みなさん、こんにちは!
中小企業診断士の黒澤です。
今日はコモディティ化、価格と価値のバランスについて、考えてみたいと思います。
皆さんはスタバに行ったことがありますか?
私は仕事や勉強のために、一人で集中したいときはよく利用します。
スタバに行く目的は、というと、
単においしいコーヒーを味わうだけではなく、
独特の魅力を持つ空間でくつろぎの時間を過ごすことに価値を見出す人もいれば、
インスタ映えを求める人もいます。
コーヒーショップでありながら、コーヒー以外の付加価値にスタバの特別感があるのでしょう。
しかし、今やスタバは日本全国、各都道府県にあり、
また他にもたくさんの競合がひしめき合っているので、
いつでもどこでもおいしいコーヒーが飲めると、スタバの特別感が薄れてしまいます。
この特別感がなくなり一般化することを「コモディティ化」といいます。
コモディティには、必需品や日用品、差がない、などの意味があります。
スタバも出店ラッシュ時には、急速に店舗展開を拡張しすぎたためか、
コモディティ化がみられ、客足が伸びない時期がありました。
しかし、画一的な店舗を脱し地域特性を生かした店舗作りや、
世界に誇る商品開発力から生み出される新製品や期間限定商品、グッズ販売など、
スタバ独自の戦略で、またスタバ人気が復活しました。
一般的に、コモディティ化すると、競争激化、低価格化を招きます。
消費者からすると、価格が安くなって購入しやすくなるのですが、
特別感が感じられなくなり、商品の価値ではなく、価格のみで商品選択するようになります。
企業からすると、利益が出なくなり、苦しい状態になりますので、
差別化、高付加価値化が重要になりますね。