ITパスポート試験に独学で挑戦するときに覚えておきたい勉強のポイント

更新日:2022年4月12日

IT情報の取り扱いなどの基礎的な知識を持っていることを証明するITパスポート。業種や職種を問わず、どこでも活用できる資格で、近年人気の資格です。

このITパスポートは情報処理技術者試験のひとつの区分。しかももっとも下の位置にある区分ですので、まずは独学で目指したいという方も多いかと思います。

結論から言えば、ITパスポートは独学でも目指すことができる資格です。実際に独学で取得した方も多く、勉強のコツや独学で気を付けるポイントを押さえておけば独学での挑戦も無茶ではありません。

この記事ではそんな独学で目指す際の勉強法や、気を付けるポイントを解説。さらに短期間での合格や、より合格率を高める方法も紹介します。

できるだけ短期間で取得し、さらに上の資格を目指す、ほかの資格も併せ持つなど次のステップに進みましょう。

目次

ITパスポートに独学で合格することはできるのか?

ITパスポートという資格の名称を聞くと、ITに関する専門知識をしっかりと身に着けないと取得できないようなイメージを持つかもしれません。しかしITパスポートは、「パスポート」というだけあって、ITを利用する方の入口のような資格であり、そこまで難易度の高い資格ではありません。

独学でも十分に挑戦することが可能な、ITに関する基礎知識が問われる資格となっています。

合格に必要な勉強時間は100時間前後

ITパスポートの試験に合格するために必要な勉強時間は、およそ100時間と言われています。もちろんITに関する基本的な知識を持っている方であればさらに短期間の勉強時間でも取得可能でしょう。

必要な勉強時間を100時間として考えると、1日2時間勉強時間を確保して50日間の勉強で合格できる計算になります。ある程度残業や付き合いで夜飲みに行く機会がある社会人の方でも、2~3ヶ月あれば合格可能な資格といえます。

ITに関する基礎知識があればさらに短縮も

学校の授業で習った、今現在の仕事で活用しているなど、ITに関する基礎知識がある程度あるという方であれば100時間程度の勉強でも十分に対策ができる試験です。

ただしITの知識にある程度自身がある方も、必ず最新版のテキストには目を通しておきましょう。IT関連の問題の中には、専門用語や最新の情報が採用されているケースがあります。実際に皮膚感覚では理解していても、実際に文章として出題されると理解しにくいというケースも少なくありません。

少なくとも最新の専門用語や、出題される問題のレベル、傾向などをつかんでおくことが必要になります。

ITパスポートを独学で目指すメリットとデメリット

ITパスポートの資格取得には1~3ヶ月程度の勉強期間が必要になります。とはいえ資格試験の勉強期間が3ヶ月というのは決して長いものではありません。超難関資格であれば数年単位、難関といわれる資格では1年単位の勉強期間が必要になる試験もあると考えれば、むしろ短期間で合格を狙える資格試験とも言えます。

ITパスポートの試験対策には大きく分けて2つの方法があります。ひとつは自力のみの独学で目指す方法、もうひとつは通信講座などを利用して目指す方法です。

短期間でも合格可能な試験ならば、独学で挑戦したいという方も多いでしょう。そこでまずは独学で目指す場合のメリットとデメリットを解説しておきましょう。

メリット① 経済面で大きなメリットがある

独学で目指す場合、必要な費用はテキスト代、問題集代、あとは受けるとすれば模擬試験代といったところ。通信講座を受講する場合と比較して、費用は大幅に抑えることができます。

まだ学生の方で経済面で厳しいという方や、できれば費用を掛けずに取得しいという方には大きなメリットといえるでしょう。

メリット② マイペースで勉強できる

勉強をする場面では、マイペースを維持できるというメリットがあります。通信講座の場合授業を受ける形になりますので、自分の中で理解が深まっていない部分を時間をかけて学ぶというのも難しくなります。

反対に授業を聞くほどでもなく理解できるという部分も、ほかの生徒さんに併せた進行で学ぶ事になり、どうしてもマイペースでというのが難しくなります。

独学で目指す場合、ほかの方に気を遣う必要はありません。自分の中で自信のある部分はパッと終わらせて、一見理解が難しいポイントの勉強に時間を割くという調整もしやすくなります。

