けた行動を優先すれば、時間の無駄もなくなるでしょう。お金の観点からも遊びに逃げず、勉強への専念が重要です。
コストパフォーマンスに優れた講座やテキストを選ぶ
講座やテキストを選ぶときは、コストパフォーマンスを意識しましょう。サービス内容の充実や教材のわかりやすさがポイントです。これらが満たされれば、社労士の勉強にも身が入るでしょう。
講座やテキストは、ただ安ければ良いわけではありません。内容が充実していないと要点をマスターできないので、試験勉強が遠回りになります。安くても内容が分かりやすかったり、サービスが本格的だったりするものを選びましょう。
たとえば通信講座は通学講座よりも安い傾向です。そのなかでライブ授業や学習サポートなどが充実していれば、高いコストパフォーマンスを望めます。このように費用を抑えながらも良質なコンテンツを考えましょう。
少ない受験回数での合格を目指す
社労士に限らず、資格試験の受験回数は少ない方がお得です。不合格になると再挑戦のたびに受験料を毎日払ったり、教材を準備したりしなければなりません。その間に生活環境が変わり、収入が減ると苦労が増えるでしょう。
生活状況が大きく変わる前に合格を目指したいところです。たとえば今の仕事を続けながら社労士の勉強をしているときも、いつ転職が必要になったり、リストラを受けたりするかわかりません。新しい生活環境への適応次第では、資格試験の余裕がなくなる可能性があるのです。
以上を考えると、少なくとも3回目までのチャレンジで受かりたいところです。社労士試験は難易度が高いといえますが、効率の良い学習で大きく進歩しましょう。
その他関連費用
教材や講座に限らず、社労士の試験には他にもさまざまな費用があります。通学講座を利用するなら交通費がいるほか、eラーニング用の機材費も必要になるかもしれません。このように受験にかかるコストの全容をつかんでおきましょう。
交通費
通学講座を利用する場合は交通費が必要になります。社労士に必要な勉強時間は最長1000時間、期間にして10~11カ月といわれているため、それだけ資格スクールに通わなければいけません。電車やバスの定期券が必要になる人も多いでしょう。
他にも息抜きのためにカフェや図書館で勉強したいときも注意です。そうした場所まで自宅から通う場合、公共交通機関を使うことによるコストも計算しましょう。
ただし独学や通信講座は自宅完結なので、交通費はあまり意識しなくてよいといえます。しかし資格スクールに通う場合は交通費まで受験コストとして計算してください。見落とす人が多そうですが、受験の費用が生活を圧迫しないためには要チェックです。
機材費
機材費がかかるのは主にスマートフォンやタブレット、パソコンです。勉強用に新しく調達する場合は必要になります。
とくに資格勉強を機に、タブレットを買う人が多いでしょう。場所を問わずに使えるうえ、スマートフォンよりもデジタル教材が見やすいからです。しかし新品のタブレットを買うには、万単位のお金がかかります。
他にも資格勉強をスムーズに進めるために、機能性に優れたパソコンやスマートフォンを買いたい人もいるでしょう。これらの場合も、それぞれまとまった費用が必要です。ただしもともとある機器が使えるなら、新たなコストを気にする必要はありません。
パソコンやスマートフォン、タブレットなどの買い替えが必要になったときは、受験費用に加算されます。
社労士受験で仕事をセーブするなら収入減も想定
社労士試験の勉強のために、仕事をセーブする人もいるでしょう。その場合は収入源もコストのうちです。社労士試験の勉強時間は1000時間が目安です。時間を捻出するために、仕事量を減らすときは、生活水準を下げることになる可能性があります。
試験が終わったあとも、勤務先の事情変化により、セーブした仕事を取り戻せるかはわかりません。試験勉強中であると聞けば、社内で回してもらえる仕事が減るので、長期的に給料が減る可能性もあるでしょう。
試験勉強における生活の犠牲は、時にお金の事情を大きく変えるかもしれません。
学習環境を整えるための有料な場所・道具
学習環境を整えるために、お金を払っても利用できる場所や道具があります。場所なら喫茶店や有料自習室が有力です。道具としては観葉植物やチェックシートなどが考えられます。いずれにしても安くて優れたものを使えればよいでしょう。
喫茶店
自宅での学習に飽きたら、喫茶店で気分を変えてみませんか。周囲に見られているという意識が芽生え、良い姿勢で勉強に集中しやすいといえます。このとき飲み物や軽食を頼まなければならないので、相応のコストを計算しましょう。
