簿記講座の講師ブログ

職業体験

 以前のブログで、息子のせいで鉄道マニアにならざるを得ない状況をお話ししましたが、最近も、まだまだ引き続き鉄道マニア状態が続いています。GWには鉄道文化村へ、5月末には鉄道博物館へ、6月中旬には青梅鉄道公園へ、6月末には大井川鉄道のSLに乗りに行きました。もう、鉄道三昧で、息子的には興奮しっぱなしです。

 ということで、このブログも鉄道マニアの話かと思いきや、今回は違います。私は性格的に、いろいろなことを観察・記録するのが好きなようです。家計簿を付けているのは当たり前のこと(B/SとP/Lまで作って、半年に一度嫁さんにも家計の状況を説明しています。そのときはまるで株主総会です)、電力使用量を記録し続けていますし、嫁さんと食料品の買い物に行けば話題となっている食材の価格調査(観察)を行います。話題になっているといっても先物市場で投機筋が値上げを仕掛けているとか、その手の話題です。そのような話題が出て2~3ヶ月後に店頭の食料品の値段が上がるんですね。

 ちょっと話が長くなってしまいました。そんなこんなで、青梅鉄道公園で、何をするでもなくボーっとしていたり、おしゃべりしていたり、鬼ごっこらしきことをして遊んでいたり、鉄道公園の職員の人に時々呼ばれて作業の手伝いをしたりしているジャージ・体操服姿の中学生くらいの男の子5人が、観察好きな私の目にとまりました。

 私が青梅鉄道公園に行ったのは平日でしたので、最初は、たまたま学校が休みで遊びに来ているのかなと思いました。でも青梅鉄道公園は中学生が5人くらいで遊びに行くようなところではなさそうですし(小さい子ども向け)、休みであれば体操服で遊びに行くこともないでしょう。

 よくよく見てみると、首から「職場体験中」のプレートを下げています。そうです。ゆとり教育の最大の特徴であった(と思われる)「特別活動」の一環として、職場体験中だったのです。文科省によると、職場体験とは「生徒が事業所などの職場で働くことを通じて、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と接したりする学習活動」だそうです。しかし、上に書いたとおり、とてもこのことが達成できているとは思えません。職員も半分邪魔者扱いしていましたし、中学生も働くというより遊びに来ている感じです。

 嫁さんの実家は自営業を営んでいて、小さい頃から一生懸命働く父親の姿を間近で見ていました。その嫁さんからすると、「父親が働いている姿を見せるのが一番いい教育なのに」と、自分の息子が受けるかもしれない職場体験という授業の無意味さを嘆いていました。

 10年後はどうなっているのでしょうかね。