また、社会人の方は仕事のペースに合わせた調整も可能。仕事が多忙なタイミングは勉強のペースを落とし、ある程度落ち着いたタイミングで一気に進めるということも可能です。

マイペースで学べるということは勉強に対して大きなストレスを感じないということ。これは勉強効率アップの観点からも重要なポイントとなります。

デメリット① 勉強以外の部分が大変

独学での大きなデメリットは、勉強をする以外の部分かもしれません。まずはテキスト選び。上でも少し触れたとおり、まずは最新版のテキストを選ぶのが最優先ですが、それでもITパスポート試験対応のテキストは少なくありません。この膨大な市販のテキストの中から、自分にあったテキストを見つけ出すという作業が最初にあります。

「テキストなんてどれも同じようなもの」と思っていらっしゃる方もいるかと思いますが、特に資格試験対策など、自分が知らない分野を学ぶ場合、テキストによってその成果は大きく変わります。

これはどのテキストが良くて、どのテキストが悪いといった話ではありません。自分に合ったものを見つけられるかどうかというのがポイントです。

ITパスポート試験合格を目指す場合、計画性にも注目したいところ。これはITパスポートに限らず、全ての資格試験に共通したポイントで、どれだけ効率のよい勉強スケジュールを立てられるかは、試験の合否に直結してくるポイントです。

この勉強スケジュール、基本的にはテキストの進行度合いに併せて決めていきます。この点から考えてもテキストの重要性が際立ちます。

デメリット② モチベーションの維持が難しい

独学は基本的に自宅で一人で行います。周囲に同じ目標を目指す仲間がいれば、周囲の人に負けないようにと前向きに勉強に取り組むこともできますが、独学でここが難しいところ。

勉強する環境の面でも、モチベーションの維持ということが大きなポイントとなります。毎日勉強を続けようと最初は思っていても、徐々に「今日はお休み」、「今日は飲みに行くから」、「体調がすぐれないから」と何かと自分に言い訳をしてサボってしまうという方も少なくありません。

また、勉強をする中で少々理解が難しい部分に当たってしまった場合なども一気にモチベーションが下がってしまう可能性があります。独学で資格取得を目指すという方は、自身のモチベーション管理をしっかりと行えるようにしておく必要があります。

独学で目指すのに向いている人・向いていない人

ITパスポートの取得は独学でも十分に目指せます。しかし、独学で目指す以上ある程度条件があるのも間違いありません。ITに関する基礎的な知識のある・なしはもちろんですが、そのほかの部分、特に性格的に向いている方、向いていない方があるかと思いますので、こういった向き不向きに関してまとめておきましょう。

【向いている人】地道な作業が好きな方

資格取得の勉強を効率よく進めるコツは「毎日勉強すること」です。社会人の方で残業が長引き疲れ果てて帰宅したという場合でも、10分でも15分でもテキストを開けるかどうかで、試験の結果は大きく変わってきます。

また、勉強すること自体は楽しいことではありません。特に暗記が必要な科目などは、地道な作業の積み重ねとなります。

こうした地道な作業を、毎日必ず続けられるような根気のある方は独学での勉強に向いているといえるでしょう。反対に根気という部分で自信がない方は、一人で自宅で勉強を毎日続けるのは苦痛となるかもしれません。

勉強は苦痛と感じてしまうと効率も上がらないもの。効率が上がらないということは、それだけ長期間勉強をすることになり、さらに続けるのが難しくなります。

【向いている人】学生など時間に余裕がある方

独学でITパスポートを取得しようとすると、およそ3ヶ月程度の勉強期間が必要となります。3ヶ月を長いと考えるか、短いと考えるかには個人差もありますが、クリスマスから卒業式まででおよそ3ヶ月。その間にはお正月があり、節分があり、バレンタインデーやひな祭り、ホワイトデーもあると考えると決して短い期間とも言えません。

勉強期間を短縮するもっとも単純な方法は、1日の勉強時間を長くすること。1日2時間で3ヶ月であれば、1日4時間勉強すれば1ヶ月半ということになります。

とはいえ、毎日仕事をしている社会人の方が、1日の勉強時間を増やすのは容易なことではありません。しかし学生の方や休職中の方、またある程度時間に余裕があるという専業主婦’(主夫)の方などは毎日の勉強時間を増やしやすいと言えます。

