通関士スペシャリストによるこっそり裏講義

こんにちは。
講師の神田です。

農林水産物や食品の輸出テンポが鈍っています。
農林水産省が10日発表した2016年1~6月の輸出額は前年同期比2%増にとどまりました。
主力海産物の水揚げ量減や円高が響きました。牛肉や果物の一部は好調で、日本産品の人気は根強いとの見方もあります。

農産物輸出は15年まで3年連続で過去最高を更新し、15年1~6月期の伸びは25%増に上りました。
ここへきて勢いが落ちた主因は、品目別で最多のホタテが不漁のため28%減の218億円に沈んだことです。

輸出先を国・地域別にみると香港、米国、台湾の順でした。
年始から20円近く円高が進み、「輸出採算が悪化した」面も大きいようです。

環太平洋経済連携協定(TPP)が発効すれば日米など加盟12カ国間の域内関税はなくなりますが、
それだけでは目標達成前倒しは難しいとの見方があります。

海外で日本産品の人気が衰えているわけではありません。
牛肉は11%増の50億円、リンゴは62億円と18%増えています。

農水省はこのほど公表した経済対策の中に、輸出向け流通・加工施設の整備構想を盛り込みました。
産業界とのパイプが太い経済産業省出身者を輸出担当局のトップに迎えたのは今年6月のことです。
農産物輸出の底上げに向け“攻め”の政策を打ち出せるかも試されています。



神田明

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