宅建士になるには?資格のメリットから勉強のポイント、働くまでの流れも紹介
更新日:2024年12月5日
宅地建物取引士(以下、宅建士)は、不動産の紹介や内覧、契約書の作成・調印、重要事項の説明など、不動産取引にまつわる業務全般を手掛ける専門家です。宅建士の年収は通常のサラリーマンより高く、資格手当が付与されることが多いです。
また、契約書や重要事項説明書への記名・調印など、宅建士にしかできない独占業務があります。女性の再就職にも宅建士の資格は有利です。そのため、宅建士を目指す人が増えています。
ここでは、宅建士になる方法や勉強のポイント、働くまでの流れを網羅的にご紹介します。宅建士試験の概要から試験合格後の流れについても解説しているので、ぜひご参照ください。
- 宅建士試験は学歴や実務経験、年齢などに左右されず、誰でも受験できます
- 宅建士試験に合格するために特に重要な5つのポイントを紹介します
- 宅建士試験に合格しただけでは、そのまま働けないため注意が必要です
- 宅建士は不動産取引に関連する仕事で活躍できます
- 宅建士の資格を取得することで年収が高くなり、資格手当が付くこともあります
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宅建士になるには
宅建士になるためには、以下のステップが必要です。
- 宅地建物取引士資格試験(以下、宅建士試験)の概要を確認して、申し込む
- 宅建士試験を受験し、合格する
- 各都道府県の窓口で登録を行う
資格取得後の流れを事前に理解しておくことで、スケジュールが立てやすくなります。また申込や登録など、期限が決まっている手続きもあるため、計画的に進めなくてはなりません。
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宅建士試験の受験資格とは
宅建士試験には受験資格がありません。したがって学歴や実務経験、年齢などに左右されず、誰でも受験できます。宅建士試験には1965年から1995年まで、高等学校卒業以上という学歴制限がありました。
しかし1996年以降、学歴による受験資格の制限が撤廃され、中卒の人でも受験が可能になりました。そのため現在は、どのような人であっても受験することが可能です。実際、最年少合格者は12歳、最高齢の人は90歳で受験し、見事合格しています。
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宅建士試験について
宅建士試験とは、宅地建物取引業に関する実用的な知識を判定することを目的とした試験です。以下で、宅建士試験の概要をご紹介します。
- 受験資格:宅建士試験には特定の学歴や実務経験の要件はありません。誰でも受験できます。
- 費用:受験手数料は8,200円(消費税、および地方消費税は非課税)です。
- 試験日程:通常、毎年10月の第3日曜日に実施されます。2024年度の試験日は10月20日(日)です。
- 試験方式:宅建士試験は四肢択一のマークシート方式で行われます。記述式の問題はありません。1問1点で、50問出題されます。
- 試験内容:出題科目は宅建業法、権利関係(民法など)、法令上の制限、税・その他の4つです。
- 合格基準:令和5年度(2023年度)の宅建士試験では、合格点は36点でした。合格者数は40,025人で、合格率は17.2%だったそうです。過去10年間の合格基準点は、31〜38点で推移しており、平均すると35点前後です。つまり、正答率70%を超えることが合格の目安といえます。
なお、宅建士試験の合格発表は、通常11月または12月に行われます。
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宅建士試験に合格するためのポイント
宅建士試験に合格するためには、いくつか留意しなくてはならないポイントがあります。ここでは、特に重要な5つのポイントを確認しておきましょう。
学習スケジュールを立てる
闇雲に勉強するのではなく、計画的な学習スケジュールを立てて、ゴールを見据えた学習をすることが大切です。重要な科目に注力し、テキスト・問題集を2周は回すことを目指しましょう。
ノートを活用する
テキストを読み込むだけでは、学習内容が頭に入りません。ノートを使ってアウトプットを行い、記憶を定着させましょう。
過去問をやり込む
宅建士試験の受験勉強において、過去問はもっとも重要な教材です。過去10年分をやり込んで、理解を定着させることが必要です。
勉強を習慣化する
毎日の勉強の習慣化が合否を左右します。スキマ時間を活用して積み重ねましょう。
合格ラインを超えることを意識する
宅建士試験で満点を取る必要はありません。合格基準点を意識しながら、各科目でどれくらいの点数を取ればよいのかを考えましょう。
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宅建士試験に合格してから働くまでの流れ
宅建士試験に合格しただけでは、そのまま働けないため注意が必要です。ここでは、宅建士試験に合格してから働くまでの流れと、どのような職に就けるのかを解説します。
宅建士試験合格後の流れ
宅建士試験に合格した後の、大まかな流れは以下のとおりです。
- 登録手続き:宅建士試験の合格証書とともに、登録に必要な書類が送付されます。宅建士として従事しない場合、登録の必要はありませんが、従事予定がある場合は早めに手続きを進めましょう。登録には、1ヶ月~2ヶ月ほどかかることがあります。
- 履歴書への記載:履歴書に「宅地建物取引士試験 合格」と記載できます。ただし、「宅建士」と名乗るには宅地建物取扱士証の発行が必要です。
- 宅建士証の交付:宅建士証を受け取るために必要な書類と費用を準備します。実務経験が2年未満の場合は、宅建士登録実務講習の受講が必要です。
