ITパスポート試験とは?試験概要からメリットや難易度、勉強法まで解説

更新日:2024年9月12日

ITパスポート試験とは?試験概要からメリットや難易度、勉強法まで解説

ITパスポートという資格について聞いたことがありますか? ITパスポートといっても、海外旅行に関する資格ではありません。

ITパスポートとは、ITに関する資格であり、デジタル化の進む現代社会において、大いに注目を集めています。 そんなITパスポートとは、どんな内容の資格なのでしょうか?

本記事では、ITパスポートとはどのような試験内容なのか、また、難易度や合格に必要な勉強時間はもちろん、試験はいつ行われるのか、受験料や出題範囲・出題形式はどうなっているのかなど、ITパスポートの詳細や魅力についてご紹介します。

加えて、ITパスポートを取得することのメリットとデメリット、さらに、資格としての将来性についても解説していきます。

  • ITパスポートとは国家資格のひとつで、情報処理技術者試験の1つの区分です。
  • ITパスポートの合格率は、だいたい50%前後です。
  • ITパスポート試験が人気なのは、合格することでたくさんのメリットがあるからです。
  • ITパスポート試験に合格するために必要な勉強時間は、およそ100時間です。
  • ITパスポートの将来性はとても明るいと言えます。
目次

ITパスポート試験とは?

ITパスポートとは、国家資格のひとつであり、ITを活用するすべての社会人にとって必要となる、ITの基本的な知識を身に付けていることを証明する資格です。

AIやビッグデータ、IoTといった技術は、IT化が進む日常生活ではもちろん、現代のビジネスシーンでも必要不可欠なものです。 ITの基礎的な技術に関する知識を身に付けたうえで最新情報にも明るく、それらを有効活用できるのが、「ITパスポートの資格を持った人」ということになります。

また、ITパスポート試験に合格することにより、経営管理やマネジメントの知識なども身に付くので、それらの現場でITを有効に活用できる人材を増やすことも、この資格の目的のひとつです。

さらに、今後社会に出ていく学生にとっても、取得しておくと就職活動でアピールできる資格であることは言うまでもありません。 まだ数は多くありませんが、求人の募集条件にITパスポートの資格所有を含めている企業もあります。

ITパスポートを取得すると、就職で有利になる、よりよい条件で就職できる可能性が高まることも、学生が当試験を受験する目的として十分な理由になるのではないでしょうか。

情報処理技術者試験のひとつ

ITパスポートは、情報処理技術者試験のひとつの区分です。 情報処理技術者試験とは、情報処理に関する知識と知能を認定する資格になります。

以下の表のように全部で12の区分がありますが、ITパスポートはそのひとつの区分であり、もっとも易しいレベル1に分類されています。

情報処理技術者試験の試験区分とレベル
種別 試験区分 レベル
ITを利用する者 ITパスポート試験 1
情報セキュリティマネジメント試験 2
情報処理技術者 基本情報技術者試験
応用情報技術者試験 3
高度情報処理技術者 ITストラテジスト試験 4
システムアーキテクト試験
プロジェクトマネージャ試験
ネットワークスペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITサービスマネージャ試験
システム監査技術者試験

つまり、ITパスポートは、IT系の資格のなかでも最初のステップとして取得する人が多い、基本的な資格と言えるでしょう。

ITパスポート試験の合格率・難易度は?

ITパスポートは、情報処理技術者試験のなかでもっとも易しいレベルの資格であるとご紹介しましたが、実際の合格率はどのようになっているのでしょうか。

ITパスポートの近年の合格率は次の表のとおりです。 ITパスポートの合格率はだいたい50%前後です。 受験した人のおよそ半数が合格することになります。

合格率という点で見ても、ITパスポート試験はそこまで難易度が高い試験ではなく、きちんと勉強をすれば、多くの方が合格できる試験と言うことができるでしょう。

情報処理技術者試験全体を見ても、合格率が50%を超える試験は決して多くありません。 それらの結果を鑑みても、ITパスポート試験の難易度はそこまで高くないと考えてもいいでしょう。