こうした外で働く社会人の方よりも時間的に余裕がある方は独学で目指すことに向いているといえるでしょう。もちろん専業主婦(主夫)といってもお子さんの有無など、社会人以上に時間のない方もいるかとは思いますが、自分の生活スケジュールを考え、勉強時間をある程度確保できるという方は、独学で目指すのもいいかもしれません。

【向いていない方】飽きっぽい方

向いていない方となると上で紹介した向いている方の反対。つまり飽きっぽい方というのが真っ先に挙げられます。

自宅での勉強には多くの誘惑があります。自分の部屋で勉強すると考えてみましょう。そこは自分の部屋ですから、当然自分が好きなものが置いてあります。楽器や本、漫画、アニメDVD、ゲームなどなど。つまり自分の好きなものの誘惑の中で勉強することになるわけです。

性格的に飽きっぽい方は、一瞬でも勉強に飽きてしまうと、こうした趣味のものに気を取られます。そこで趣味の時間に走ってしまえば勉強は続きませんし、趣味に走らなくとも趣味のものが気になっている時点で勉強効率は上がりません。

そうならないように外で勉強をするという方法もあります。勉強をしてもいいカフェや図書館の自習室を利用する方法もあるでしょう。しかし特に社会人の方や専業主婦(主夫)の方などは、日中は家事や仕事で忙しいもの。必然的に勉強時間は夜間となり、外での勉強は難しい状況になります。

こう考えると飽きっぽい性格の方は独学での挑戦にあまり向いていないと考えられます。

【向いていない方】社会人など時間に余裕がない方

資格取得の勉強、特に独学で勉強する場合は、いかに勉強時間を確保するかが重要になってきます。その点で社会人の中でも残業が多い方や、主婦(主夫)の中でも小さなお子さんがいる方は、どうしても勉強時間の確保が難しくなります。

1日の中でちょっとしたスキマ時間はあるものの、机に向かってしっかり勉強する時間がなかなか確保できないという方は、どうしても勉強をする期間が長くなります。勉強期間が長くなれば、モチベーションの維持が難しくなり、勉強効率も上がりません。

毎日の暮らしが忙しいという方は、独学よりも通信講座を利用するのがいいでしょう。

独学でITパスポートを目指す際の勉強法やポイント

独学でITパスポート取得を目指す場合、どのようなポイントに注意して勉強すべきか、また勉強の準備をすべきかをまとめておきましょう。

テキスト選びは慎重に行う

繰り返しになりますが、独学で勉強する場合、頼れるのはテキストのみです。このテキスト選びは慎重に行いましょう。テキストはできれば1冊に絞り込むのがおすすめ。資格試験のテキストには特色があり、どの分野に力を入れているかが違ったり、演習問題が多かったり少なかったりといろいろなタイプがあります。

複数のテキストを使用すると、勉強のスタンスがブレやすくなり、効率的に勉強が進まない可能性があります。

たくさんあるテキストの中から1冊を選ぶのは非常に難しい作業になりますが、まずは自分の目で見て、読みやすい、分かりやすいと感じたテキストを利用しましょう。もちろん最新版のテキストを選ぶのが基本です。

将来を見据えて、ITパスポート試験対策のテキストではなく、IT関連の専門書籍などで勉強するのもおすすめできません。ITパスポート試験で出題される以上の範囲を勉強する事になり、資格取得に時間がかかってしまいます。

こうした専門書籍は、資格を取得した後に読むようにするといいでしょう。

実現可能な勉強スケジュールを組む

ITパスポート試験はCBT方式を採用しているため、受験者が希望する日時に、希望する場所で受験が可能です。一般的なペーパー試験では試験部が決まっているため、その日から逆算してスケジュールを組みますが、ITパスポート試験ではこの方法が取れません。

スケジュールの組み方は2パターン。試験日をあらかじめ自分で決めておいてそこから逆算して組むか、スケジュールありきで組んで、スケジュールを達成したら受験するかです。

短期間で資格取得を目指すのであれば、あらかじめ受験は3ヶ月後など自分で受験日を設定してそこから逆算してスケジュールを組むのがおすすめです。

勉強スケジュールを組むポイントは、無理のない範囲で組むということ。社会人の方が、試験の日までの3ヶ月間毎日20時に帰宅して勉強するスケジュールを組んでも現実的ではありません。仕事の残業もあるでしょうし、仕事上の付き合いで断れない食事会や飲み会もあるはずです。