- 更新:宅地建物取引士証は5年ごとに更新が必要です。更新料は16,500円で、更新しない場合、免許が失効します。合格後は放置せず、適切な手続きを進めましょう。
宅建士試験の合格後に就ける仕事
宅建士は不動産取引に関連する仕事で活躍できます。具体的な職種は、以下のとおりです。
- 不動産仲介業者:不動産の売買・賃貸を仲介する職種です。顧客と不動産オーナーをつなぐ役割を果たします。
- 不動産管理業者:賃貸物件の管理や入居者とのトラブル対応を行う職種です。家賃の集金や修繕手配も担当します。
- 不動産鑑定士:不動産の価値を評価する専門家です。売却価格の査定や相続税評価などに携わります。
- 不動産コンサルタント:不動産に関するアドバイスや戦略を提供する職種です。投資用不動産の選定や収益性の分析を行います。
- 不動産開発業者:土地や建物の開発プロジェクトを計画・実行します。新築住宅や商業施設の建設などが一般的です。
宅建士の登録実務講習とは
宅建士として登録するためには、実務経験が2年以上必要になりますが、 登録実務講習を修了すれば、要件を満たすことができます。
講習は以下の流れで行います。
- 通信教育(1カ月程度の学習)
- スクーリング(1~2日間の対面講義)
- 修了試験(スクリーニングの最後に実施)
登録実務講習は、国の認定を受けた予備校や学校法人等、全国の資格専門予備校で行われています。 自宅や職場で近い場所を探して受けましょう。
なお、宅建・登録実務講習については以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
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宅建・登録実務講習とは
宅建士最短合格なら通信講座がベスト
難易度の高い宅建士試験をもっとも効率的に突破する方法は、通信講座を利用することです。以下で、その理由を具体的に説明します。
過密スケジュールでも自分に合ったペースで学べる
通信講座は、場所や時間に制約されず、いつでもどこでも勉強が可能です。移動中や家事の合間、仕事の休憩時間にも学習を進められるため、忙しい人でも自身の生活リズムに合わせて勉強を続けられます。
学習費用を節約できる
通学講座では、高額な授業料に加えて交通費もかかりますが、通信講座であれば受講料が手頃で、交通費も一切かかりません。そのため、経済的な負担を軽減できます。
手厚い学習サポート
市販の教材で独学する場合、自分で疑問点を解決しなければなりません。しかし、通信講座であれば、質問対応などの充実したサポートが受けられます。不明な点を放置せず、安心して学習を進めることが可能です。
フォーサイトの宅建士通信講座の魅力とは?
ここでは、高合格率で知られるフォーサイトの宅建士通信講座の主な特徴をご紹介します。
わずか3ヶ月での合格実績あり!
通常、宅建士試験の合格には半年から12ヶ月程度の準備期間が見込まれます。しかし、フォーサイトのコースを受講すれば、3ヶ月で合格することが可能です。この短期間での成功は、フォーサイトが合格点を目指した教材作りに注力しているからこそ実現できます。
合格できなかった場合でも心配無用です!
受講料は全額返金されます。
満足度90%以上を誇るフォーサイトのフルカラーテキスト
試験に必要な情報量、重要情報のカラー分け、理解を深めるイラストが豊富に含まれており、それが高い合格率につながっています。
フォーサイトの宅建士講座は、窪田義幸先生、北川えり子先生の実力派の講師陣によって運営
これら経験豊富な教師たちが、講座のカリキュラムに沿った質の高い授業や教材を提供しています。
通信講座でありながら、ライブ配信の授業が受けられる「eライブスタディ」
周期的に実施されるライブ配信講義です。一般的に通信講座は独学が基本ですが、このシステムを利用することで、授業のペースを保ちやすくなり、学習進度の遅れを防げます。
通信講座を体感するなら資料請求しよう!
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資料請求をすることで、以下のメリットが得られます。
サンプルテキストや問題集の閲覧
実際の教材内容を直接確認できるので、教材の分かりやすさや学びやすさを体感できます。
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スマートフォン一台で、時間や場所を問わずに学習できる便利さを実感してみてください。
行政書士試験を最短でクリアするためのコツをまとめたノウハウ本のプレゼント
試験合格のための貴重なアドバイスを無料で受け取れます。
通信講座を活用して宅建士としてのキャリアをスタートしよう!
宅建士は、不動産取引に関わる専門家であり、その資格を取得することで年収が高くなり、資格手当が付くこともあります。試験に合格するためには、計画的な学習スケジュールを立て、過去問をやり込み、勉強を習慣化することが重要です。
試験合格後は、各都道府県の窓口で登録を行い、宅建士証の交付を受ける必要があります。最短で合格するには、通信講座を利用することがおすすめです。忙しい人でも自分に合ったペースで学習でき、学習費用も節約できるため、多くのサポートを受けながら効率的に学習できます。
1分で完了!
窪田義幸(くぼた よしゆき)
″栄光を掴む″ための講義、″強い意欲″を持ち続けるための講義をめざします
【出身】愛知県
【経歴】立命館大学文学部卒。宅建・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士。
【趣味】神社仏閣巡り
【受験歴】1999年宅建試験受験、合格
【講師歴】2001年よりフォーサイト宅建講座講師スタート
【刊行書籍】3ヵ月で宅建 本当は教えたくない究極の宅建合格メソッド (最短合格シリーズ)
【座右の銘】雨垂れ石を穿つ
●フォーサイト公式Youtubeチャンネル「くぼたっけん」
●フォーサイト講師ブログ