インテリアコーディネーター講座の講師ブログ

色・目とカメラ

みなさん、こんにちは。
IC講座担当講師の鈴木です。

今回は「色の対比と同化」についてお話ししたいと思います。
写真は、新潟県十日町市にあるジェームズ・タレルの作品「光の館 House of Light」の一室の天井です。天井は折り上げかつ傾斜がついていて、間接照明になっています(左上)。一番高い木の部分の天井がスライドして空を見ることが出来ます(右上)。
自然の空の色は刻々と変化します。それに合わせて間接照明の色を変えることで白い天井部分の色が変化します。その時に、二つの色を同時に見た時に生じる同時対比現象や、別の色を続けて見た時に生じる継時対比現象が起こり、無限の色の組み合わせを見ることが出来ます。
夕方の薄暗くなった空と青紫色の天井(左下)、夜の真っ暗な空とピンク色の天井(右下)。でも、これはあくまでも「見え方」です。色は、光が目に入り視神経を刺激して、脳の視覚中枢に伝わることで生じる「感覚」です。私達にそのように見えているだけです。 色の組み合わせが変わる度に撮っていた写真を見ると、同じ2色の組み合わせの写真が多く撮れていました。カメラは「現実」ですから。
(光の館   https://hikarinoyakata.com

それではこのあたりで、また!