インテリアコーディネーター講座の講師ブログ

サインは必要?!

みなさん、こんにちは。
IC講座担当講師の鈴木です。

  今回は「サイン計画」についてお話ししたいと思います。

 先月オープンしたホテル、「東京エディション虎ノ門」の見学に行きました。お洒落で洗練された空間でした。どこからこのスッキリとした空間は出来ているのでしょうか。仕上げ材、ディテール、照明計画等と全てがスッキリとデザインされていますが、一番はサインがない(または目立たない)ことかなと思います。例えば、エレベーターホール(左写真)の階数表示、廊下(右写真)のトイレや室名等とその方向矢印。
 ラウンジからトイレに行こうと思いました。ラウンジから出ると大抵はトイレの方向サインがありますが無いので、ホテルの方に教えてもらいました。教えてもらった方向に進んでも途中に何もサインがないので、不安になります。そしてトイレからエレベーターホールに戻る時もサインがないので、違うエレベーターホールに行ってしまいました。慣れれば必要ないですが、サインが無いだけで不安になるものです。
 私自身も竣工直前にサインが設置されていくと、なんか邪魔だなぁと思う時もありましたが、サインの必要性を感じました。

 「サインがなくても、誰でも自然と分かる空間を設計しなくてはいけない」と以前本で読んだことがあります。これだけ建物の用途が複雑になった現在、利用者を不安にさせない、空間の邪魔ものにならないサインのデザイン計画が必要だと改めて思いました。

 皆さんもホテルやデパートなどに行った時に、サインに目を向けてみて下さい。

それではこのあたりで、また!