通関士講座の講師ブログ

豚肉調製品の輸入量

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

2019年4月の豚肉調製品の輸入量は
前年同月比13.5%増の2万2,891tとなりました(貿易統計)。
このうち、シーズンドポークなどに使われる豚肩肉調製品は
11.6%増の1万8,054tでした。

ただ、3月に未通関で貯めていた分を4月に通関を切ったことで増加した関係で
2カ月平均では1.2万t と、2018年の月間平均とほぼ同じ水準となっています。

豚肩肉調製品を国別にみると、米国が26.4%減の8,426t、
カナダは55.1%増の2,254t、メキシコが126.2%増の1,337tと、
関税によって明暗が分かれました。

米国などWTO協定国は20%関税だが、TPP11と日EU・EPA協定国は
13.8%まで関税が下がっており、一定量の需要がある中で、
新協定国へのシフトが鮮明になった形です。

価格(CIF価格)は、米国が1kg 当たり279.4円(前月297.5円)、
カナダ274.3円(267.8円)、ドイツ289.2円(253.5円)、
オランダ262.0円(256.6円)、全平均287.6円(302.4円)となりました。
なお、全平均での関税差を試算すると20%関税と13.8%関税では17.84円の差となります。

この価格が、私たちが購入する際の起点となっています。