皆さん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の中村篤史です。
不動産の買主が売主に対して売買代金のすべてを支払い、売主から買主に所有権が移転する日を「決済日」と言います。
決済日には、売主、買主、仲介業者、司法書士などが、銀行や仲介業者の事務所に集まります。
そして、登記に必要な書類が揃っていることを司法書士が確認した上で、売買代金が支払われます。
売買代金の支払は、現金でされることもありますが、ほとんどが振込みです。
振込みがされて売買代金が売主の口座に入金されたことが確認できると、司法書士が登記を申請することになります。
ただ、売買代金の入金が確認できるまでは1時間から2時間程かかり、その間、皆で世間話をすることになります。
最初は会話が弾んでいても、そのうち話すこともなくなってきて、重い空気が流れます。
この振込みから入金確認までの時間が何とも言えないんですよね。
ところが、最近はインターネットを利用して振り込みができ、その場合には数分で入金確認ができるので、決済にかかる時間が短くなる傾向にあります。
また、決済日までに司法書士が必要書類を預かっておき、決済日にはどこにも集まらずに
振込みをするだけということもあります。
このように、インターネットの普及で決済日当日の流れが変わりつつあります。