基本情報技術者試験に合格するための勉強時間はどのくらい?

更新日:2023年8月7日

ITエンジニアとして最初に取得を目指すことになるのが基本情報技術者試験です。

この基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の区分のひとつであり、ITエンジニア向けの国家資格となります。

求められるのはITエンジニアとして持っているべき基礎的な知識であり、基本情報技術者試験自体はそこまで難易度の高い試験ではありません。

そんな基本情報技術者試験合格に必要な勉強時間、また効率的な勉強方法などに関して紹介していきましょう。

目次

基本情報技術者試験合格に必要な勉強時間

基本情報技術者試験は情報処理技術者試験という国家資格の区分のひとつ。情報処理技術者試験の区分の中ではレベル2に分類されており、比較的取得しやすい資格とされています。

ITエンジニアを始め、IT系業界で働く方が持つべき基礎的な知識が求められる資格であり、ITエンジニアにとっては入門編的な資格がこの基本情報技術者試験と考えていいでしょう。

この基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間は、独学で挑む場合150~200時間程度と言われています。

もちろんこの勉強時間は一般論ですので、すべての方が200時間勉強すれば合格できるというわけではありませんし、中には150時間も勉強時間を費やさなくても合格できる方もいるでしょう。

あくまでも参考程度という形で捉えておきましょう。

実務経験や学習経験がある方はさらに短い勉強時間でも合格可能

IT系の企業に勤めている方や、大学などで情報工学などの勉強をされた方は、独学でもさらに短い勉強時間で合格を目指せるかと思います。

基本情報技術者試験を始め、IT系の資格を勉強する場合、大きなネックとなるのが専門用語の多さ。IT系の専門用語は、日常生活ではあまり耳慣れない単語が多く、初学者の方はこうした専門用語に慣れるところから勉強が始まります。

IT系の実務経験者や情報系の学問を勉強したことがある方は、こうした専門用語に対する知識がある方が多く、それが基本情報技術者試験に挑戦する場合大きなアドバンテージとなるでしょう。

社会人が200時間の勉強時間を確保するのに必要な勉強期間

仮に基本情報技術者試験に合格するために、200時間の勉強時間が必要と考えた場合、どのくらいの期間勉強を続ければいいのかを考えてみましょう。

平日に出勤し、土日が休みという一般的な社会人の生活を想定すると、1日に確保できる勉強時間は1~2時間程度。仮に平日1日1時間の勉強時間を確保し、土日は1日5時間勉強すると仮定した場合、1週間で確保できる勉強時間は15時間となります。

1週間で15時間の勉強時間とすると、200時間の勉強時間を確保するのに約13週間。これはおよそ3ヶ月ということになります。

とはいえ、3ヶ月間毎日同じ生活が続けられるかどうかは微妙なところ。残業などで平日の勉強時間が確保できない日もあるでしょうし、出張や外せない付き合いなどもあるでしょう。週末もデートや家族サービスなどプライベートな予定が入ることもあると考えると、もう少し長めの勉強期間が必要。

一般的な社会人の方が基本情報技術者試験を目指すのであれば、およそ4ヶ月程度の勉強期間を確保したいところです。

勉強時間を短くするための方法

基本情報技術者試験に限らず、資格試験を目指す勉強時間は短いに越したことはありません。基本情報技術者試験もそうですが、資格試験に合格するというのは最終的な目標ではありません。最終的な目標は、取得した資格を仕事に活かす、転職で活かすなど、実際の生活の中で、資格を活用することです。

そう考えると資格取得はそのための手段。手段を手にするための時間、つまり勉強時間は短い方が良いということになります。

基本情報技術者試験の勉強時間を短くする方法は基本的に1つだけ。どれだけ効率的に勉強ができるかという点に絞られるでしょう。

とはいえこの勉強の効率化というのが難しいもの。特に初学者の方が独学で基本情報技術者試験に挑む場合は、ほぼ不可能といってもいいでしょう。

では、どのように勉強の効率化を図り、短い勉強時間で基本情報技術者試験合格を目指すか。この点について解説していきます。

通信講座を上手に活用して勉強時間短縮

勉強効率をアップさせて勉強時間を短縮させるためには、まずは挑戦する基本情報技術者試験の全体像を把握する必要があります。

どんな分野の知識を求められるのか、より重点を置くべき科目は何かなど、どのように勉強を進めると効率的になるかを考えて勉強スケジュールを立てる必要があります。

独学で基本情報技術者試験の全体像を把握するのはかなり難しいこと。そこでおすすめしたいのが通信講座の活用です。

通信講座には基本情報技術者試験に精通した専門講師がいます。つまり基本情報技術者試験の全体像を把握している専門家がいるということ。そしてこの講師が効率的に学べるカリキュラムを考えているわけです。

