証券外務員講座の講師ブログ
株式を保有するだけで金利を受け取れる方法がある

皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員講師の伊藤亮太です。

今回は、株式保有により受け取れる金利収入について解説していきます。

■貸株を活用しよう
 貸株とは、保有する株式を証券会社に貸し出すことで、見返りに貸株金利を受け取ることができるものです。証券会社は借りた株式を機関投資家などの他の投資家に貸し出すなどして運用を行います。株式を貸した投資家は、証券会社から貸した見返りに貸株金利を受け取ります。
 株式取引では、売買益(キャピタルゲイン)と配当金や株主優待による収入(インカムゲイン)が主な収入源となります。しかしながら、この貸株を利用することで、第三の収入源として貸株金利を得ることができるのです。保有する銘柄によっては、貸株金利が年1%以上つくこともあり、貸している間は貸株金利を得ることができるため、うまく活用していくと良いでしょう。
 なお、貸株中でも、売りたい時に株式は売却できます。売却するとその後の貸株金利は得られなくなるものの、株価が大きく上がって利益が大きくなった場合には、それまでの貸株金利も利益となるため、取引の仕方によってはメリット大となります。

■貸株のコースによっては株主優待が受け取れない可能性あり
 注意点としては、継続保有特典が受けられなくなる可能性があることを覚えておきましょう位。貸株を行っている最中は株式の名義がいったん貸した相手側に移ることになるため、株主優待等が得られない可能性があるのです。なお、証券会社によっては、株主優待や配当金を得ることができるように設定することも可能です。株主優待や配当金が欲しい場合には、設定を変更する必要があります。例えば楽天証券のように、貸株を行うときに「株主優待優先」や「貸株優先・予想有配優先」の設定を行うと優待を受け取ることが可能となります。「金利優先」のコースを選択すると、株主優待を受け取ることはできません。普段は貸株で金利収入を得つつ、権利確定日には優待や配当を受け取れるように手配すると優待&金利生活を享受できるようになり日々の生活の楽しみが増えることになるかもしれません。
 もう一つの注意点として、NISA口座の保有株は貸株対象外となることも覚えておきましょう。NISA口座での保有株式は貸株には利用できません。特定口座や一般口座で保有する株式がある場合に貸株は検討することになります。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
流動比率(%)は、「流動資産÷流動負債×100」の算式で計算される。

<解答> 〇
適切。流動比率(%)は、「流動資産÷流動負債×100」の算式で計算されます。