簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。 
簿記講座担当の小野です。
徐々に涼しい時期になってきました。体調管理には気をつけていきましょう!

今回は、xを使って解かなければならない過去問についてのご質問を紹介します。
以前も取り上げた問題ですが、ご質問が多いので、再度取り上げたいと思います。
なお、最近は、このような問題が出題されることは少なくなってきています。
あくまでも、参考程度ということで見ていただければ結構です。

取得原価が不明なため、当期の減価償却費を計算するために取得原価を求めなければならないという類の問題です。
なお、耐用年数(5年)、これまでの使用年数(3年)、帳簿価額(115,000円)はわかっています。
次の手順で取得原価を求めます。

簿価(帳簿価額)とは取得原価から減価償却累計額を差し引いた後の金額です。
よって、次の式で表すことができます。

帳簿価額=取得原価-減価償却累計額 ・・・①

本問では、平成13年4月1日に購入したコンピュータについての
平成17年3月31日(決算日)における減価償却処理が問われています。
よって、このコンピュータについては、平成14年3月31日、平成15年3月31日、平成16年3月31日の3回、
減価償却が行われています。
1回分の減価償却費は次のように求められます。

減価償却費=((取得原価-残存価額)÷耐用年数

そして、この減価償却費が3回計上されているのですから、減価償却累計額は次のように求められます。

減価償却累計額=減価償却費×3
       =(取得原価-残存価額)÷耐用年数×3

取得原価がわからないのですから、取得原価をxとすると、
   
減価償却累計額=(x-0.1x)÷5×3 ・・・②
 
②の式を①に代入すると、
   
帳簿価額=x-(x-0.1x)÷5×3 

簿価(帳簿価額)は115,000円、取得原価をxとするので、
  
115,000=x-(x-0.1x)÷5×3 

まずは(   )内の計算です。

115,000=x-0.9x÷5×3 

次はかけ算・割り算です。

115,000=x-0.54x 

最後は足し算・引き算です。

115,000=0.46x 

xを求めましょう。

x=115,000÷0.46
x=250,000

これにより取得原価250,00円のコンピュータだとわかります。



小野正芳

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