必然的に効率的に学べるようになり、勉強時間は短縮されます。

勉強時間短縮ということであれば予備校などに通学するという方法もあります。予備校でも通信講座と同様に、基本情報技術者試験合格に向けて効率的に学べるカリキュラムはありますが、通信講座と大きな違いがあります。それが、予備校には「通学」しなければいけないという点。

仮に予備校への通学時間が片道30分の場合、移動時間で往復1時間を消費することになります。予備校に通学するのが10回あれば合計10時間を移動時間で消費するということ。

予備校に通うことで、勉強時間を20時間短縮できたとしても、そのために10時間の移動時間を消費する必要があり、あまり効率的ではないということになってしまいます。

試験合格に数千時間の勉強時間が必要な難関試験であれば、予備校に通学するメリットは大きくなりますが、基本情報技術者試験のように勉強時間200時間くらいの難易度の資格試験の場合、通学時間で消費する時間が大きくなってしまい、あまりおすすめできません。

効率的な勉強方法で勉強時間短縮を目指すのであれば、通信講座がおすすめとなります。

通信講座を利用すると勉強時間が短くなる理由

独学と比較すると、通信講座を利用して勉強した方が勉強時間は短くなります。通信講座の利用で勉強時間が短くなる理由に関して、上ではカリキュラムの話に触れました。

しかし、勉強時間が短くなる理由はこのカリキュラムだけではありません。そんな勉強時間短縮に繋がる理由をいくつか紹介しましょう。

効率的に学べるカリキュラムがある

基本情報技術者試験という資格は、IT系で働く方にとって入門編的な資格です。問われるのはITに関する基礎的な知識。ここが大きなポイントです。

基礎的な知識であれば独学でも対応できると考えがちですが、これが意外とそうでもありません。その理由は出題範囲の広さです。

通信講座を利用すれば、広い出題範囲の中でより力を入れるべき部分の判断などはすべて講師が行い、そのうえで効率的に学べる順序で勉強ができるようになります。これが効率的なカリキュラムです。

基本情報技術者試験の勉強方法は、必要な部分を必要な分だけ学ぶのがもっとも効率的。それを実現できるのが通信講座となります。

理解しやすいオリジナルテキストがある

多くの通信講座では、オリジナルのテキストを使って勉強を進めます。このテキストの使いやすさも勉強時間短縮に繋がります。

特におすすめしたいのは、まずは見やすいテキスト。基本情報技術者試験を始め、資格試験のテキストにはいろいろな形がありますが、多いのがやたら文字が詰め込まれていて、一見理解しにくいテキストです。こういったテキストでは勉強効率は上がらず、勉強時間の短縮も難しくなります。

おすすめは直感的に大事な部分が目立っていたり、図表やグラフ、イラストなどを有効活用しているテキスト。色遣いが上手なテキストも見やすくておすすめです。

多くの通信講座では、HPなどでオリジナルテキストの内容を一部公開しています。こういった情報を活用し、より使いやすいオリジナルテキストを持っている通信講座を利用するようにしましょう。

より多くの勉強時間を確保すべき科目

基本情報技術者試験は大きく分けて2つの科目が出題されます。ITの基礎的分野の知識を問われる科目Aと、「アルゴリズムとプログラミング」、「情報セキュリティ」の2つの分野を中心に、プログラミングの本質的な部分の理解度を図る科目Bです。

基本情報技術者試験の勉強をする場合、この2つの科目の内、どちらにより勉強時間を割くべきかに関して簡単に説明していきます。

初学者は特に科目Bの対策に注力

基本情報技術者試験は2023年4月から試験概要が大幅に変更されました。変更点や注意すべきポイントなどに関しては、以下の記事で詳しく解説していますので、そちらを参照してください。

