資格の勉強に向かない私が1回の受験で社労士試験をクリア!

性別男性
年代20代
試験年度2018年(30年度)
エリア東京都
勉強時間900時間
勉強期間1年間
職業正社員(サラリーマン)
受験回数初学者(1回目)
eラーニング使用回数
※eラーニングの使用回数となり、実際の学習時間とは異なります。
◆はじめに

勉強を始めたのは、試験前年の10月。

試験を受けたのは25歳。労務の実務経験なし。試験直前の半年間は仕事の繁忙期。夜に弱くて、お酒好き。毎週土曜は職場の野球チームに参加。

おおよそ資格試験というもの、特に社労士という、勉強時間と経験が勝負を分ける資格試験には向かないであろう私ですが、最初の受験で社労士試験に合格することができました。

合格発表がされたいま振り返り、いくつかの項目にまとめて合格体験記として残そうと思います。


◆利用した学習教材

私が利用した学習教材はフォーサイトのみです。「ひとつの教材では不安」という人もよくいるそうですが、私の場合はフォーサイトのテキストを読む中で不安に思ったことはありませんでした。

フォーサイトのテキストは全ページがカラー印刷なので見やすく、重要な点が一目で分かるようになっています。また項目ごとに色分けされているので、実際の試験本番でも、色付きのページを頭の中で思い出すことで、曖昧になっていた知識を思い起こすことができ正答に繋がりました。

フォーサイトのテキストに慣れてしまうと、模試のときに視界に入る他の受験者のテキストが見にくく思えて仕方ありません(笑)またスマホアプリの「道場破り」での講義動画は本当に役立ちました。

DVD視聴は迫力があり覚えやすい一方で場所的な制約がかかるため、「道場破り」でスマホに講義動画をダウンロードすることで、図書館やカフェでの動画視聴もでき、学習効率と同時に気分転換にも役立ちました。


◆基本の勉強の仕方

私は基本的に講義動画とテキストによるインプットで大枠を捉え、過去問によるアウトプットで知識を定着させる方法で習熟度を高めていきました。

まずテキストを読む→もう一度テキストを読みながら講義動画を見る→問題集と過去問という順に、一科目ずつ行なっていくのが勉強のサイクルです。

勉強の中でまず心がけたのは、詳細よりも概要を把握することです。法律上の数値や、条文の表現の一つ一つを覚えることは最終的には大事なのですが、最初にそれを覚えたとしても、試験当日までには忘れてしまいます。

そのため、まずは「なんとなく」で概要を把握し、具体的な数値や条文には試験直前に目を通すという順で勉強を続けていきました。また自分に関わりの少ない法令に関しては、特に入念に目的や法律の効果を把握するようにしました。

私の場合は勉強を始めたのも試験を受けたのも25歳で、失業の経験も、年金や介護保険を受給した経験もありませんでした。そのためまずは先入観や固定観念ではない正しい理解をすることに努めました。


◆学習効果の最大化

私は会社勤めをしながら勉強をしていましたが、その中で一番の苦労はやはり、勉強時間の捻出でした。

会社の出社時間はあまり早くはないものの、もともと夜遅くまで起きているのが得意ではなく、また試験直前の半年間が仕事の繁忙期と重なることや、夜に飲み会の付き合いが多いこともあり、仕事をしてから夜に勉強をすることは非常に難しい状況でした。

まず行なったのは夜にしっかりと寝て、朝起きてからの1時間と、通勤で電車に乗る20分間の勉強を毎日続けることです。休日の土曜は会社の野球の試合があるため、やはり時間は限られていましたが、なるべく朝早く起きて勉強時間に充てました。

しかし勉強時間を捻出するにも限界があります。

次に大切だったのは、学習効率の向上です。記憶の定着を助けるために、他の法律と横断で覚えられそうな部分はノートに書き出して関連付けて覚えるようにしました。

またメンタルや体力の点でも、眠いときには思い切って勉強を止め、他のことを終わらせたり、勉強ができない夜には思い切りお酒を飲んだりと、一見では試験勉強の邪魔になりそうなことでも、勉強効率を高めるためのたまの息抜きも意識的に行なうようにしていました。

また、自身の性格をきちんと把握することも必要です。試験までの学習スケジュールを作ることは人によって必要ではありますが、私は神経質な性格のため、恐らくスケジュール通りに勉強が進まなくなったら焦りやストレスになることが容易に予想できました。

フォーサイトでも詳細な学習スケジュールを作ることを推奨していますので、私も試験までの大凡の到達度を意識するようにはしていましたが、詳細なスケジュールは敢えて決めずに、その日にでき得るなるべく多くのことをするようにしていました。


◆最後に

最後に私が今回の社労士試験に挑んだ動機を記します。

人事というのは、一年一年の積み重ねが経験となり、かつ法律の知識も必要とされ、社内のどの部署よりも信頼がものを言う世界です。それは私のような採用担当者でも、労務担当者でも変わりありません。

そんな経験がものをいう世界で、私のような若輩者が社内で意見を通し、提案を実現するには、説得力が足りないと感じました。

私が社労士試験を受験しようと考えた動機は、社労士の資格を用いて何かを実現したいというわけではなく、資格を取得することで「きちんと法律を理解している」という前提を作り、社内の仕事をしやすくしたかったからです。正直、前向きな動機ではないと思います。

しかし、大切なのは大層な動機ではなく、先に結果を出してしまうこと。結果、つまり資格の取得をすることで人の可能性は広がります。私自身、まだ社労士試験合格という結果を、どう具体的な形にしていくかは考えられていませんが、それは今後ゆっくり考えていこうと思います。

それができるのも、私が社労士試験合格という実績を出すことができたからです。同期を考えるより先に、勉強を始めてしまうことが、「可能性」を広げる近道だと思います。

末筆にはなりますが、そうした可能性を広げるための挑戦に力を貸してくださった、加藤先生をはじめフォーサイトの皆様に感謝をし、合格体験記の締め括りとしたいと思います。ありがとうございました。
1おめでとう

※プライバシー保護の観点より、筆者のお名前は仮名となります。



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