建築協定とは？｜わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説

誰が建築協定を行うのか

協定の主体は、以下の通りです。<ol><li>土地所有者</li><li>地上権者</li><li>賃借人…借地権が設定された土地の場合、借地権者の合意のみで足り、土地所有者（貸主）の合意は不要となります。</li></ol>

どこで建築協定を行うのか

建築協定ができる旨の条例がある区域内で行います。

どのような協定を行うのか

協定の内容としては、以下の通りです。建築物の敷地・位置・構造・用途・形態・意匠・建築設備に関する基準についての協定を行います。

どのように手続きを進めていくのか

<ol><li>全員の合意で建築協定書を作成します</li><li>特定行政庁に提出します</li><li>認可を受けます</li><li>公告をします</li></ol><figure class="image"><img style="aspect-ratio:700/400;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/architectural-agreement/main2-1738810097545-474197858.jpg" alt="main2.jpg" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/thumbnail_main2-1738810097537-663663937.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/small_main2-1738810097537-657341247.jpg 500w," sizes="100vw" width="700" height="400"></figure>

住民の自主的な権利制限の申し合わせにより、良好な生活環境を確保・維持するための制度を言います。例）商店街にアーケードを設置することや、住宅街に高すぎるビルの建築を禁止するなど。

建築協定とは

建築協定は、公告後に土地所有者・借地権者・建築協定の目的となっている建築物の借主になった者に対しても効力が及びます。新しく借主になった者に対しても効力が及ばなければ、協定の意味がなくなるからです。<figure class="image"><img style="aspect-ratio:700/400;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/architectural-agreement/main3-1738810097689-487367419.jpg" alt="main3.jpg" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/thumbnail_main3-1738810097682-75877488.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/small_main3-1738810097682-784660658.jpg 500w," sizes="100vw" width="700" height="400"></figure>

建築協定の効力について

建築協定の変更

建築協定の変更の流れは以下の通りです。①全員の合意→②特定行政庁に申請する→③認可を受ける→④公告をする

建築協定の廃止

建築協定の廃止の流れは以下の通りです。①過半数の合意→②特定行政庁に申請する→③認可を受ける→④公告をする<figure class="image"><img style="aspect-ratio:700/400;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/architectural-agreement/main4-1738810097691-223822715.jpg" alt="main4.jpg" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/thumbnail_main4-1738810097686-357846594.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/small_main4-1738810097686-325212128.jpg 500w," sizes="100vw" width="700" height="400"></figure>

変更・廃止について、流れは同じです。合意の数に違いがありますので、比較してみていきましょう。

建築協定の変更・廃止について

建築協定は、1人でも定めることができます。ただし、その協定の効力が発生するのは、認可の日から3年以内に協定区域内の土地に2人以上の土地所有者等がいるようになった時です。<figure class="image"><img style="aspect-ratio:700/400;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/architectural-agreement/main5-1738810097648-468440985.jpg" alt="協定内容を指してる人" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/thumbnail_main5-1738810097637-773701847.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/small_main5-1738810097637-882755467.jpg 500w," sizes="100vw" width="700" height="400"></figure>

一人協定とは

建築協定のメリット

<ul><li>建築物の高さを制限することにより、日照を確保することができます</li><li>建築物のデザインを統一することにより、街並みが統一されます</li><li>敷地を分割する際の最低限度を設けることにより、ゆとりある住環境の保護・形成を図ることができます</li></ul>

建築協定のデメリット

<ul><li>自由な建築が制限されます</li><li>土地を将来分割しようと思ったときや相続時に、分割ができない可能性があります</li><li>小規模、低価格の住宅が供給されません</li></ul><figure class="image"><img style="aspect-ratio:700/400;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/architectural-agreement/main6-1738810097715-138971511.jpg" alt="main6.jpg" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/thumbnail_main6-1738810097707-297415976.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads/small_main6-1738810097707-45248091.jpg 500w," sizes="100vw" width="700" height="400"></figure>

建築協定のメリット・デメリット

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窪田義幸（くぼた よしゆき）

″栄光を掴む″ための講義、″強い意欲″を持ち続けるための講義をめざします【出身】愛知県&nbsp; 【経歴】立命館大学文学部卒。宅建・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士。&nbsp; 【趣味】神社仏閣巡り&nbsp; 【受験歴】1999年宅建試験受験、合格&nbsp; 【講師歴】2001年よりフォーサイト宅建講座講師スタート&nbsp; 【刊行書籍】3ヵ月で宅建 本当は教えたくない究極の宅建合格メソッド (最短合格シリーズ)&nbsp; 【座右の銘】雨垂れ石を穿つ

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