ITパスポート試験の難易度 参照:ITパスポート試験統計情報
試験年度 応募者数 受験者数 合格者数 合格率
2014年度 78,720名 71,464名 34,215名 47.9%
2015年度 80,949名 73,185名 34,696名 47.4%
2016年度 86,305名 77,765名 37,570名 48.3%
2017年度 94,298名 84,235名 42,432名 50.4%
2018年度 107,172名 95,187名 49,221名 51.7%
2019年度 117,923名 103,812名 56,323名 54.3%
2020年度 146,971名 131,788名 77,512名 58.8%
2022年度 253,159名 231,526名 119,495名 51.6%
2023年度 297,864名 265,040名 133,292名 50.3%
過去10年合計 1,507,615名 1,345,147名 695,997名 51.7%

ITパスポート試験の難易度については、より詳細を記載している以下記事も合わせてチェックしてみてください。

関連記事:
ITパスポートの難易度は?合格率や必要な勉強時間、勉強法を解説

ITパスポート試験の概要

ここからは、ITパスポートについて、試験日程、受験料、出題形式、出題範囲といった基本的な概要についてチェックしていきましょう。

試験日程

ITパスポートの試験は、年間を通じて随時行われています。 試験が行われる頻度は、都道府県や会場によって異なりますが、だいたい月に1~3回程度、試験日が設けられています。

また、同じ試験日でも、午前、午後、夕方と試験が複数回行われる会場もあります。

試験会場については47都道府県に設けられていて、自分の好きな会場を選んで受験できます。試験が頻繁に行われているため、自身のペースで勉強して、自分の都合のいいタイミングで受験ができるのが特徴です。

試験日程については、より詳細を記載している以下の記事も合わせてチェックしてみてください。

関連記事:
ITパスポートの試験日はいつ?受験資格や試験の基本概要を解説

受験料

ITパスポート試験の受験料は、7,500円(税込)です。 2021年度までは5,700円(税込)でしたが、2022年度から7,500円に変更となりました。

受験料の支払いは、クレジットカード決済、コンビニ支払い、バウチャー払いの3種類があります。

出題形式

ITパスポート試験で出題される問題数は、全部で100問です。 すべての問題が四肢択一式となっています。

また、ITパスポートではCBTという方式が採用されています。 これはComputer Based Testingの略で、コンピュータ上で出題され、マウスやキーボードを使い、パソコンの画面上で解答する形式です。

ITパスポート試験の公式ホームページから疑似体験用ソフトウエアをダウンロードできるので、不安な方はあらかじめマウスやキーボードを用いた解答形式を練習しておきましょう。

出題範囲

ITパスポートの出題範囲は、以下の3つの分野にわたります。

ストラテジ系:企業と法務、経営戦略、システム戦略
マネジメント系:開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
テクノロジ系:基礎理論、コンピュータシステム、技術要素

ITパスポート試験に合格するメリット

ITパスポート試験は2009年から始まったものであり、比較的新しい資格になります。 しかし年々受験者が増えており、今後もますます注目されることが予想される資格です。

ITパスポート試験が人気なのは、合格することでたくさんのメリットがあるからでしょう。 ここからは、ITパスポート試験に合格するメリットについて説明していきます。

ITに関する基本的な知識が身に付く

ITパスポートを取得する最大のメリットは、IT分野の基礎的な知識が身に付くことです。 現代社会において、日常生活はもとより、ビジネスの現場においても、ITは切り離せない技術であり、どんな職場でも活用することが求められています。

営業職であれば、それらの知識が顧客のニーズ分析などに活用できますし、総務や人事においても、ITを活用することで業務の効率化を図ることができます。

このように、すべての業種や職種において、ITを有効活用する機会は今後も著しく増えてくることでしょう。 そこで活躍できるのが、ITパスポートの資格所有者です。

また、ITの知識は、仕事の場だけではなく、私生活でも大いに役立つものです。 ITパスポートの資格を取得することで、オフィシャルでもプライベートでもメリットを得られることが、当資格の特徴と言えるでしょう。

IT以外の分野の知識も深まる

ITパスポートの資格を取得することで得られるのは、IT関連の知識だけにとどまりません。 それらに加え、経営戦略やリスクマネジメント、さらに、財務に関する知識についても試験で出題されるため、勉強すべき範囲は多岐にわたります。

経営戦略に関しては「SWOT分析(スウォット分析)」や「BSC(ランス・スコアカード)」といったことまでを勉強しておく必要があります。 そしてこれらは、社会人であれば理解しておきたい内容でもあるでしょう。

