整数問題は授業をしていても、得意な方はサクサク進められる一方、苦手意識のある方はものすごく苦労されている印象です。
論点によっては「この解法に当てはめればいい!」という性質が強いものもありますが、整数問題はしらみつぶしに可能性を潰していく問題も多いので、見落としなどで失点し、悔しい思いをすることもあります。
そこで、ものすごくシンプルな例で感覚を養ってみましょう
ABCは1~9までの異なる整数です。
さて、覆面算ですが、まだ取り組んでおられなくても問題ありません。
まずは一の位だけご覧ください。
ここでは、AとCに入る数字の組み合わせがいくつか浮かんだかのチェックです。
いかがでしょうか?
一の位にあるBがそのまま下に降りてきています。
つまり、AとCを足した結果一の位が0になるという点に気づけたかどうかです。
最初はもちろんなかなか気づかないですし、問題の中でいきなり出てこられてもって感じですよね。
さて、Cについてですが、ABCは1~9までの整数ですから、大きい数字を3つ足しても7+8+9=24です。
筆算の計算結果であるCBでCが3以上になることはありません。
ということはAとCを足した結果一の位が0になるのは9+1=10あるいは8+2=10の2通りに絞れます。
しかし、8+2=10だと、Bがかりに9であったとしても19ですからC=2は満たせないことになります。
したがって、A=9、C=1が導かれます。
では、次は掛け算です。ABCは1~9までの整数です。
ポイントはAを三回かけて一の位が同じAになっているという点です。
限られてきますよね?
1×1×1、4×4×4だと三桁にならないため、可能性は5×5×5=125、6×6×6=216、9×9×9=729の三通りになります。
このあたりの感覚は、数的推理全般や、判断推理の整数が絡む論点をこなしていくごとに同時に上がってくるものでもあるので、慌てずに取り組んでいきましょう。