社会保険労務士講座の講師ブログ

平成28年度社会保険労務士試験の合格発表

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の加藤です。

11月11日(金)に
平成28年度社会保険労務士試験の合格発表がありましたが、
合格された方、おめでとうございます。

さて、その合格発表について、この発表の際には、合格者数や合格率、合格基準など
も発表されます。

平成28年度試験の合格者数は1,770人(前年1,051人)でした。
合格率は4.4%(前年2.6%)でした。
平成27度は、合格者数、合格率ともに、極端に低かったので、
それと比べると、平成28年度は、合格率は高くなりましたが、
それでも、過去2番目に低い水準でした。

合格基準については

<選択式試験>
総得点23点以上 かつ 各科目3点以上 です。
ただし、「労務管理その他の労働に関する一般常識」、「健康保険法」は2点以上

<択一式試験>
総得点42点以上 かつ 各科目4点以上 です。
ただし、「労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識」、
「厚生年金保険法」、「国民年金法」は3点以上

でした。

科目別の基準点の引下げについて、選択式は毎年のように何らかの科目の引下げが
あるので、特に驚くことではないのですが、択一式の科目別の基準点の引下げは、
あまりなく、平成18年度試験で2科目、平成26年度試験で1科目の引下げがあり
ましたが、3科目の引下げというのは、平成16年度試験以来です。

トータルの基準点は、全受験生の平均点の変動に応じて、毎年度補正が行われるのに
対して、科目別の基準点は、各年度の受験生の得点状況に応じて引下げの補正を
行うようにしています。

で、平成28年度試験では、この3科目について、4点以上を取った受験生が
全受験生の半分に満たない状況だったので、引き下げられたところです。

そのほか、詳細は試験センターの
「第48回(平成28年度)社会保険労務士試験についての情報」
をご覧ください。