財務については、財務諸表の見方、損益分岐点の分析などについて学習しておくことが大切です。 これらは、経理などの専門部署に勤めていない場合でも、知っておくと役に立つ知識でもあります。

つまり、ITパスポート取得のための勉強をすれば、IT分野のことはもちろん、IT以外の社会人として必要な知識もあわせて身につけることができるのです。

就職や転職で有利になるケースも

ITパスポートを取得することで、ITに関する基礎的な知識を持っていることの証明になります。 ITパスポートの取得を必須にしている職種は多くありませんが、ITパスポートを取得していることで、就職や転職で有利になる可能性は大いにあります。

ITパスポートの取得は、有利になる特定の業種があるというよりも、すべての業種でプラスになると考えられます。 特に大学生、大学院生、専門学校生など、これから社会に出る学生にとっては、ITパスポートを取得することにより、ITに関する知識を持っていることが証明されるので、就職活動などにおいて優位な自己PRになるはずです。

一方、すでに社会人として働いている人については、志望する企業や職種にかかわらず、ITパスポートを取得していることが必ず有効に働くことは間違いないでしょう。

業種を選ばずすべての業種で使える資格

ITパスポートは、IT関連の仕事に就いている人に限らず、すべての業種で活かせる資格と言えます。 ITの活用は、どんな業界、業種でも、今や必須であるからです。

メールやSNS、チャットアプリを活用して、組織の中で従業員同士がやりとりをする場面も増えています。 もちろん、社外のクライアントやさまざまな業者とも、ITツールを駆使してコミュニケーションを取ることが当たり前の時代になりました。

そのため、ITパスポートを取得することで基本的なITの知識を身につけていると、その知識が必ず役に立つはずです。 もし、今あなたが学生であり、将来就きたい業界や業種が決まっていなくても、ITパスポートを取得しておいて損はありません。

むしろ、ITパスポートは、学生のうちに取得しておくと、後々評価の対象になる資格とも言えます。 すでに社会人として働いている人であっても、転職や異動によって、より深いITの知識が必要になるかもしれませんから、ITパスポートの資格を取得する魅力は大いにあるでしょう。

取得しやすいCBT制度

ITパスポートの特徴として、CBT方式という試験方法が採用されていることが挙げられます。 これは、パソコンで出題と解答を行う方式であり、日本全国のどこからでも受験しやすい方法として採用されています。

試験会場も47都道府県すべてに設けられていて、試験自体も頻繁に行われています。 限られた試験会場で、1年に一度しか行われていない他の資格試験と比べると、ITパスポートは大変受験しやすい資格試験なのです。

しかも、CBT方式は、試験が終了したらその場で結果がわかることも特徴です。 一度不合格になったとしても、すぐにその場で頭を切り替えて、再び勉強して再受験することも可能です。

また、ITパスポートに受験資格はありません。 年齢や学歴、職業などを問わず、誰でも受験できる資格です。

自分のスケジュールや学習の進行度合いにあわせて、好きなタイミングで受験できるので、何度でもチャレンジできるという点においても、取得しやすい資格と言えるのではないでしょうか。

ITパスポート取得のデメリット

ここまでは、ITパスポートを取得するメリットを挙げてきましたが、デメリットはあるでしょうか?

社会人として仕事をしていく上で、または、私生活でもその知識を活用できるITパスポートですが、取得に関するデメリットについて見てみましょう。

独占業務などはなく資格としての魅力は低い

さまざまな種類の資格があるなか、それらを取得することで大きなメリットを得られるのは、独占業務を持つ資格です。 独占業務とは、医療行為を行うことができる医師免許、裁判で弁護を行うことができる弁護士資格のように、その資格を持たなければできない業務がある仕事のことを指します。

そのような独占業務ができる資格は利用価値が高く、社会的な評価も同じく向上します。 しかし、ITパスポートについては、何か特別な業務を独占的に行うことができる資格ではないため、資格としての価値がそれほど高いとは言えないかもしれません。

これが、ITパスポートのデメリットと考えることもできるでしょう。 しかし、ITパスポートは、英語力を測るTOEICのように、自分のITに関する知識量や実力を試し、証明するための資格です。

TOEICが英語力の証明なら、ITパスポートはIT力の証明といえます。 特に、これからIT関連の仕事に就きたいと考えている方や、ITとは関係のない業種に就いている方にとっても、ITパスポートの資格を持っていることで、ITに関する基本的な知識を持ち合わせていることを証明することができるため、非常に有効な自己アピールにつながること間違いなしです。

