質権とは？｜わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説

質権は、「約定担保物権」の1つです

約定担保物権には他に抵当権があります。「法定担保物権」と「約定担保物権」を合わせて「物的担保」と言います。「約定担保物権」には抵当権や譲渡担保、仮登記担保があります。また、「物的担保」「人的担保」などを総称して「担保」と呼びます。ただし、今出てきた中で、試験によく出るのは、「抵当権」ですので、抵当権に学習の的をしぼるのも1つの手です。

質権の性質～物上代位性等～

質権には、付従性、随伴性、不可分性、物上代位性があります。この中の物上代位性について説明します。物上代位性とは、目的物が売られたり、貸されたり、滅失したりして目的が果たせない場合に、代わりの価値のあるものが目的物となることを言います。<a target="_blank" rel="noopener noreferrer" href="https://www.foresight.jp/takken/column/material-subrogation/">「物上代位」についてはこちら</a>また、質権は、担保としたものが実質的に質権者が占有できるので、留置的効力も持ち合わせています。<figure class="image"><img style="aspect-ratio:1320/941;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/pledge/main2-1738812004642-661012303.jpg" alt="担保一覧表" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/thumbnail_main2-1738812004632-142057945.jpg 219w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/small_main2-1738812004633-734324999.jpg 500w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/medium_main2-1738812004633-408081301.jpg 750w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/large_main2-1738812004632-364626862.jpg 1000w," sizes="100vw" width="1320" height="941"></figure>

債権者がその債権の担保として債務者または第三者から受け取った物を債務の弁済があるまで留めておいて、その弁済を間接的に強制するとともに、弁済のない場合には、その物から優先的に弁済を受けることを内容とする担保物権です。

質権とは

権利質の対抗要件

不動産質権の登記などのように明確には定められておりません。これは、財産権の内容や性質が様々なので、一概には決められないという理由によるものです。権利質の対抗要件はケースバイケースで考えることが必要となります。

権利質とは、質権の一種です。その名称通り、権利などの財産を対象とした質権をいいます。元来質権は、家などの不動産や、時計など高価な動産を目的として設定されていました。しかし、債権や株式なども質権の対象となることが頻繁になったことから、債権や株式、知的財産権、特許権などの財産権を目的として質権が設定される場合を権利質と呼びます。ただし、所有権は除かれます。

権利質とは

上記の例のように、土地や建物などの不動産を質権の目的とする場合を言います。その場合、不動産の用法に従い、使用及び収益をすることができます。しかし、債権たる不動産の利息まで請求することはできません。<figure class="image"><img style="aspect-ratio:1320/658;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/pledge/main3-1738812004754-26352586.jpg" alt="ウサギの吹き出し" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/thumbnail_main3-1738812004750-362428710.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/small_main3-1738812004750-82455662.jpg 500w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/medium_main3-1738812004750-962771470.jpg 750w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/large_main3-1738812004750-848060261.jpg 1000w," sizes="100vw" width="1320" height="658"></figure>

不動産権利質権とは

抵当権とは

抵当権とは、借金をした場合、何か高価なものを担保にして、借金を返せなかった場合に備えます。高価なもの（土地や建物など）が競売にかけられた場合、競落代金から債権者が優先的に借金を返してもらえる権利をいいます。<a target="_blank" rel="noopener noreferrer" href="https://www.foresight.jp/takken/column/mortgage/">「抵当権」についてはこちら</a>質権は、上記例で土地や建物を担保にした場合、その建物に住んでいた人はそのまま住み続けることはできません。一方で、抵当権は担保を設定したまま、使用を続けることができます。この点が2つの大きな違いです。<figure class="image"><img style="aspect-ratio:1320/533;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/pledge/main4-1738812004548-710963518.jpg" alt="質権と抵当権" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/thumbnail_main4-1738812004531-447231984.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/small_main4-1738812004532-821741298.jpg 500w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/medium_main4-1738812004532-465047837.jpg 750w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/large_main4-1738812004532-21901873.jpg 1000w," sizes="100vw" width="1320" height="533"></figure>

質権と抵当権の違い

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窪田義幸（くぼた よしゆき）

″栄光を掴む″ための講義、″強い意欲″を持ち続けるための講義をめざします【出身】愛知県&nbsp; 【経歴】立命館大学文学部卒。宅建・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士。&nbsp; 【趣味】神社仏閣巡り&nbsp; 【受験歴】1999年宅建試験受験、合格&nbsp; 【講師歴】2001年よりフォーサイト宅建講座講師スタート&nbsp; 【刊行書籍】3ヵ月で宅建 本当は教えたくない究極の宅建合格メソッド (最短合格シリーズ)&nbsp; 【座右の銘】雨垂れ石を穿つ

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