基本情報技術者講座の講師ブログ

データセンターの歴史

データセンターとは、顧客のサーバを預かるための堅牢な施設のことです。
データセンターの歴史を考えると、ハードウェアの進化の歴史がよく見えてきます。
コンピュータはもともと集中処理方式が一般的でした。1台のホストコンピュータを複数人で使用するのが当たり前でした。当時のコンピュータは今よりもずっと繊細だったので、温度や湿度などに注意を払わなければなりません。電気設備もそれに耐えるものにしないといけません。このような事情から、コンピュータを設置するための施設が必要になりました。これがデータセンターの起源です。

徐々にターミナル機器が発達し、集中処理方式から分散処理方式へ移行します。そして、WANなどの技術が発達すると、わざわざ自社施設にサーバ室を用意する必要がなくなります。自社で用意するよりも、他社の施設を借りる方がはるかに安上がりになるからです。

こうして、現在のデータセンターが生まれました。
今ではクラウドサービスなども発達し、自前のサーバを持つ必要すらなくなりました。
ハードウェアが進化した結果、ハードウェアを持つ必要がなくなりました。

ITの歴史を紐解いていくと、技術の発達の速さがよく分かりますね。