社労士試験は「過去問」の活用で選択式・択一式で高得点を獲得!

社労士試験は「過去問」の活用で選択式・択一式で高得点を獲得!

社労士試験の膨大な試験範囲を前に、今後どんな方法で合格を目指すべきか・・・

目下、勉強法にお悩みの受験生も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、社労士試験は過去問を土台とした対策が効果的です。過去問というと、「すでに出題されたなら、これからまた同様の問題は出ないのでは?」と考えられがちですが、社労士試験に関しては必ずしもそうとは言えません。

目次

なぜ、社労士試験で過去問が重要なのでしょうか

社労士試験の過去問をみると、「過去の出題された問題の焼き直し」が非常に多いことが分かります。

年度ごとの過去問を解いていると気が付かないかもしれませんが、一問一答形式の分野別過去問集では類似する選択肢が横並びになっているケースが多々見受けられます。

社労士試験における過去問の焼き直し事例

例えば、「解雇予告」をキーワードに、過去問での出題実績を確認しましょう。

<平成26年度 労働基準法 問3 選択肢C>
使用者は、ある労働者を8月31日の終了をもって解雇するため、同月15日に解雇の予告をする場合には、平均賃金の14日分以上の解雇予告手当を支払わなければならない。

<平成18年度 労働基準法 問7 選択肢B>
使用者が労働者を解雇しようとする場合においては、労働基準法第20条第1項の規定により、少なくともその30日前にその予告をしなければならないが、その予告の日数は、1日について平均賃金を支払った場合においては、その日数を短縮することができる。例えば、8月27日をもって労働者を解雇しようとする場合において、8月14日に解雇の予告をしたときは、少なくとも平均賃金の17日分の解雇予告手当を支払わなければならない。

<平成16年度 労働基準法 問3 選択肢E>
使用者は、ある労働者を5月31日をもって解雇するため、5月13日に解雇予告をする場合には、平均賃金の12日分の解雇予告手当を支払わなければならない。

上記は、いずれも「支給すべき解雇予告手当の日数」を問う問題です。

これだけ繰り返しの出題があるということは、まさに頻出ポイントとして正答できる必要があります。社労士試験では、年度をまたいで、同様のポイントを問う出題がいくつも登場します。

よって、「過去問を征する者が社労士試験を征する」といっても過言ではないです。

社労士試験の過去問は、選択式対策としても有効です

社労士試験の受験をしたことのある方であれば、おそらく誰もが鬼門「選択式」対策に頭を悩ませたことでしょう。

社労士試験の選択式では、各科目特定分野に的が絞られた5箇所の空欄について、3問は正答しなければなりません。

それぞれの科目の膨大な出題範囲に対し、出題はごく一部からに限定されるため、毎年狙われるポイントの予想がつきにくく、当日多くの受験生が合格基準を満たせずに涙を流しています。

捉えどころのない社労士試験の選択式ですが、基本はやはり「過去問対策」です。なぜならば、選択式にも稀に過去問の焼き直しが見られるからです。

社労士試験の選択式で過去問の焼き直しがあるって本当?

社労士試験の選択式での出題重複について、さっそく具体例を見てみましょう。

<平成28年度 雇用保険法>
1 雇用保険法第1条は、「雇用保険は、労働者が失業した場合及び労働者について雇用の継続が困難となる事由が生じた場合に必要な給付を行うほか、労働者が自ら職業に関する教育訓練を受けた場合に必要な給付を行うことにより、労働者の【A】を図るとともに、【B】を容易にする等その就職を促進し、あわせて、労働者の職業の安定に資するため、・・・

<平成22年度 雇用保険法>
1 雇用保険は、労働者が失業した場合及び労働者について【A】が困難となる事由が生じた場合に必要な給付を行うほか、労働者が自ら職業に関する教育訓練を受けた場合に必要な給付を行うことにより、労働者の【B】を図るとともに、求職活動を容易にする等その就職を促進し、あわせて、労働者の職業の安定に資するため、・・・

