証券外務員講座の講師ブログ
S&P500に連動する銘柄を選ぶ

皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員講師の伊藤亮太です。

今回はS&P500に連動しやすい銘柄をご紹介したいと思います。

■S&P500に連動する銘柄とその特徴
 S&P500は、アメリカの格付け会社であるS&Pが算出しているアメリカの代表的な株価指数です。NY証券取引所やNASDAQに上場している株式のうち、市場規模や流動性、業種などを勘案し、500銘柄を選出、時価総額で加重平均した指数です。構成銘柄のうち、約30%を情報技術セクター、約15%をヘルスケアセクターが占めています。日本において、S&P500に連動するような銘柄の特徴としては、ETFが多いです。例えば、1655 iシェアーズ S&P500 、2558 MAXIS米国株式(S&P500)など代表的です。S&P500のチャートを見ると緩やかな右肩上がりとなっており、過去10年でみても約2倍上昇しています。したがって、長期で安定運用したい方には、このようなETFを買っていくのが良いです。

■S&P500に連動しづらい銘柄とその特徴
 S&P500は、上述した通り30%も情報技術セクターが占めているので、景気や経済イベントに敏感であるといえます。よって、S&P500と連動しづらい銘柄としては、ディフェンシブ銘柄が該当します。例えば、食品・日用品メーカー、医薬品会社、防衛関連などです。特にアメリカのディフェンシブ銘柄は圧倒的なブランド力と企業規模を兼ね備えており、ひときわ強いとされています。具体的には、巨大製薬会社のブリストルマイヤーズ、食品メーカーのクラフトハインツなどがあります。日本でいうと、中外製薬や塩野義製薬、川崎重工等があります。実際に比較すると、S&P500とディフェンシブ銘柄は、異なる動きをする場面が多々あり、リスク分散が取れていることがチャートからわかると思います。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
会社関係者の範囲には、その上場会社等と契約を締結している者(取引銀行や公認会計士等)は含まれる。

<解答> 〇
上場会社等の帳簿閲覧権を有する株主、顧問弁護士なども会社関係者の範囲に含まれます。