証券外務員講座の講師ブログ

日経平均に連動する銘柄を選ぶ

皆さん、こんにちは。
フォーサイト証券外務員講師の伊藤亮太です。

今回は日経平均に連動しやすい銘柄をご紹介したいと思います。

■日経平均株価より早く動く銘柄とその特徴
 日経平均株価は、日本経済新聞社が、東京証券取引所プライム(旧東証一部)に上場する約2,000銘柄から、市場流動性(売買の活発さや安定度)の高い225銘柄を選定し、株式分割などの要因を修正、単純平均したものです。したがって、株価が高い銘柄の影響を強く受けるという特徴があります。
このような、日経平均株価に連動し、早く動きやすい銘柄として代表的なものは、3436 SUMCOや6471日本精工などが挙げられます。半導体関連、電気・通信業関連銘柄、海外比率が高い銘柄などが該当する傾向にあります。日経平均株価が上昇する際には、好景気である場合や円安が進むことも多く、上述した銘柄や業種に該当する銘柄は日経平均株価以上に上昇する傾向があります。

■日経平均株価より遅れて動く銘柄とその特徴
 日経平均株価より遅れて動く銘柄群として代表的なのが内需関連株です。例えば、2782 セリア、9627 アインHD、2698 キャンドゥなどがあります。
海外情勢が悪化すると、IT関連銘柄や海外比率の高い銘柄などは下落しやすく、一方需要が国内からの方が強い銘柄に資金が流れます。例えば、新型コロナウイルスの流行時には、内需関連の株式に資金が流入していました。反対に、半導体関連などの日経平均株価に先行する銘柄・業種からは資金流出が起き、下落をしていました。内需関連株は、日経平均株価と異なる動きをしやすい傾向があるため、分散投資において活用できると言えます。

<演習>
一種・二種受験者、いずれも解いてみてください。

次の問題に答えなさい。○✕問題

【問題1】
金融商品取引法では、投資助言を登録制の金融商品取引業として位置付けている。

<解答> 〇
投資助言業、投資運用業、第一種金融商品取引業、第二種金融商品取引業、いずれも登録制となっています。