上記の例では、平成28年度の【A】と平成22年度の【B】に入るキーワードは共に「生活及び雇用の安定」となり、全く同じです。

また、平成28年度の受験生は平成22年度の過去問に取り組んでおくことで、【B】に入るキーワード「求職活動」もおさえることができます。ちなみに、各法律目的条文からの出題頻度は比較的高いので、意識的に頭に入れておくと安心です。

社労士試験対策で過去問を使い始めるタイミング

社労士試験対策では、過去問はインプット期のなるべく早い段階から活用すべきです。

習得した知識が本試験でどのように問われるのか、そしてどこが問われるのかを、過去問を通じて的確に把握することが重要です。

一つの単元の学習が終わるたびに同じ分野の過去問演習を取り入れ、知識の確認に役立てることで、インプットとアウトプットが効率良く進みます。

社労士試験の過去問は、最初から解けなくてもOKです

とはいえ、知識ゼロ、実務未経験から社労士試験に挑戦する方にとって、「過去問」への取り組みは簡単ではありません。

少し知識を習得しただけで解けないのは当たり前ですが、解けないことで自信を失い、結果、社労士試験への挑戦がぐんと遠いものに感じられることがあるのです。

過去問への恐怖をいかにして取り去るか、これは「勇気を出してやってみる」しか方法はありません。

最初から完璧に解こうと思わず、まずは問題と解説を読み込む作業から進めていきましょう。徐々に社労士試験の出題パターンが分かる様になってくれば、いつの間にか過去問への苦手意識は薄れ、抵抗なく日々の学習に取り入れられるはずです。

社労士の過去問は最低限「5年分×3回」、「6~7年前の出題」にも要注意

受験生の間でしばしば話題になるのが、「社労士試験の過去問は何年分さかのぼれば良いか」についてです。

この問いに絶対的な答えはありませんが、最低限「5年分×3回」をしっかりこなすことが基本となります。

また、過去問の焼き直しを見る限りは、6~7年前の出題にも注意しておくと良いでしょう。

ただし、過去問演習は「量」より「質」です。「10年分解くのが良い」と一生懸命取り組んでも、結果的にただこなすだけになってしまえば意味がありません。

一方で、5年分でも出題傾向をおさえ、各出題の論点の確認まで完璧にこなせるならば、“こなしただけの10年分”より有意義です。常に取り組みの「質」を意識して、過去問演習を進めましょう!

タイプ別社労士の過去問の活用法

ひと口に「社労士試験の過去問」といっても、その種類は様々です。

それぞれのタイプを上手く使い分けることで、社労士試験対策に役立てましょう。ここでは、社労士試験の過去問集の典型である「分野別問題集」と「年度別問題集」の2種類について、それぞれの特徴とお勧めの活用法をご紹介します。

分野別過去問集

分野別過去問集は、文字通り、各科目の単元別に過去の出題が収録された問題集です。

内容ごとに択一式の選択肢がまとめられ、それぞれの肢について正誤と解説が掲載された一問一答形式のページ展開となっています。

単元ごとに頻出の論点や問われ方が把握しやすいので、日々の学習のまとめとして、学習内容に準じた設問に取り組むのがお勧めです。

また、コンパクトで持ち運びしやすいタイプが主流のため、スキマ時間の取り組みに適しています。

年度別過去問集

年度別過去問集は、実際の社労士試験本番同様の形式で全科目の出題が収録されているタイプの過去問集です。

「過去問」と聞いて、受験生の大半がまずイメージするのはこちらの年度別過去問集ではないでしょうか。

年度別過去問集は、学習の総まとめとして本試験をシミュレーションしながら活用するのがお勧めです。実際の試験時間に合わせて時間配分を考える、長丁場となる試験時間中に集中力を保つための訓練として取り組む等、試験本番を意識した対策に有効です。

出題傾向を分析すればするほど、社労士試験対策は「過去問」を主軸とした学習が効果的であることが分かります。

膨大な範囲の対策に苦戦しがちな社労士試験も、狙われやすいポイントを把握することで断然取り組みやすくなるはずです。

学習を開始した当初から積極的に活用し、学習効率の向上に役立てましょう。

また、タイプの異なる過去問集を上手く使い分けることで、それぞれの学習段階に応じた過去問活用ができるのが理想的です。