ITパスポート講座の講師ブログ

ブレードサーバ

皆さんはブレードサーバを見たことはありますか?
名前だけ聞くと、かっこいいですが機能としては普通のサーバです。

ブレードサーバは、ブレードとエンクロージャーという2つの要素に分けられます。
ブレードとは、CPUやメモリ、HDDなどサーバに必須な機器が搭載された小型で薄型の筐体のことです。ただし、このブレードには電源やネットワーク機器を差し込むポートはありません。そのため、ブレード単体では動きません。
このブレードをエンクロージャーという電源やネットワークスイッチ、冷却ファンが搭載されたケースに差し込む形で搭載します。ブレードとエンクロージャーがドッキングすることにより、サーバとして動作するようになります。

要は、ブレードはCPU・メモリ・HDDなどの本体部分を担います。一方、エンクロージャーは電源やネットワークスイッチ、冷却ファンなどサブ的な部分を担います。そして、1つのエンクロージャーに6~8本ほどのブレードを差し込むことができます。
このように、役割分担をすることで拡張性を高めたサーバがブレードサーバです。

拡張性以外にも、配線の少なさという利点もあります。配線部分をエンクロージャーが一手に担うため、ケーブルの数が非常に少なくなります。そのため、誤配線や断線などのトラブル自体を減らすことができます。

ブレードサーバは利点が見えにくいため、そこまで普及しているわけではありません。大規模なシステムを保有する大企業の一部が利用する程度でした。
しかし、最近になり小型で比較的安価なブレードサーバが発売されるようになり、中小企業でも手が出せる状態になってきました。

もしブレードサーバを見かけたらよく観察してみてください。