基本情報技術者講座の講師ブログ

IT投資評価の難しさ

より適切なIT投資を考えるために、客観的な評価をつけていくことは絶対に重要です。
ですが、結局は使用感などの定性的な評価ばかりになっているようです。
IT投資評価は重要とされていますが、実際のところ、その評価をつけることは難しいです。

そもそも、IT投資の効果を数値化することが非常に難しいです。企業の業績は、環境・競合・顧客などの状況に大きく左右され、不確定の要素がたくさんあります。それらを数値化して評価するには、膨大な数の変数を考慮しなくてはなりません。

また、そもそも日本ではIT投資評価自体を敬遠する文化があります。IT投資評価の結果が社内政治などに影響を与える可能性があります。そういった社内が殺伐とすることを恐れて、積極的にIT投資を評価しないことが多いようです。

IT投資評価が人間の手では不可能となると、AIやビッグデータなどを活用するしかないのでしょう。そのためには、更なるIT投資が必要となります。
IT投資を評価するために、膨大なIT投資をするという不思議な時代が来るかもしれませんね。