簿記のスペシャリストによるこっそり裏講義

皆さん、こんにちは。
簿記講座担当の小野です。
行楽の秋。遊びに行きまくりたいですね! 
でもダメか・・・。勉強しなきゃ。

多くの社会人の方にとって、通勤手当(交通費)と年金(保険料)はとても身近なものでしょう。
通勤に交通機関を使う場合、電車代・バス代などが通勤手当(交通費)として支給されるケースがほとんどでしょう。
また、サラリーマンであれば、社会保険料(年金、医療、介護保険)が給料から天引きされているでしょう。
ここで1つ、意外と知られていないことがあります。なんだかわかりますか? 
実は長距離通勤をしてたくさん通勤手当をもらっている人は支払う社会保険料が高くなってしまうんです。

例えば、次のような人がいたとしましょう。

給与総支給額:500万円(通勤手当除く)  通勤手当:30万円

この人の社会保険料は(500+30)×95=47.7万円となります
(通勤手当を含む総収入の約9%)。
通勤手当をもらうとその分社会保険料が高くなるんですね。

ちなみに、税金を計算するときには通勤手当は無視されます。
税額は(500万円-各種控除)×税率で計算されます。どんな控除があるかは家族構成などによって異なりますが、
少なくとも、通勤手当は税金を計算するときに無視されます。当然ですよね。
30万円の通勤手当をもらい、それに多例えば3万円課税されてしまうと、手取りは27万円になってしまい、
30万円の通勤費用を賄うことができませんから。

でも、社会保険料を計算するときには通勤手当込みで計算されるんですね。日本は賦課制度ですから、
言ってみれば、通勤手当が多い分だけ、高齢者(年金・介護)、病気の人(医療)への仕送りが増えているわけです。

通勤手当が多いというのは通勤時間が長いということでもあります。
長い通勤時間はそれ自体がちょっと苦しい時間でもあるでしょう。
つまり、通勤手当が多い=長時間通勤を余儀なくされている=それだけがんばって働いている=
にも関わらず短時間通勤の人よりもたくさんの金額を拠出している、
というちょっとおかしな(と私は思います)状況になってしまっています。

この状況、どうですかね?



小野正芳

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