通関士講座の講師ブログ

貿易概況

みなさん、こんにちは。
講師の神田です。

東京税関が発表した8月の貿易概況(速報)によると、
成田空港の輸出額は前年同月比3・4%増の6415億円で、
2カ月連続で増加しました。

スマートフォン向け製造装置が先月に続き好調だったのに加え、
格安航空会社(LCC)が世界的に好調で増便が相次ぎ、
航空機エンジンの部品が伸びました。

スマホ端末などの好調な販売を受け、
半導体等製造装置(347億円)が前年同月比16・8%、
科学光学機器(液晶ディスプレー等)(435億円)が6・3%増加。
内燃機関(航空機エンジン部品等)(130億円)は25・3%と大幅に伸びました。

主要地域別では、対米国(1144億円)が0・4%増、
対EU(834億円)が15・0%増、対アジア(3991億円)が5・3%増と、
いずれも増加しました。

一方、輸入額は2・7%減の8126億円で、
2カ月連続の減少。通信機(スマホ等)(577億円)が
34・8%と大幅に減りました。

米アップルの新型スマホ「iPhone6」と「iPhone6Plus」
の発売を見越し、買い控えが起きたとみられます。

航空機エンジンの受注が減り、原動機(241億円)が24・8%減。
前年同月にあった受注がなく、航空機類(144億円)も30・9%減少しました。

主要地域別では、対米国(2052億円)が9・5%増えたのに対し、
対EU(1803億円)が6・7%、対アジア(3269億円)が8・4%減りました。

貿易概況を見ると、市場の動きよくわかりますね。