基本情報技術者試験が大きく変わる!試験概要を徹底解説

特に変更が大きかったのが科目Bの試験内容。出題内容も変わり、これまでの試験対策が通用しない試験となっています。

より多くの勉強時間を割くのであればやはりこの科目Bということになります。ちなみに科目Aに関しては、出題内容自体に大きな変更はないため、これまで通りの対策が通用すると言われています。

そもそも科目Bはプログラミングに関する専門知識などが問われるため、基本的に難易度の高い科目。勉強時間はこの科目Bを中心に考えるのがおすすめです。

科目Bに関しては、新方式になって以降の過去問は公表されていませんので、どのような問題が出題されるかも考えながらの対策が必要になります。これも独学では非常に難しいところ。

現行の試験方式に合った勉強をするのであれば、やはり基本情報技術者試験に精通したスタッフが揃っている通信講座を活用するのがおすすめです。

勉強時間を確保するための方法

基本情報技術者試験に合格するためには、200時間ほどの勉強時間が必要です。ではこの勉強時間をどのようにして確保するのがいいのか。この方法に関して解説していきましょう。

また、同時に勉強時間を確保するときに、意識したいポイントなども紹介していきますので、紹介するポイントも意識しながら毎日のスケジュールを考えてみましょう。

毎日の生活に勉強時間を組み込む

基本情報技術者試験に限らず、資格試験の勉強は毎日続けることが重要です。人間の脳は、新たに覚えた知識をすぐに身に着けることができません。同じ記憶した知識を何度も繰り返し使うことで、長期記憶できるようになります。

一度覚えただけの知識は徐々に薄れていき、やがて記憶からなくなります。せっかく覚えた知識を身に着けるためにも、毎日少しの時間でもいいのでテキストを開くように意識しましょう。

入試試験や資格試験の勉強では、朝の時間帯に勉強するのがいいという話を聞くかもしれませんが、勉強時間が確保できれば朝でも夜でも基本的には問題ありません。朝の時間にも確保できればベストくらいに考えておきましょう。

自宅で勉強することに慣れていないという方は、寝る前の時間など、毎日決まった時間に勉強を始めると最初に決めてしまいましょう。例えば毎晩11時から30分間は机に向かうなど、短時間でも構いません。

勉強は始めるのが難しいだけで、始めてしまえば意外と進むもの。毎日の仕事を考えても、毎日定時に出勤するからなんとなく始めることができ、始めてしまえば普通に業務をこなせるものです。

毎日同じ時間に勉強を始めると決めて、勉強を習慣づけるようにしましょう。

毎日のスキマ時間を上手に利用する

基本情報技術者試験により短期間での合格を目指すためには、1日の勉強時間を増やす必要があります。とはいえ、仕事の都合や家庭の事情、家族や友人との都合などを考えると、なかなか机に向かう勉強時間を長くするのは難しいかと思います。

そこでおすすめしたいのが毎日のスキマ時間を活用する方法です。15分程度のスキマ時間でも1日に4度見つけることができれば1時間になります。このスキマ時間を勉強時間に変えましょう。

例えば日々の通勤電車の中や、ランチの後の休憩時間、洗濯機が回るのを待つ時間やお風呂が沸くのを待つ時間などなど。考えれば毎日の生活の中でスキマ時間は少なくありません。

こうしたスキマ時間を有効に活用できるよう、いつでも基本情報技術者試験の勉強を始められるように準備しておくことをおすすめします。

休日にまとめて勉強する場合も毎日の勉強が大事

平日には勉強時間を確保するのが難しいので、週末にまとめて勉強をする。これもひとつの勉強方法ですが、こういった勉強の進め方をする場合でも、やはり毎日少しでも勉強をする時間を確保するのが重要です。

上でも説明した通り、新たなものを覚えるには反復学習が重要。毎週末だけの勉強ではなかなか効率は上がりません。

毎日寝る前の15分間でもいいのでテキストを開いて読むようにしましょう。机に向かう必要はありませんし、問題集に挑戦する必要もありません。ただテキストを読むだけでも十分効果はありますので、前の週の週末に勉強した部分を繰り返し読むようにしましょう。