この点を十分に理解したうえで、取得するかどうか考えるといいでしょう。

就職後に取得するならほかの資格のほうが有利に

もうひとつ、ITパスポートの取得についてデメリットとなる可能性があるのは、就職して社会人になった後に取得するなら、ITパスポート以外の資格の方が有利と言えることです。

ITパスポート試験に合格するためには、最低限の勉強が必要です。 もし、すでに社会人として働いているのなら、資格試験のための勉強時間を確保することは決して簡単ではありません。

しかし、頑張って勉強をして資格を取得しても、ITパスポートには独占業務がないため、独占業務のある資格に比べると大きなメリットがあるとは言えません。 もちろん、独占業務を持つ資格は、ITパスポート試験よりも難関試験が多く、さらにたくさんの勉強時間が必要となります。

勉強時間と取得後のメリットのバランスを考え、受験するかどうかを決めることが重要になるでしょう。 ただし、大学生、大学院生、専門学生のようば学生の方には、ITパスポートの取得がおすすめです。

また、ITパスポートはさまざまな業種で活用できるため、将来どのような道に進むか決めていないという方にとっても、ITパスポートの取得は大きな意味を持ちます。

近年では、すでに働いている従業員に対して、ITパスポートの取得を推奨している企業も増えています。 今後は、就職条件にITパスポートの資格所有が必要になる業種が表れるかもしれません。

ITパスポートが必要になるのは?

ITパスポート試験とは?試験概要からメリットや難易度、勉強法まで解説

ここまでは、ITパスポート資格の概要を解説してきました。 ここからは、実際にこの資格がどのような方に必要となるのかを考えていきましょう。

ITパスポートが制定された目的、また、ITパスポートが情報処理技術試験の区分であることを考えると、どのような方に向けた資格であるのかが、自ずとわかってくるはずです。

すべての社会人が対象

ITパスポート試験を管理運営する情報処理推進機構は、ITパスポートについて次のように表現しています。 「ITを利活用するすべての社会人、これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格」。 この言葉からもわかる通り、ITパスポートはすべての社会人と学生にとって意味のある資格と言うことができます。

ITパスポート試験が制定されたのは2009年でした。 当時と比べても、現代の社会ではIT化が加速的に進んでいます。

ビジネスの面でも、人々の暮らしにおいても、ITが必要不可欠であり、ITに関する基礎知識は職種、業種、職場を問わず重要であることに間違いはありません。 そのため、ITパスポートは、すべての社会人が対象となる資格と言えるでしょう。

また、ITパスポートの資格を取得するためには、事前に勉強しなければなりません。 そのため、社会人よりも時間に余裕のある学生のうちに勉強して、ITパスポートの資格を取得しておくのがよりおすすめです。

学生も、将来は社会に出て働くことになりますから、社会人になる前にITに関する基礎知識を身に付け、さらに、その知識を証明できる資格を取得しておくことには大きな意味があるでしょう。

SEなどの専門職は専門資格取得を

ITパスポートはすべての社会人にとって取得する意味のある資格ですが、SEのようにITに関する専門性が高い職業に就いている方、または、そのような職業を目指している学生の方は、ITパスポートではなく、より専門性と実用性の高い資格の取得について考えてみましょう。

ITパスポートは、あくまでもITの基礎的な知識を問う資格であり、ITの専門的な職業に就く方にとっては、そこまで重要と言える資格ではありません。 そのため、より上位の資格を狙うことがおすすめです。

情報処理技術者試験であれば、ITパスポートよりも上位レベルの資格がふさわしいでしょう。 国家資格に限らず、例えばSEの方ならCCNAやXMLマスターなどの資格も最適です。

仕事をしながら自分に必要となる資格を見極めて、その取得を目指しましょう。 また、ITパスポートには経営戦略やマネジメントといった分野も含まれますが、そのような分野に興味がある方は、それらに特化した資格試験を探すほうがいいでしょう。

ITパスポート試験合格に必要な勉強時間

ITパスポート試験に合格するために必要な勉強時間は、およそ100時間です。

これまでに、特にITに関する勉強をした経験がない方や学生の方などの初学者は、100時間程度を目安に勉強時間を考えましょう。 これは、1日2時間の勉強で数か月程度かかる計算になります。

