通関士スペシャリストによるこっそり裏講義

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

JA全農は、鮮度が重視される青果物の輸出に空輸よりも費用が安い海上輸送を利用するため、
CAコンテナ(温度や酸素濃度などを調節し鮮度を保つコンテナ)を使った試験を始めました。

コンテナ数を集約するため複数品目を混載し、どの品目も高品質を保てるCAの最適条件を探るとのことです。
最大で費用を空輸の1割程度にまで抑えられると見込み、2018年度までに輸送方法を確立したい考えのようです。

全農の青果物輸出は従来、果皮が固く日持ちするリンゴや梨を冷蔵コンテナで海上輸送し、
日持ちしにくいイチゴや葉物類を空輸してきました。

CAコンテナを導入すれば海上輸送でも農産物の鮮度を一定程度保てる上、
青果物を満載するなど条件によっては費用を空輸の1、2割程度に抑えられると見込んでいます。

全農は1月中旬、台湾にイチゴ、柿、梨、葉物類など9品目を輸出。
2月10日にはシンガポール向けにイチゴや葉物類など26品目をCAコンテナで輸出しました。
今後、香港、タイ向けでも試験し、複数の品目を混載できる温度や酸素濃度などを分析します。

また輸送時の揺れで青果物が傷むのを軽減するため、
全農などが開発した衝撃を吸収する段ボール箱の活用も検討します。

全農は輸出の拡大に向け「ノウハウの蓄積が必要」と説明しており、
輸出先の需要を踏まえ、試験を繰り返していくとのことです。

コンテナでの運送方法を活用することで、輸出貨物の品質向上と運送コスト削減を実現するという、
輸出者にとってはメリットが大きい取り組みですね。



神田明

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