証券外務員講座の講師ブログ

金融商品ごとの違いとは?

皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員講師の伊藤です。

今回は、金融商品ごとの違いについて解説します。

■売買する場所が異なる
 世の中には、様々な金融商品が販売されています。私たちが銀行に預ける預金も立派な金融商品ですし、株式や投資信託、債券など今では個人でも複数の金融商品に分散投資が可能な時代となりました。
 こうした多くの金融商品が取引できるようになったのは、ここ30年ぐらいのことです。ITの技術が進み、今では自宅でも気軽に売買、運用ができるようになりました。金融商品は、一つの場所ですべてが売買できるわけではありません。例えば、銀行の窓口やATMでは預金ができます。投資信託や債券の購入は、銀行や証券会社の窓口の他、インターネットで申し込むことが可能です(債券のうち社債等は証券会社でのみ取り扱いが行われています)。株式の売買は証券会社の窓口やインターネットで申し込みができます。
 このように、様々な資金調達・供給手段が構築されてきたことにより、その取引の仕方もそれぞれです。売買できる時間が決まっているものもあれば、FX(外国為替証拠金取引)のようにほぼ一日中取引できるものもあります。
 このうち、基本となる金融商品は、昔から存在する預金、株式、債券です。これらのいずれも流動性、収益性、安全性の3つの側面すべてが完璧なものはなく、どこを重視するかで取引を行う金融商品も異なります。流動性は売買のしやすさ、収益性は価格の変動度合い、安全性は元本割れがあるかどうかという視点です。すべてにおいて完璧な金融商品はありません。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
金融商品取引法は、金融商品取引業を、第一種金融商品取引業、第二種金融商品取引業、投資助言・代理業、投資運用業の4種類に分類し、それぞれの業務内容に応じた要件を定めている。

<解答> 〇
金融商品取引業には4種類ある点を再度確認しておきましょう。