被保佐人とは？｜わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説

制限行為能力者の一種で、判断能力が著しく不十分な人を言います。

被保佐人とは

未成年者

20歳未満の人をいいます。 なお、<a target="_blank" rel="noopener noreferrer" href="https://www.foresight.jp/takken/column/minor/">未成年者</a>でも婚姻すれば成年者とみなされます。<figure class="table" style="width:98.86%;"><table class="ck-table-resized"><colgroup><col style="width:25.35%;"><col style="width:74.65%;"></colgroup><tbody><tr><td>一人でできない行為&nbsp;&nbsp;</td><td>原則：保護者の同意がなければすべて一人ではできません。例外：下記3点は取消不可<ol style="list-style-type:decimal;"><li>単に利益を得たり免れたりする行為</li><li>処分が許された財産の処分　例）小遣い</li><li>保護者が未成年者に営業を許可した場合、その営業に関する行為</li></ol></td></tr><tr><td>一人でやったら？&nbsp;&nbsp;</td><td>取り消すことができます。（無効ではない）この取消は制限能力者一人でできます。</td></tr><tr><td>誰が取り消すか？&nbsp;</td><td>未成年者本人、法定代理人、能力者になった本人</td></tr><tr><td>保護者は？&nbsp;</td><td>親権者、未成年後見人、法人</td></tr><tr><td>保護者の権限</td><td>同意権○　代理権○　取消権○　追認権○</td></tr></tbody></table></figure>

成年被後見人

精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者で、家庭裁判所による後見開始の審判を受けた 人を言います。重度の認知症患者がその例です。<figure class="table" style="width:98.86%;"><table class="ck-table-resized"><colgroup><col style="width:25.52%;"><col style="width:74.48%;"></colgroup><tbody><tr><td>一人でできない行為</td><td>原則：日用品の購入など日常生活に関する行為以外の行為は取消可能です。それ以外の行為は、後見人の同意を得ても一人ではできません。成年被後見人はかなり能力が低いので、たとえ後見人が同意しても、その同意に従った行為を行うとは考えられないからです。</td></tr><tr><td>一人でやったら？</td><td>取り消すことができます。（無効ではない）この取消は制限能力者一人でできます。</td></tr><tr><td>誰が取り消すか？</td><td>成年被後見人本人、成年後見人</td></tr><tr><td>保護者は？</td><td>成年後見人＝法定代理人</td></tr><tr><td>保護者の権限</td><td>同意権×　代理権○　取消権○　追認権○</td></tr></tbody></table></figure>

被保佐人

精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分な人で、家庭裁判所による補佐開始の審判を受けた人を言います。<figure class="table" style="width:98.86%;"><table class="ck-table-resized"><colgroup><col style="width:25.52%;"><col style="width:74.48%;"></colgroup><tbody><tr><td>一人でできない行為</td><td>原則：すべての取引を一人ですることができます。これは取消不可です。例外：次の重要な取引だけ法定代理人の同意が必要となります。同意がなければ取消可能となります。<ol style="list-style-type:decimal;"><li>借金をしたり、他人の保証人になること</li><li>相続を承認したり、他人の保証人になること</li><li>不動産の取引</li><li>重要な動産の取引</li><li>5年を超える宅地の賃貸借</li><li>3年を超える建物の賃貸借</li><li>建物の新築・改築・増築・大修繕を頼むことなど</li></ol></td></tr><tr><td>一人でやったら？</td><td>取り消すことができます。（無効ではない）この取消は代理人の同意等は不要で、制限能力者一人でできます。</td></tr><tr><td>誰が取り消すか？</td><td>被保佐人本人、保佐人</td></tr><tr><td>保護者は？</td><td>保佐人</td></tr><tr><td>保護者の権限</td><td>同意権○　代理権○　取消権○　追認権○同意権については、当然にある権利ではなく、一定の者からの請求と本人の同意によって、付与されます。</td></tr></tbody></table></figure>

被補助人

精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分な人で、家庭裁判所による補助開始の審判を受けた人を言います。<figure class="table" style="width:98.86%;"><table class="ck-table-resized"><colgroup><col style="width:25.73%;"><col style="width:74.27%;"></colgroup><tbody><tr><td>一人でできない行為</td><td>当事者が申し出た範囲内で家庭裁判所が定めた「特定の法律行為」</td></tr><tr><td>一人でやったら？</td><td>取り消すことができます。（無効ではない）この取消は制限能力者一人でできます。</td></tr><tr><td>誰が取り消すか？</td><td>被補助人本人、補助人</td></tr><tr><td>保護者は？</td><td>補助人</td></tr><tr><td>保護者の権限</td><td>同意権○　代理権○　取消権○　追認権○同意権については、当然にある権利ではなく、一定の者からの請求と本人の同意によって、付与されます。</td></tr></tbody></table></figure>下記イラストの順番で保護の必要性が大きくなります。<figure class="image"><img style="aspect-ratio:1320/517;" src="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/protected-person/main2-1738812093408-60659762.jpg" alt="被保佐人とは？" srcset="https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/thumbnail_main2-1738812093400-913651901.jpg 245w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/small_main2-1738812093400-324444465.jpg 500w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/medium_main2-1738812093400-856551270.jpg 750w,https://storage.googleapis.com/mcs-fs-pro-strapi-uploads-clone202504111055/large_main2-1738812093400-902375267.jpg 1000w," sizes="100vw" width="1320" height="517"></figure>

判断能力に問題があったり、経験が乏しいことにより、契約や法律行為上の約束を守らせることが難しい人のことを言います。 <a target="_blank" rel="noopener noreferrer" href="https://www.foresight.jp/takken/column/limiting-ability-person/">制限行為能力者</a>は大きく4つに分けることができます。

制限行為能力者とは

欠格要件

<ul style="list-style-type:disc;"><li>成年被後見人</li><li>被保佐人</li><li>破産者で復権を得ない者</li><li>暴力団員等</li></ul>

注意点

<ul><li>これらの者は能力の点で問題があるので排除されます</li><li>未成年者と被補助人は含まれません</li><li>破産者は復権を得れば即OK</li><li>暴力団員又は暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者</li></ul>

免許の基準の欠格要件として、申請者自身に問題がある場合は、免許を受けることができません。 それでは、欠格要件を詳しく見ていきましょう。

被保佐人は宅建業の免許を受けることができるか？

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窪田義幸（くぼた よしゆき）

″栄光を掴む″ための講義、″強い意欲″を持ち続けるための講義をめざします【出身】愛知県&nbsp; 【経歴】立命館大学文学部卒。宅建・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士。&nbsp; 【趣味】神社仏閣巡り&nbsp; 【受験歴】1999年宅建試験受験、合格&nbsp; 【講師歴】2001年よりフォーサイト宅建講座講師スタート&nbsp; 【刊行書籍】3ヵ月で宅建 本当は教えたくない究極の宅建合格メソッド (最短合格シリーズ)&nbsp; 【座右の銘】雨垂れ石を穿つ

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