一方、ITに関する基礎的な知識がある方や、IT系の仕事にすでに就いている方なら、勉強時間はやや少なくなり、80時間程度で合格を目指せるでしょう。 勉強時間については、より詳細を記載している以下の記事をチェックしてみてください。

関連記事:
ITパスポート試験に合格するための勉強時間は?取得するメリットや勉強方法も

ITパスポート試験合格に効率的な勉強方法

ITパスポートは、難易度が高い資格ではないので、独学でも十分に合格を目指すことができる資格と言われています。 しかし、ITパスポートの資格取得にチャレンジをする際に覚えておきたいのが、効率的な勉強方法についてです。

ITパスポート試験に合格するための効率的な勉強方法について、以下記事により詳しい情報を記載しているので、ぜひ読んでみてください。

関連記事:
ITパスポート試験に独学で挑戦するときに覚えておきたい勉強のポイント

ノウハウが詰まった参考書でインプットする

合格するための大事なポイントのひとつめが、教材選びを慎重に行うことです。 勉強に使う教材は何冊も用意せす、1冊に絞りこむのがおすすめです。 教材によって力を入れている分野が違ったり、演習問題が多かったりなど、特徴が異なります。

複数の教材を使うと、覚えるべき情報や把握すべき知識の順番や流れがブレやすくなり、学習が効率的に進まない可能性があります。 教材選びは難しいかもしれませんが、自分で実際に手に取って中を見ることが大切です。

読みやすく、わかりやすいと感じた教材に絞って学んでいきましょう。 図やイラストが多く使われているものも、理解が深まりやすいのでおすすめです。

過去問でアウトプットする

教材で知識をインプットしたら、次に必ずアウトプットの時間を設けましょう。 アウトプットの方法として、過去問にチャレンジするのがおすすめです。

教材を読み込んで新しい「情報」を覚えたとしても、それだけでは「知識」になりにくいものです。 過去問を解くことによって、取り入れた情報をアウトプットして、新たな知識として定着させていきましょう。

ちなみに、脳の働きを考慮すると、インプットは夜寝る前、アウトプットは朝起きた直後に行うのがいいという説もあるようです。

通信講座で最新情報を入手する

独学での勉強を検討する場合は、通信講座を利用するのもひとつの方法です。 通信講座であれば、試験に関する最新情報をいち早くキャッチアップして受講生にお知らせしてくれるため、試験の傾向や最新ニュースを得ることができます。

自分の中の試験情報をアップデートすることで、効率的に試験勉強ができるうえ、着実に合格に近づくことができるでしょう。

ITパスポートの将来性

ITパスポート試験は入門レベルとはいえ、合格するためには勉強が必要です。 しかし、ITパスポートの資格に将来性がなければ、わざわざ勉強してまで取得する必要はないと考える方もいらっしゃるかもしれません。

ITパスポートに将来性はあるのでしょうか? 結論から申し上げますと、ITパスポートの将来性はとても明るいと言えます。

その主な理由は2つあり、これからご紹介していきます。

IT化が進む今後は必須の資格に

いまやわたしたちの生活に欠かせなくなったITは、ビジネスシーンでも多くの職場や業種でその技術が導入されています。

日本政府は2020年にデジタル庁を新設しました。 国を挙げてデジタル化を推進していく方針が示されたように、IT技術の活用は今後もあらゆる業界で今以上に進んでいくでしょう。

IT技術が進化すれば、私たちもそれに即して新しい知識を身につけなければいけません。 そしてそのようなIT知識の土台となるのが、ITパスポート試験で問われるような内容なのです。

IT化がますます加速していく将来において、ITパスポートの資格取得のために身につけた知識は、今まで以上に多くの場面で利用されることが予測されます。

現在、IT系の職種に就きたい学生たちは、就職活動で自己アピールができるように、ITパスポートの取得を目指して勉強をしています。 今後は、ITパスポートの取得を必須にする企業が出てくる可能性もあるでしょう。

そのような将来を考えると、ITパスポートを今のうちに取得しておくほうがさまざまな場面で有利に働くことは間違いないでしょう。

経営マネジメントの知識などは仕事の場でも生かせる

ITパスポートの試験内容には、経営戦略やマネジメントについてなど、IT以外の問題も出題されます。 そのような知識は、社会人であれば誰もが学んでおくべきことと言えるでしょう。