たとえばコーヒーを飲みながら勉強を進めると、一時的にモチベーションがアップします。コーヒーに含まれるカフェインを摂取すれば、30分~1時間後にスッキリとした気分になるのです。これにより勉強への集中力がアップしたり、問題解決の能力が上がったりするでしょう。
他にも空腹を満たすために軽食を頼んでもよいでしょう。朝食やランチの時間に訪れると、勉強しながらでも食事の時間を過ごせます。デザートのような甘いもので脳を活性化するのもおすすめです。
喫茶店は注文したものにお金がかかるため、学習目的では頻繁に利用できません。それでも週1~2回使えば、気分転換につながるでしょう。
有料自習室
有料自習室はイスと机でできた簡易的なスペースのひとつです。日本全国にあるので、自宅の近くにないかチェックしてみてください。
自習室の席に座れば、限られたスペースで勉強に集中できます。無料Wi-Fiが備えられたところもあるので、パソコンを使って社労士関連の調べものにも使えるでしょう。
自習室の多くは月額制なので、その場合は使えば使うほどお得になります。喫茶店と違って仕事帰りに毎日通えば、コストパフォーマンスが高まるのです。
仕事帰りだけでなく、休日の気分転換にも自習室は役立ちます。隣の席を分ける仕切りのおかげで、機材や教材の中身を見られるリスクも低いでしょう。以上から自習室は学習環境として理想的です。
観葉植物
勉強する部屋に観葉植物を置くのもおすすめです。緑色の植物によって、リフレッシュ効果が期待できます。心身がリラックスした状態になり、勉強に集中しやすいでしょう。
机の隅にミニサイズを置くのがおすすめです。緑色は目の保養効果も期待できます。ミニサイズなら手入れも楽なので、環境整備に役立つでしょう。
観葉植物によっては、100均ショップで手に入れられることもあります。コーヒーやピンポン、ヤシなど種類も揃っているので、好みに合わせて選びましょう。理想の植物をひとつ置くだけで、勉強への集中力を高められます。
チェックシート
勉強用の100均アイテムとして、チェックシートも挙がります。参考書やノートに貼れば、すぐに復習したい情報を見つけられるからです。
自信のない箇所に復習目的で貼ってもよいといえます。自信が完全についた箇所としてチェックシートを貼れば、残された学習項目がわかりやすいでしょう。
以上のように科目や重要度に合わせて、色を分けながら使ってください。たとえば「自信がついたところ」「学んだけど自信がないところ」という形で、2色を使い分けるのが代表例です。
ミニサイズなら参考書に限らず、メモ集や単語帳にも使えます。使い方次第で勉強すべきところが分かりやすくなるのがチェックシートです。
電子吸着ボード
電子吸着ボードは、微量の静電気を起こして紙を貼りつけます。勉強中の大切なメモを見るときにおすすめです。テープやのりを使う必要がないので、忘れたくないことをメモしてボードに貼りつければ、学習の助けになるでしょう。
電子吸着ボードによってはスタンドの角度が複数の段階に分かれています。角度の調節によって見やすさも変わるので、机やイスのサイズ、本人の体格に合わせて使えるでしょう。
参考書に書きたくないけど、重要なコメントを覚えておきたいときに役立ちます。覚え書きを小さな紙にメモとして残し、電子吸着ボードに貼りつけるのです。これによりメモを意識しながら、学習を進められるでしょう。
勉強中のちょっとした補足情報を覚えるうえで、電子吸着ボードが役に立ちます。
ブックスタンド
ブックスタンドは参考書を立てるための道具で「書見台」とも呼ばれます。本を見開きのままセットできるアイテムです。社労士の試験勉強では参考書を見る機会が増えるので、書籍を支えるアイテムだ役立つでしょう。
ブックスタンドは勉強中の姿勢改善にも役立ちます。机に置いた参考書のために下を向き続けると、姿勢が崩れやすいからです。しかしスタンドを使えば参考書が正面を向いた状態になります。本人にとっては正しい姿勢をキープしたまま内容を読めて楽です。
参考書の中身を見やすくすれば、勉強もはかどるでしょう。ブックスタンドも100均で売られているので、仕事の帰りにも手軽に買えます。本を支える道具も、学習環境の向上に重要なアイテムです。
勉強の疲れを癒すためにおすすめの道具
勉強の疲れを癒すアイテムも、受験費用に入るでしょう。たとえば休憩中にフォームローラーを使ったり、アイマスクをつけたまま寝たりすれば、コンディションの改善に役立ちます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
