簿記について

目次

簿記とは

簿記は私たちの生活を守る社会インフラなんです

簿記というと、「企業が自分の利益を計算するために行うこと」というイメージがあるかもしれません。しかし、それはほんの一側面に過ぎません。簿記の最も重要な役割は、「私たち一人一人の生活を守るために、経済環境を整備・維持すること」なんです。

会計情報と資本主義経済

私たちが生活するためには様々なモノ・サービスが必要です。そして、そのモノ・サービスを提供しているのは、ほとんどが株式会社です。では、株式会社ってどうやって設立されているのでしょう?会社の設立趣旨に共感する不特定多数の投資家からの出資によって成り立っています。そこで必要になるのが会社の活動状況に関する情報(利益・財産)の提供であり、その情報を生み出す技術が簿記・会計です。

簿記・会計がなかったら?

簿記・会計がなかったら、投資家は会社の状況を知ることができませんので、会社に出資しなくなるでしょう。そうすれば会社が設立されなくなります。会社が設立されなくなると、新しいモノ・サービスが生まれないばかりか、すでに存在する企業ですら、活動を継続することが難しくなるかもしれません。会社が世の中から消えるとどうなりますか?私たちは今日食べるご飯にすら困ることになってしまいます。

簿記・会計の役割は?

このように、簿記・会計は、投資家が会社の状況を理解するの助け、投資家から会社へ出資される状態を維持し、最終的には私たちの生活を成立させる役割を担っています。裁判があったり(弁護士)、手術があったり(医師)と、派手な側面をもつ他の資格に比べるととても地味なのですが、簿記の技術を持つことで、私たちの毎日の生活を支えるというとても重要な役割を担うことができるのです。

取得することのメリット

簿記資格を取得することで、以下のような様々なメリットが考えられます。

01.経済社会を守るインフラに

簿記の技術があれば、経済社会を守るインフラになることができます。現在あるモノ・サービスを継続的に社会に提供することに貢献できるだけでなく、新しいモノ・サービスの提供にも間接的に貢献できます!

02.多くの場で必要とされる

簿記は経済社会を整備・維持する役割を担っているが故に、必ずどの会社でも実践されています。したがって、簿記・会計の知識があると、就職などで有利になる可能性が高いです。また、近年は簿記検定・税理士・会計士の受験者が減っています。しかし、簿記・会計の知識・技術を必要とする会社は減っていません。ということは?そうです。今、会計資格を取得すると、活躍の場はかなり広い状況です!

03.収入を高める可能性大!

近年の研究にて、簿記・会計の知識が報酬と正の比例関係にあることが明らかになってきました。まだ、正の比例関係に至るメカニズムまではハッキリ分かりませんが、簿記・会計の知識が報酬によい影響を与えていることは確かです。 社会インフラとしての役割を担うことができるだけでなく、多くの場で必要とされ、かつ、報酬も高くなる可能性が高い簿記・会計の資格。取得しない手はありませんよね!