現在の職場でも活かせることはもちろん、自身の社会的ポジションが上がれば上がるほど必要になる知識でもあります。 ITの技術は日々進化しますが、経営戦略やマネジメントの基本的な考え方が大きく変わることはありません。

ITパスポートを取得して、それらの知識を身につけておくことは、将来的に見ても大変有効でしょう。

ITパスポート最短合格なら通信講座がベスト

将来性のあるITパスポートの資格は、今のうちから取得しておくことがベストです。 そして、ITパスポートに最短で合格するなら、効率的に学ぶことができる通信講座の利用をおすすめします。

その理由のひとつとして、通信講座であれば、自分自身のペースで、いつでも勉強ができることが挙げられます。 働いている方や育児や家事で忙しい方などは特に、勉強時間をまとめて確保するのは簡単なことではありません。

しかし、通信講座を利用すれば、通勤時間や自宅での空き時間、仕事の休憩時間などを利用して、場所や時間を問わず勉強できるのが最大の魅力です。 また、費用面でもうれしいメリットがあります。

通学が必要なスクールの場合は、授業料に加えて交通費もかかります。 しかし、通信講座の場合は、受講料が割安で、かつ、交通費を気にする必要がありません。

加えて、市販の参考書を使った独学では、わからないことがあった際には、その答えを自分で探し出す必要があり、時間も労力もかかってしまいます。 その点、通信講座なら、不明点や疑問点について講師に聞くことができるので、正しい答えをすぐに導き出すことができます。

わからないところをそのままにせず、しっかりと学習を進めることができるので、ITパスポートの最短合格を狙うのであれば、通信講座がベストであることは言うまでもありません。

フォーサイトのITパスポート通信講座の特徴

ITパスポート試験の勉強をするにあたって、おすすめの通信講座は何と言っても「フォーサイト」です。

フォーサイトは、ITパスポート以外の資格試験講座も数多く行っており、それらも含めた合格率がとても高いのが特徴です。 経験豊かでコミュニケーション能力が高いベテランの講師陣が揃っていることもあり、受講者の合格率が非常に高いことは、当然の結果と言えるでしょう。

合格に焦点をあてた教材づくりが行われているため、フルカラーであることはもちろん、重要な点は色つきでわかりやすくまとめられています。 また、理解をより深められるよう、イラストや図が多く取り入れられているところも魅力です。

受講者の教材の満足度は、驚きの90%以上! 多くの方が「わかりやすい」と太鼓判を押している教材を使っての勉強が、合格最短の道であることは、誰の目から見ても明らかです。

また、フォーサイトのもうひとつの大きな特徴が、授業料の全額返金保証です。 これは、万が一試験に不合格となってしまったときに、受講料が全額返金される制度です。

そのような制度を採用するということは、講座や授業内容、教材、講師陣など、フォーサイトのサービスすべてにおいて、絶対的な自信があるからに他なりません。

全額返金保証があれば、経済的な負担を心配せずに始めらることができますが、それ以前に、フォーサイトの「絶対に合格してもらいたい!」という熱意を感じながら、フォーサイトを信じて勉強を進めていくことで、必ず合格へ近づくことができます。

不合格になることを考える前に、まずは合格をつかみ取るためにしっかりと勉強しましょう。

通信講座を体感するなら資料請求しよう!

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また、フォーサイトは通信講座ですが、ライブ配信講義「eライブスタディ」も行われています。 スマホやパソコンがあれば、自宅や外出先でもライブ講義が視聴できます。

「eライブスタディ」を受けることで、学習のペースを保ちやすくなったり、同じように勉強する仲間の存在を感じて、モチベーションを維持しやすくなるのもメリットです。

資料請求をすれば、無料でeラーニングを試すことができます。 これらに加えて、ITパスポートに最短合格できるためのノウハウ書もプレゼントされます。

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これからの時代に求められるITパスポート試験

ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を証明できる国家試験です。 これからの社会において、IT化はますます加速していき、どのような業界でもIT技術が今以上に活用されると考えられます。

今後の社会背景を考えると、多くの社会人や学生にとって、取得をしておいたほうがいい資格としてITパスポートが挙げられるのではないでしょうか。 ITパスポートは情報処理技術者試験のなかでもっとも易しいレベルにあたりますが、合格するからにはしっかりと勉強をして知識を身につけたいところです。

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