みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の加藤です。
11月6日(金)に
令和2年度社会保険労務士試験の合格発表がありました。
合格された方、おめでとうございます。
さて、その合格発表について、この発表の際には、
合格者数や合格率、合格基準など
も発表されます。
令和2年度試験の合格者数は2,237人(前年2,525人)でした。
合格率は6.4%で、4年連続の6%台でした。
平成27度(2.6%)、28年度(4.4%)に比べれば高いですが、
それ以前の20年間は、ほぼ7%台から9%台で推移していたので、
それと比べるとここのところの低い水準で、
その水準がしばらく継続しているといえます。
合格基準点については
<選択式試験>
総得点:25点以上
各科目:「労務管理その他の労働に関する一般常識」
「社会保険に関する一般常識」「健康保険法」につき2点以上
その他 3点以上
<択一式試験>
総得点 44点以上
各科目につき4点以上
でした。
科目別の基準点の引下げについて、
選択式は毎年のように何らかの科目の引下げがあるので、例年どおりといえ、
3科目の引下げも過去に何度もあり、特に驚くようなことではないでしょう。
択一式の科目別の基準点は、
平成26年度試験で1科目、平成28年度試験で3科目、平成29年度試験で1科目
について引下げあり、ここのところ、引き下げられる年度が何度かありましたが、
令和2年度試験においては、昨年と同様に引下げはありませんでした。
トータルの基準点は、全受験者の平均点の変動に応じて、毎年度補正が行われるのに
対して、科目別の基準点は、各年度の受験者の得点状況に応じて引下げの補正を
行うようにしていて、各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者
の占める割合が5割に満たない場合は、合格基準点を引き下げ補正することになって
います。
令和2年度試験では、この要件を満たす科目が選択式で3科目ありました!
「国民年金法」は2点以下が49.5%だったので、この基準を満たさず、
基準点の引下げがありませんでした。
ちなみに、「引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が
7割以上の場合」は、試験の水準維持を考慮し、原則として引き下げを
行わないこととされています。
そのほか、詳細は試験センターの
「第52回(令和2年度)社会保険労務士試験についての情報」
http://www.sharosi-siken.or.jp/exam/info.html
をご覧ください。