こうした自身の仕事上の都合などもある程度考慮してスケジュールを組みましょう。試験勉強はスケジュールから遅れ始めると、徐々にモチベーションも下がっていきます。こうしたことにならないように気を付けてください。

インプットとアウトプットをバランスよく

資格試験の勉強は新しい知識を覚えることに偏りがちです。しかしこういった新しい知識は、詰め込む(インプット)だけではあまり効果が上がりません。インプットした知識を定期的にアウトプットすることで記憶に定着しやすくなりますので、覚えるだけではなく演習問題などを解くことで、アウトプットしていくようにしましょう。

ちなみに脳の働き方を考えると、インプットは夜寝る前に、アウトプット朝起きた直後に行うのが効果的。勉強時間を設定する場合は、朝の勉強時間も設定しておくと効率が上がります。

モチベーションが下がらない工夫をする

モチベーションを維持する方法には個人差があるかと思います。自分に合ったモチベーション維持の方法も考えてスケジュールを組むのがおすすめです。

モチベーションを維持する代表的な方法は、適度に楽しい時間を作ること、通常の勉強法で行き詰った時に、別の勉強法を用意しておくことなどです。

適度に楽しい時間はいろいろ考えられます。ご家族との時間を設ける、お子さんと遊ぶ、恋人とデートをする、趣味の時間を設けるなどが一般的でしょう。勉強のスケジュールを組む際、少し余裕のあるスケジュール設定にし、そのスケジュールをこなせて時間が余ったら趣味の時間にしていいなどのルールを設けると勉強を積極的にこなせるようになります。

まずはモチベーションが下がらないように考える、そしてもし下がってしまった場合の対処法を用意するなど、モチベーション対策は万全にしておきましょう。

通信講座を利用するメリットやデメリットは?

自分の性格や毎日の生活状況を考えると、独学での取得は難しいと感じた場合、もしくは独学で目指し始めたものの、思い通りに勉強が進まないなどといった場合などは、迷わず通信講座を受講することをおすすめします。

もちろん通信講座を受講したからといって100%合格できるわけではありません。通信講座を利用した方が、より短期間で、より合格率を高めることができるのは間違いないところですが、通信講座の受講にもメリット・デメリットがありますので確認しておきましょう。

メリット① テキスト選び・スケジュール立案が不要

独学でITパスポート試験に挑戦する場合、「テキスト選び」と「勉強スケジュールの立案」が大きな問題となることは、繰り返しこの記事でも書いてきました。通信講座を受講する最大のメリットは、この2つのポイントが、無条件で手に入るということです。

通信講座には専用のテキストがあります。このテキストは、ITパスポート試験に精通した専門講師陣が監修するもので、市販のテキストよりも使いやすい場合がほとんどです。

また、勉強スケジュールは授業のカリキュラムという形で設定されています。もちろんこのカリキュラムも専門講師が作ったもの。力を入れるべきポイントは時間をかけたり、理解しやすい順序で勉強を進められるなど。非常に考えられたカリキュラムとなっています。

メリット② 不明点の解決がしやすい

多くの通信講座では、不明点を専門講師に直接聞けるサービスが提供されています。不明点があっても頼れるのは手元にあるテキストだけという独学とは大きく環境が変わります。

また、こうした不明点の早急な解決は、モチベーションの維持にも直結します。不明点が解決すればどんどん次の勉強に進めるため、勉強効率も高まっていくでしょう。

デメリット① 受講料が必要

通信講座を利用するデメリットがまず受講料が必要であるという経済面です。ITパスポート試験対策講座の受講料相場は20,000円前後。ものすごく高額というわけではありませんが、テキスト代と問題集代のみの独学と比べれば高額と感じるかもしれません。

通信講座によっては期間限定のキャンペーンを行っている講座もありますので、しっかりと調べておくといいでしょう

デメリット② モチベーション管理が必要

通信講座の受講といっても、自宅で授業映像を見ながら1人で勉強をすることになります。つまり勉強の状況としては独学と同じ環境で勉強をすることになり、独学の場合同様、モチベーションをいかに保つかがポイントとなります。

独学の項で解説した通り、モチベーションが下がらない方法、維持する方法などを用意しておきましょう。

よくある質問

これからITパスポート試験に挑戦しようとしている方で、独学か通信講座受講可考えている方、または独学の予定ながらやや不安がある方などが疑問に思っているであろうことを、Q&A方式でまとめてみました。

ひとつずつ回答していきましょう。

ITパスポートは独学で合格できる?