フォームローラー
フォームローラーはエクササイズ器具の一種で、丸い筒状です。デスクワーク対策として世間から注目を受けています。座ったまま同じ姿勢になることが多ければ、肩こりが気になるからです。
フォームローラーを足や背中、お尻の下に置いて転がしてみましょう。それだけで筋肉をほぐせます。休憩中や勉強後に使えば、血行改善に役立つでしょう。日ごろのメリハリある生活にもつなげられます。サイズもコンパクトなので収納にも困りません。
このようにフォームローラーは勉強中の疲れを癒すだけでなく、普段の健康管理にも有用です。
ホットアイマスク
ホットアイマスクは熱や蒸気を出すアイテムです。勉強中はデジタル機器のブルーライトや参考書の細い文字によって、目が疲れやすいでしょう。眼精疲労の対策としてホットアイマスクが役に立ちます。
アイマスクの熱や蒸気が目の疲れを癒してくれるのです。最近目に違和感を覚えてきたなら、すぐにホットアイマスクを買ってみましょう。使い終わったあとは目がスッキリして、勉強へのモチベーションを取り戻せます。
眼精疲労を放っておくと勉強に集中しづらくなるどころか、健康にも悪影響です。これを防ぐ意味でも、ホットアイマスクによるケアを心がけましょう。
合格から社労士の仕事を始めるまでのコスト
社労士は合格したあとも、仕事を始めるまでにコストがかかります。実務経験や社労士の連合会への入会費用などに、相応のお金を用意しなければなりません。受験だけでなく、合格したあとのコストまで考え、自身の経済的事情に合うか確かめましょう。
2年以上の実務経験
社労士は資格試験に合格するだけでなく、全国社会保険労務士連合会への登録が必要です。それを済ませるには、通算2年以上の実務経験が条件になります。しかしそうでなくても、事務指定講習を受ければ、2年以上の実務経験相当を認めてもらえる形です。
実務経験の準備には相当なコストがかかります。一方で事務指定講習を受ける場合は研修費用として約7万円が必要です。すぐに社労士として働きたい場合は、講習のコストを考えましょう。
登録・入会費用
社労士名簿への登録や、各都道府県の社労士会への入会にもお金がかかります。名簿登録の手続きには、申請書の正本1枚と副本2枚が必要です。加えて通算2年以上の実務証明または事務指定講習修了証書、社労士試験合格証、住民票、顔写真、戸籍抄本も用意しましょう。
各都道府県の社労士会への入会は、たとえば東京都なら以下のコストが必要です。
都道府県 | 費用 |
---|---|
登録免許税 | 3万円(収入印紙) |
登録手数料 | 3万円 |
入会金 | 5万円 |
年会費 | 9万6000円 |
都道府県により手数料や会費などは異なるので、正確な費用を確かめましょう。
開業・就職費用
開業や就職にもまとまったお金がかかります。社労士として事務所に雇われるなら就活費用がかかりますし、独立開業なら事務所を借りることも視野に入るでしょう。開業の場合は広告や宣伝費、各種オフィス部品も必要です。
こうしたコストをカットするために、自宅開業する人もいます。スマートフォンひとつで自宅開業できるので、そこである程度収入を稼いでからオフィスを開く戦略もあるでしょう。いずれにしても社労士として仕事を始めるには、それだけの準備費用がかかります。
社労士登録の期限や更新はなし
資格免許の更新に料金がかかるケースもありますが、社労士にはありません。免許の期限や更新がないからです。
合格しても登録期限を過ぎたことで失効になるのではと心配する人がいるようです。しかし社労士に限ってそうしたリスクはありません。社労士は合格に加え、2年以上の実務経験か事務指定講習さえあればいつでも登録できます。
法律を扱う系の仕事では、たとえば宅建やマンション管理人などは更新が必要です。しかし社労士ではそうした手間がかからないので、更新に関するコストはいりません。
まとめ
社労士を受けたいと思ったら、コストの想定が大切です。まずは資格スクールや通信講座の受講料を考えましょう。独学で学ぶことにしても、教材を揃えなければなりません。他にも学習環境の整備などで、さまざまな諸費用を要します。
短期合格を目指したり、コスパに優れたテキストや通信講座の選択により節約が可能です。一方で社労士合格から仕事を始めるまでも、コストがかかることを忘れないでください。社労士を始めるまでのコストを見積もってから、受験すべきか決めましょう。