社会保険労務士講座の講師ブログ

第55回 社会保険労務士試験

8月27日に、
令和5年度の社会保険労務士試験が行われました。

フォーサイト専任講師の加藤です。

社労士試験は時間が長いので、受験された方、
終わった後は疲労困憊だったのではないでしょうか。
お疲れ様でした。

私も試験問題を解きましたが、
選択式については、全体的に見た場合、比較的易しかったといえます。
そのため、いずれの科目も、3点以上はとれる内容でしたが、
記憶が曖昧で間違えてしまったということがありそうです。

受験された方が最も気になるのは基準点でしょう。
それぞれの科目の基準点がどうなるか、現時点では、なんとも言えないのですが、
2点以下に下がるというのは、いずれにしても可能性としてはかなり低いでしょう。

トータルの基準点については、
令和4年度は、平均点が24.6点で令和3年度と比べて+2.8点だったので、
基準点は27点以上でした。
令和5年度は比較的易しかったとはいえ、昨年度の平均点が高いことを考えると、
大幅に上昇することは考えにくいところです。
ですので、基準点は27点上がったとしても28点ではないでしょうか。

択一式は、全体としては極端に難しいというほどではありませんでしたが、
厳しい問題も出題ありました。
また、試験問題のボリュームがあったことから、
時間に追われたということもありそうです。
そのため、得点が伸びなかった受験生がかなりいるでしょう。
それと、
個数問題(いくつあるかという問題)が前年度の3問から4問に増えています。
個数問題は得点し難い問題ですから、増えたということは、
その分、得点が下がる可能性があります。

とはいえ、正解できる問題を確実に正解し、得点を伸ばした受験者もおり、
その影響で平均点が上昇していることが考えられます。

問題の質やこれらを考慮して、基準点を考えた場合、
全体としては、昨年度の基準点(44点)と比べて、大きく変わることはない
と思われます。
もし、平均点の上昇が大きかったとしても、45点か、46点で、
基準点が3点以上アップするということはないでしょう。

得点状況が微妙な方は、かなり気になるかと思いますが、
とにかく、令和5年度試験は終わりました。

得点や合否にかかわらず、少しゆっくりして下さい。