ITパスポート試験の難易度を考えると、独学でも十分合格することは可能です。実際に独学で合格されたという方も多く、独学で挑戦すること自体は間違った選択肢ではありません。

ただし、独学で挑戦する事に関しては、向いている方や向いていない方もいます。また勉強時間や勉強期間も長くなる傾向がありますので、合格まで必ずやり遂げるという意思は必要でしょう。

ITパスポート合格に必要な勉強時間は?

独学で目指すことを前提に考えれば必要な勉強時間は、ITに関する知識があまりない方で100時間以上、ITに関する知識に自信がある方で70時間程度と言われています。

実際に仕事でITに関する知識を使用している、仕事から得ているという方でも、実際に試験問題を正確に解けるかどうかは別問題。資格試験に挑戦する以上、専用のテキストや、過去問などで出題の傾向や模範的な回答などをチェックしておくことをおすすめします。

独学で目指すのに向いているのはどんな人?

まずはしっかりと勉強時間を確保できる方が向いている方といえます。学生の方や、お子さんのいない専業主婦(主夫)の方、現在休職中の方などは時間にある程度余裕があるかと思います。

もうひとつは一人で一定期間勉強を続けますので、地道な作業を黙々とこなすのが得意な方も独学に向いています。根気のある方、必ず資格を取得するまで勉強を続けるという強い意志を持つ方には独学がおすすめです。

より短期間で合格するには?

勉強する期間を短くする方法は2つしかありません。毎日の勉強時間を増やすか、勉強の効率を上げるかです。

特に社会人の方にとって、毎日の勉強時間を増やすというのはかなり難しい対処法かと思います。無理に勉強時間を増やしても、仕事に影響が出たり体調を壊してしまっては元も子もありません。

理想は勉強効率を上げることですが、独学ではこちらもなかなか難しいと言わざるを得ません。どうしても短期間で合格を目指したい方は、通信講座を受講するのが最もおすすめの方法となります。

独学と通信講座受講の大きな違いは?

まずはテキストを探す、勉強計画を立てるという2つの項目が通信講座では不要になります。通信講座には専用のテキストがあり、そのテキストに合わせたカリキュラムが存在するからです。

独学の際、合否に大きな影響を与える2つの項目が不要になるのは大変大きなメリットでしょう。また、通信講座は限られた時間で最短で合格に迎えるように工夫されています。勉強効率という点でも、恐らく独学の方よりもはらかに高いものが期待できます。

モチベーションを維持する方法は?

モチベーションの維持に関しては個人差がありますので、ここで最適解を出すのは非常に難しいところ。あくまでも一般論として代表例を上げれば、定期的に勉強を休むタイミングをはさむことかと思います。

勉強を休む時間を、自分が好きなこと、やりたいこと、趣味を充実させることなどに充てることで気持ちがリフレッシュし、新たに勉強に臨むことができるでしょう。

家族と過ごす時間を作る、子供と遊ぶ時間を作る、ゲームを楽しむ、恋人とデートをするなどなど。自分なりにストレス解消ができる時間を定期的に設けるといいでしょう。

もうひとつは勉強が滞らないように工夫すること。勉強が滞る、スケジュール通りに運ばないとなるとモチベーションは下がります。こうしたことが起こらないような工夫も必要でしょう。

まとめ

ITパスポートの資格試験は、「情報処理技術者試験」の区分の中でもっとも低いランクの試験であり、試験難易度から考えれば独学でも十分合格することができる試験です。

独学でITパスポート試験に合格するために必要な勉強時間はおよそ100時間程度。毎日2時間勉強時間が確保できれば、2ヶ月程度で合格できる計算です。

とはいえ、2ヶ月間毎日2時間の勉強時間を確保し、かつその勉強時間を効率の良い勉強で埋めるというのはそう簡単なことではありません。特に仕事をしている社会人の方にとっては、なかなかハードルの高い条件とも言えます。

実際に独学で挑戦しようと思ったが難しいという方、独学でもなんでもいいからできるだけ短期間で合格したいという方には、通信講座の受講をおすすめします。

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