基本情報技術者講座の講師ブログ

かんばん方式

かんばん方式は、必要なものを必要なときに、必要な分だけ作成することを目的とした生産管理手法です。
かんばん方式の説明を聞くと「そんなのあたり前じゃん」と思うかもしれません。しかし、今となっては当たり前の生産手法を最初に行ったのがかんばん方式なのです。そう考えると、かんばん方式の凄さがわかると思います。
今となっては当たり前な流れ作業も、最初に登場したのは1801年です。流れ作業を本格的に使用したのが、自動車王のヘンリーフォードと言われています。

この流れ作業をより効率化したのが、かんばん方式です。
それまでの流れ作業では、前工程や後工程のことは特に考えません。とにかく、流れてきた作業を実施します。前工程や後工程との連携は考えません。そうすると、一部の工程だけカツカツになったり、一部の工程だけ暇になったりします。それでは生産性があがりません。
それを効率化したのが、かんばん方式です。
かんばん方式では、「かんばん」と呼ばれる発注書のようなものを使用します。この「かんばん」を基準に生産を行うので、前工程や後工程とも連携が取れるようになります。こうして、必要なものを必要なときに、必要な分だけ作成することができるようになりました。