みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の加藤です。
年度末ということで慌ただしい方もいるでしょう。
ただ、昨年から続く新型コロナウイルス、その影響で、今年も昨年度末と同様、
以前とは違った状況になっている方も多いのではないでしょうか?
さて、今回は労働経済に関する情報です。
「労務管理その他の労働に関する一般常識」のテキストに
毎月勤労統計調査に関する記載がありますが、
令和2年調査の結果が明らかになっています。
調査結果のうち総実労働時間は、月間で135.1時間、年換算で1,621時間となっていて、
8年連続の減少で、特に所定外労働時間の減少幅が大きくなっています。
新型コロナウィルスの影響だと思われますが、
この減少という点については、押さえておくべき点です。
所定内労働時間は、月間で 125.9時間、年換算で1,511時間でした。
また、出勤日数(月間)は17.7日で、0.3日減少しています。
毎月勤労統計調査の結果は、ここのところ出題がありませんが、
過去において何度も出題されています。
ですので、細かい数値を1つ1つ覚えることまでしなくとも、
動向は知っておきましょう。
たとえば、総実労働時間と所定内労働時間は減少傾向で推移していること、
それと、総実労働時間は、1,700時間を下回っているけれど、
1,600時間を下回ってはいないということなどです。
労働経済は数多くの統計調査があり、それらの結果すべてを覚えるなんてことは
不可能です。
ですから、出題頻度の高いものや注目度の高いものを中心に、 数値の推移などを確認しておきましょう。