社労士の試験内容・試験科目

社労士の試験内容・試験科目

社労士の試験内容・試験科目

社労士試験の受験を検討するにあたり、まずは試験の概要を把握することから始めましょう。大前提として、社労士試験の受験資格について、ご自身が要件を満たしているかを確認する必要があります。晴れて「受験資格あり」となれば、社労士の試験内容や合格基準、試験日と合格発表日を知り、合格に向けた具体的な学習スケジュールを立案していきましょう。

ここでは、社労士試験の概要について、受験生が知っておくべきポイントや注意すべき点を解説します。

目次

社労士試験出題範囲の意外な落とし穴

社労士試験の出題範囲は、公開されている試験科目数以上にはるかに幅広く、単に「労働関係5法令+社会保険関係3法令+α」のみと把握していれば必ず「こんなはずじゃなかった」となるはずです。

実際には「+α」部分である「一般常識」こそが、受験生を大いに悩ませる要因となります。また、膨大な社労士の試験範囲を学ぶ上では、各科目の出題数に応じて取り組みを調整し、必要な科目にしっかりと注力できるようにすることも大切です。

社労士試験攻略のカギである

  • 難易度をぐんと押し上げる要因である「一般常識」を正しく理解すること
  • 各試験科目の出題割合をおさえたペース配分で学ぶこと
について、さらに掘り下げて考えてみましょう。

社労士試験の出題範囲は「一般常識」に気を付けるべし

「一般常識」という名称ではあるものの、常識のレベルをはるかに超える社労士試験の一般常識科目。大きく「労務管理その他の労働に関する一般常識」と「社会保険に関する一般常識」に分かれ、それぞれの出題範囲は下記の通りです。

労務管理その他の労働に関する一般常識

  • 労働関係諸法令:育児介護休業法・最低賃金法・高齢者雇用安定法・労働組合法・労働関係調整法・職業安定法・男女雇用機会均等法・・・など
  • 労務管理用語
  • 労働経済白書

社会保険に関する一般常識

  • 社会保険諸法令:社会保険労務士法・国民健康保険法・船員保険法・介護保険法・老人保健法・児童手当法・・・など
  • 社会保険制度の沿革
  • 厚生労働白書

一般常識からの出題は、労働、社会保険それぞれについて

  • 選択式1問(5点)
  • 択一式5問(5点)
となっています。

試験範囲の膨大さから、しばしば一般常識対策をせずに本番に臨む受験生もいます。しかしながら、出題数や配点を考慮すれば、合格基準を意識した対策が不可欠であることは言うまでもありません。出題傾向や昨今の動向を踏まえ、効率良く学習を進めるためには、対策講座の活用が有効です。

労働関係法令の出題範囲は科目によって比重が異なる

社労士試験で出題される労働関係法令は、「主要5法令」と捉えると、対策に費やす時間配分を誤ることになりかねません。それぞれの科目について、過去の出題比率から、主要科目の中でも特に主とすべき科目とそうでない科目とを分け、比重に見合った取り組みを心がけると効率良く進みます。

具体的には、労働関係法令を択一式の出題形式から下記の通りに区分すると、「3法令+α」と捉えることが可能となり、各科目への力配分がイメージしやすくなります。

  • 労働基準法(7問)+労働安全衛生法(3問)
  • 労働者災害補償保険法(7問)+労働保険の保険料の徴収等に関する法律(3問)
  • 雇用保険法(7問)+労働保険の保険料の徴収等に関する法律(3問)

社労士の広すぎる試験範囲にお悩みの受験生は、学習計画を検討する際、社労士試験全体における出題割合を意識し、適切な時間配分で学習に取り組める様にするのが得策です。

社労士の試験日

社労士試験は、毎年8月の第4日曜日に実施されます。当日は、早朝から暑い中試験会場に向かい、午前80分、午後210分の長丁場に挑む上では、相応の気力体力が求められることは言うまでもありません。

また、本試験日に照準を合わせたスケジュール管理も必要です。8月下旬に社労士試験を受験するためには、直前期となる7月8月は試験一本に集中することになります。とはいえ、お子さんがいれば丸々夏休み期間と重複しますし、一般的にはお盆を迎える時期でもあります。社労士試験合格の行方は、夏の過ごし方が握ると言っても過言ではないでしょう。

社労士試験の合格基準は「7割」を目安に毎年推移

社労士試験が難しいと言われる理由のひとつに、「合格基準のあいまいさ」を挙げる受験生も少なくありません。社労士試験の合格ラインは「〇点取れば必ず合格」という絶対評価ではなく、問題の難易度や受験生の得点状況等との兼ね合いによる相対評価によって毎年変動します。

試験センターからは、下記の通り、一応の合格基準の目安が公表されています。合格基準が公表されている2001年度以降の実施状況を見る限り、実際の合格点がこの目安を上回ったことはありません。むしろ例年、選択式・択一式ともに総得点や各科目の合格基準が引き下げられていますから、合否の行方は発表日を迎えなければ分かりません。

選択式 総得点 40点中28点以上 ※満点の7割以上
各科目 5点中3点以上
択一式 総得点 70点中49点以上 ※満点の7割以上
各科目 10点中4点以上

社労士の試験会場は先着順で決まる

社労士試験の受験会場は全国の主要都市に設けられており、住所地から自動的に割り振られるわけではなく、受験申し込みの際にご自身で希望の受験地・試験会場を選ぶことができます。

ただし、試験会場は申し込み順に決まるため、出願が遅れた場合は希望とは異なる会場で受験することになります。

社労士試験の合格発表はいつ?

社労士試験の合格発表は、例年11月上旬に行われます。8月の本試験から2ヵ月以上が経過したタイミングでようやく合否が判明するため、受験後から発表日までの間はなかなか落ち着かない日々が続くことになります。

社労士合格を目指す受験生にとって、夏の終わりから秋にかけての2ヵ月をどう過ごすかが肝心です。試験当日以降、資格予備校からは解答や合格基準の予想が公開されます。まずはいち早く合否の見込みを確認し、翌年また挑戦することになりそうであれば、早期に再スタートを切れるのが理想です。

まとめ

  • 社労士の試験範囲は多岐に渡り、特に「一般常識」では膨大な数の労働・社会保険関係諸法令への対策を講じる必要があります
  • 労働関係法令分野では「主要5法令」から出題がありますが、各科目の出題比率に見合った取り組みの量・時間を意識することで効率良く学習が進みます
  • 社労士の受験資格は高卒で満たすことができず、この場合、資格や実務経験といった他の要件をクリアすることになります
  • 実務経験で社労士の受験資格を得る場合には、従事した業務内容が細かく問われます
  • 社労士試験の合格基準は毎年変動しますが、選択式・択一式共に総得点で満点の7割、各科目については選択式で5点中3点、択一式で10点中4点を確保できれば合格は濃厚です