また、こうしたテキストを読むだけの時間は、上で説明したスキマ時間でも可能です。電車の中やちょっとした空き時間を利用して、テキストを開く癖をつけましょう。

基本情報技術者試験は比較的短い勉強時間でも合格を目指せる試験です、こうしたスキマ時間の活用が重要になりますので意識しておきましょう。

単純に勉強時間を確保すればいいというわけではない

ここまで勉強時間を確保するということを中心に考えてきましたが、単純に勉強時間を確保すれば基本情報技術者試験に合格できるというわけではありません。

確保した勉強時間で、質の高い勉強をしてこそはじめて合格が目指せるようになります。

そこで、基本情報技術者試験に対する質の高い勉強という点に関して考えてみたいと思います。

勉強時間だけではなく勉強の質にも注目

基本情報技術者試験に関しても同様ですが、資格試験の勉強で重要なのは、より質の高い勉強をするという点です。

質の高い勉強とは、基本情報技術者試験に合格するために必要な部分を、必要な分だけ学ぶ勉強です。試験に不要な部分をしっかり学んでも、合格には近づけません。

分かりやすく言えば、必要となるのは試験に合格するための勉強であり、試験で満点を取るための勉強ではないということ。

こうした質の高い勉強は、独学では実現するのが難しく、やはり通信講座などの利用がおすすめ。特に合格点主義でしっかりと合格できる実力を提供してくれる通信講座を利用しましょう。

短期間合格を目指すならフォーサイトの基本情報技術士講座がおすすめ

基本情報技術者試験に短い勉強時間で合格するのであれば、効率的に質の高い勉強を続ける必要があります。そこでおすすめしたいのが通信講座。数ある通信講座の中でも、フォーサイトの基本情報技術者試験講座がおすすめとなります。

フォーサイトの基本情報技術者試験講座をおすすめする理由を紹介していきましょう。

フォーサイトであれば120時間ほどの勉強時間で合格可能

フォーサイトの通信講座は、全講座共通で「合格点主義」を掲げています。資格試験で満点を取るのではなく、確実に合格点を取るための勉強をする。それがフォーサイトの基本であり、基本情報技術者試験講座も同様の考えで授業がすすめられます。

フォーサイトには基本情報技術者試験に精通した専門講師やスタッフが多数おり、2023年4月に実施された試験改革にも素早く対応。新方式の試験に対応できるカリキュラムが用意されています。

また基本情報技術者試験対策のテキストはもちろんオリジナルテキスト。このテキストも合格点主義で作られており、必要な部分を重点的に学べるテキストになっています。初学者の方でも学びやすいように、視覚的にイメージしやすいページ作りになっており、すぐに勉強に入り込めるでしょう。

フォーサイトの基本情報技術者試験講座を受講した方が、基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間は120時間ほど。独学よりも遥かに短い時間で合格を目指せます。勉強期間でいえば2ヶ月程度が目安となるでしょう。

充実のeラーニング教材でスキマ時間を有効活用

フォーサイトの基本情報技術者試験講座をおすすめするもうひとつの大きな理由は、eラーニング教材が充実している点です。毎日持ち歩くスマホでも学習ができるeラーニング教材があると、毎日のスキマ時間を有効に活用できるようになります。

eラーニング教材なしでスキマ時間を活用しようとなると、毎日重たいテキストを持ち歩き、少しの空き時間でそのテキストを開く必要があります。しかし、そのテキストのデータがスマホにすべて入っていれば、重たいテキストを持ち歩く必要はありません。

ちょっとしたスキマ時間を有効活用することで、より勉強時間の短縮が目指せるようになります。

まとめ

基本情報技術者試験に合格するために必要な勉強時間は、独学150~200時間ほど。IT系の実務経験がある方や、大学等で情報系の学問を学んだ方であればより短くなりますし、まったくの初学者の方が質の悪い勉強をしてしまえばそれ以上になる可能性もあります。

基本情報技術者試験は、IT系の専門資格としては入門編的な資格。できれば短期間の勉強時間で合格し、より上位の資格を目指したいところ。

より勉強の質を上げる、より効率的に勉強をすることを目的とするのであれば、独学にこだわるのはおすすめできません。

おすすめしたいのは通信講座の利用。特に見やすいオリジナルテキストやeラーニング教材が充実している通信講座を利用しましょう。

おすすめはフォーサイトの基本情報技術者試験講座。フォーサイトの講座を活用し、より短い勉強時間での合格を目指しましょう。

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