簿記講座の講師ブログ

節電のパラドックス

 皆さん、こんにちは。

 夏真っ盛りで節電にもいそしまなければなりません。

 我が職場(が入居するビル)でも、フロアに分散設置されている給湯器を止めています。ビルの各階に給湯室があり、これまでは5階の職場の人は5階の給湯器を使っていました。 ところが、日本が節電モードに入ると、次のような張り紙がなされると同時に、1階の給湯器以外はすべて止められてしまいました。

 お湯が必要な方は1階の給湯器をお使いいただけるようお願いいたします。
 節電へのご協力をお願いいたします。

 は~い。わかりました。昼ご飯はカップラーメンなので1階の給湯室までお湯を入れに行きま~す。

 さて、5階の職場から1階の給湯室までどのようにして行きましょうか。日頃の運動不足解消のために階段を使おうとは思うものの、やはりエレベータのボタンを押してしまいます。うん? ちょっと待てよ。ここで計算好きの暇人である私は計算してみました。

 10人乗り程度の小型エレベーターの消費電力 6kw
 各階に設置指定ある給湯器の消費電力 3kw

 あとは、動作させる時間の問題ですね。

 例えば、お湯を入れるためだけにエレベータを動かす時間が1日1時間であったとしましょう。すると、エレベーターの消費電力量は6kwh(6kw×1h)となります。1日当たりお湯を沸かす時間が2時間であれば、給湯器の消費電力は6kwh(3kw×2h)となり、トントンです。

 給湯器を止めてエレベーターの使用も制限すれば確実に節電ですが、給湯器は止めているけれどもエレベーターの使用制限はない今の状態ではそれほど節電になっているとはいえないような気が・・・・。こんなことを言ったら管理人さんに怒られますかね。